「現代医学」
音は外耳道(耳の穴)→中耳の入り口にある鼓膜を振るわせ→振動→耳小骨→内耳の蝸牛に送られる。蝸牛のなかはリンパ液で満たされ、土台には音を感じる有毛細胞が並んでいる。音の振動は、この有毛細胞を土台から上下に動かす。すると線毛が有毛細胞の上にある蓋膜に触れ、その刺激が電気信号となって、神経を通り脳へと送られる。
「漢方医学」
漢方薬では、耳の聞こえがたいことを耳聾(じろう)と云います。
耳は心・腎の二蔵と関係が深い。古典には耳は心の竅(あな)とします。また腎の竅(あな)とします。腎中の精液が上がって耳と脳に通ずるときは、物の音声、耳より入ってその精液(蝸牛の中のリンパ液)に響きを心に受け良く聴くことを致す。なんと紀元前の医学書に、音声が聞こえるメカニズムが記載されています。現代医学のメカニズムと殆ど同じです。
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