東洋医学の診断には四診(望聞問切)という診断法があり、その中で、舌診は望診に属します。舌診だけで処方を決定することはありませんが、診断の中で非常に重要となります。 舌診は、舌質と舌苔の二に分かれます。舌質とは舌本体の色とか形状、舌苔は舌の表面に付着した苔のことです。舌を診るとき、その形状、色、潤いの多少など変化を観察して、病変の所在位置、部位の深浅、病情の虚実について判断の参考に致します。
部位について図のように、五蔵を配置します。五蔵の虚実や、病気の勢い、深浅、病状の新旧などを診断致します。この診断は現代医学の診断とは違い、漢方的な診断法です。舌色・舌形・苔質・苔色・お血所見は大体の目安を示したものです。