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足がむくむ。顔がむくむ。全身がむくむ。水分や塩分の取り過ぎ、寝不足などが原因で起こる単純なむくみもあるが、なかには心臓病や肝臓病、腎臓病など内臓疾患の前触れとなる怖いむくみもあります。
せっかくむくみがシグナルを送っているのだから、無視する手はない。むくみ、とは体の中に水分が余分にたまっている状態です。体の約60%は水分で、腎臓の糸球体を通して毛細血管壁に出入りしている水分は一日約1トン。さまざまな原因がきっかけで、血管壁から細胞内外に水分が漏れてくるとむくむ。何故むくんでいるのか、原因を調べることから治療が始まります。
心臓の機能が低下すると、むくみは足から始まる傾向が強いという。足首がむくみ、すねが丸くなる。心臓は、心筋と呼ばれる厚い筋肉をポンプのように縮ませたり膨らませたりしながら、一分間に5〜6リットルの血液を全身に送りだしている。
心筋症や狭心症、心臓弁膜症などの心臓病になると血液を押し出すポンプ力が低下する。そうすると、心臓が全身に送りきれない血液内の水分が行き場がなくなり、血液壁から外にしみだしてしまう。同時に、腎臓に送られる血液量が不足し、十分な尿が作られなかったり、うっ血するためむくんでくる。
むくみに加え、どうきや息切れ、呼吸困難などを伴うことが多い。腎炎やネフローゼ症候群は、まぶたを中心に顔からむくみ始める。腎臓は水分や血液成分、尿たんぱく、糖などに含まれている老廃物をろ過した後、不要物を尿と一緒に出してしまう働きをしているが、機能が低下すると尿をつくったり、排せつする働きが弱り、体内に水分がたまってしまう。
肝臓病のむくみは、肝臓でたんぱく質を合成する働きが鈍り、血液中のたんぱく質が減少することが原因で、たんぱく質が不足すると血液は浸透圧が低くなり、水分が毛細血管から流出しやすくなりむくむ、というメカニズムです。
慢性肝炎になると腹水がたまり、腹部からむくみ、やがて全身に広がる。心臓病や腎臓病ではむくみは初期症状であることが多い。対して、肝臓は沈黙の臓器といわれるほど機能がよほど悪化しない限り自覚症状はない。
腹部がむくんだら、肝機能が相当低下している表れだ。全身がむくむ病気では貧血があげられる。たんぱく質不足が主な原因だが、プロセスは肝臓病と同じだ。冷房のかけ過ぎで、血液の循環がスムーズにいかなくなると、やはりむくんでくる。
むくむ原因は内臓疾患のほか、水分や塩分のとり過ぎ、運動不足、二日酔い、女性では月経や便秘でもむくむ。皮肉な現象として、ダイエットによるむくみが若い女性たちの間で増えています。典型的なパターンはこうだ。やせたい一心で野菜しか食べず、貧血とたんぱく質不足になり、全身がむくむ。むくみをとるために利尿剤を乱用し、低カリウム症を起こします。
この悪循環を繰り返し、しまいには日常生活にも支障をきたす。むくんでいるかをみる目安として、「むくんでいる部分を、五秒ほど指で押し、パッと離す。このとき、窪みができればむくんでいる証拠。病気によるむくみなのかを診察してもらう必要がある。「産経新聞より」
むくみの治療に用いられる漢方薬方は体質によって変わりますので、
にご記入の上、ご相談下さい。
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