新薬と漢方の違い |
一体”薬”が効くと言うことはどんなことでしょうか。痛みや熱がなくなることは、症状を一時的に抑えただけで、病気そのものを”治療”したとは言えません。新薬には、こうして一時的に病気を抑える種類のものが多いです。
漢方薬は根本的に違って来ます。漢方薬は食事療法などを併用しながら、病気の原因を取り除き、人間が生まれ持っている自然治癒力を高め、症状を改善するのが目的です。まれに漢方薬を飲んだため一時的に熱が高まったり、痛みが増加することがありますが、これは病気との戦いであって、これによって、病邪を追い出そうとする兆候と考えます。漢方薬は昔から薄紙を剥がすように良くなると言われています。すぐ効果が現れる場合もありますが、自然治癒力を高め、体質を改善するにはある程度の日数が必要となってきます。
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体力のこと |
何病にかかわらず、病気にかかると言うことは、その人の免疫力が病気に負けるような状態にあるからです。同じ食べ物でも、中毒にかかる人と何ともない人がいたり、同じ寒い環境に長時間いても、風邪を引く人と元気な人がいることを見ても、体力(免疫力)が大切であると言えます。したがって、病気に冒された人は、病気に勝つ免疫力を養う必要があります。
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生薬(しょうやく)のこと |
漢方薬に効き目があるという事は、材料に”草根木皮”(そうこんもくひ)を用いているからです。牛、馬、象も、すべて”草根木皮”を食べて生きているのです。草根木皮には、人間の生命にとって貴重で無くてはならないものが含まれているのです。
漢方と言えば、草根木皮で、草根木皮とは生薬(生きた薬)であると言うのが一般的です。漢方薬の原料の中には、果実、種子や動物性のものや鉱物なども”生薬”と呼ばれています。また、自然のままの姿だからこそ、霊妙な効果を発揮するのでしょう。
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漢方薬と副作用 |
漢方薬が安心して服用できる一つに、副作用がほとんど無いということが大きな特徴です。しかし、漢方と言えども体質や症状に合わない薬を飲んだり、無茶飲みをすると一時的に副作用は現れます。
コンドウ薬局は、体質を重要視しています。相談フォームで体質を診ますので、ご相談をされる場合は詳しくご記入頂いています。
副作用が少ないことの理由は、生薬の中に含まれている各種の成分が互いに作用し、一つの成分だけが特別激しく出ないように、コントロールされているからです。2000年以上の臨床経験を経て現在の漢方薬が残っています。
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漢方薬と現代医学 |
漢方薬には現代医学を絶対乗り越えられない弱点があります。病気の診断においても、現代医学の科学的な方法には太刀打ちができません。
病原を見極め、病巣をつく点でも高度の技術があり、検査法などは目を見張るほどの技術向上があります。ただし、現代医学は局所の病気に対しての治療は得意ですが、体全体を診て病気を追い出すと言う点では不十分です。また、慢性病など、原因のハッキリしない病気に対しては苦手です。漢方薬は、ジワジワと全体から病気を追い出すので、漢方薬の良さを多くの人が認めるところとなっています。
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漢方薬はどんな病気に効くのか |
漢方薬は、どんな病気に対しても効果はありますが、その中で得意な分野があります。慢性の病気、機能的な病気、神経性の病気で一つだけの病名に決められないもの、循環障害が原因で起きる病気、気候の変化が原因で起きる病気、体質的な病気、老化現象、婦人病などです。
例えば不妊症などで、器質的(肉体的)には何処にも異常はないのに、妊娠しない場合(機能的)に漢方の得意とする分野となります。
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漢方薬は万能ではない |
現代医学にも言えますが、病気をこじらせて、手の施し用がない場合に対しては、漢方薬でも効果を上げることは難しいと言えます。また、急性の伝染病に対しては、無効ではないが、即効を期待することには無理があります。
法定伝染病などは隔離する必要があるので、すべて現代医学の治療が行われます。また、虫垂炎、腸捻転など、緊急に処置しなければならないものや、各種の”癌”のようなものは、現代医学の外科手的手術に頼ることも必要です。
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診断は現代医学で |
現代医学は、病気の原因を探求して病名を知ったり、病巣を探知する技術は非常に発達しています。体の具合が悪いときは、現代医学の診断によって、何病であるか確認することをお奨め致します。漢方薬は万能ではありません。病名さえ確認出来れば、それによって処方を組み立てられるし、食事などの養生法を考えることができます。
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漢方薬と病院のくすり |
病院の”くすり”と併用しても差し支えありません。むしろ、新薬の効果を高めたり、副作用を軽減することが多いのです。漢方薬だけ、新薬だけに固執しないように、現代医学と協力して治療することも大切です。
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