漢方薬は健康を維持するために、東洋医学の知恵が活かされています。経験豊富な中医師が漢方の知恵を生かして、あなたの「自然治癒力」を引き出すお手伝いをさせて頂きます。慢性病でお悩みの方、是非コンドウ薬局にご相談下さい。当店は体質に合った漢方薬をオーダーメイドで調合致します。
 日本中医学院卒業 北京・広州中医学院留学 日本自然療法学会会員 日本薬膳振興協会会員 八面蒙色研究会講師
清水寺管長、松本大圓氏揮毫 薬食同源。健康の維持には食生活が大事と説いています。
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免疫と食事  免疫と漢方薬
 
コンドウ薬局では八面体質論、あなたの体質を重要視致します。体質を知ることで正確な漢方医薬が選定できます。


免疫と食事
免疫と漢方薬
免疫の仕組み
免疫力を高める生活
免疫力を高める生活

ストレスが交感神経を刺激する
アレルギーは豊かで便利な暮らしの象徴
大気圧と体調とストレスの関係        
病気や薬とは無縁の人生を送る法


ストレスが交感神経を刺激する


 現代はストレスの時代などといいますが、より正確には、ストレスをなくすために便利に進化して、行きすぎてしまった時代だと考えられています。ストレスレスな生き方を求めて完成した社会が、今度は別のゆがみを生み出している訳です。ひと晩中明るい街、冷暖房完備の室内、働きすぎ、暴飲暴食など、このようなありふれた生活の乱れは、体の生命活動を総括する自律神経の活動に直接反映されます。

 自律神経は交感神経と副交感神経の二系統からなり、両者はシーソーのように、一方が優位に立てば片方がひっこむというやり取りを繰り返しています。そしてその変化に連動して、免疫システムをつかさどる白血球も状態を常に変化させています。

 白血球にはいくつかの種類がありますが、そのうち免疫に主としてかかわるのが顆粒球とリンパ球です。健康体の場合で、通常はそれぞれ全体の約60%、約35%を占めていますが、自律神経の動静によって、交感神経が優位になれば顆粒球が増加しリンパ球が減少、逆に副交感神経が優位になればリンパ球が増加し顆粒球が減少するというように、勢力図が変化します。

 このような自律神経の揺れは、健康な人にも常に起こっていることですが、どちらか一方に極端に偏ったり、あるいは偏った状態が長く続くとき、私たちの体にさまざまなトラブルとなって現れてきます。がんばりすぎて体に無理を強いる状態が続くと、交感神経が緊張します。肉体的な無理はもちろん、精神的に強いストレスを感じたときも同じです。すると血管が収縮しますから、まず血行不良、動悸、先端の冷えが始まります。そして高血圧、高血糖などの症状につながるのです。

 また、過剰となった顆粒球は抗原を攻撃するだけではとどまらず、体内組織にまで攻撃を始め、体内の菌と反応して化膿性の炎症を起こします。大量の活性酸素を放出して、粘膜を破壊しようとするのです。具体的には、歯槽膿漏、痔、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病といった病気を引き起こします。

 さらに悪いことに、このときもう一方のリンパ球が減少することで、体全体の免疫力は低下しています。免疫力の低下がもとで引き起こされる病気は、それこそ多すぎて枚挙に暇がありません。

 口内炎やニキビ、肌荒れ、シミなどの軽いものから、肩こり、腰痛、神経痛、関節リウマチ、痛風、潰瘍性疾患など痛みをともなうもの、分泌機能や排泄機能など恒常性維持活動の乱れ、糖尿病や心筋梗塞、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病、そしてガン。自然治癒力も低下した状態ですから、一度発症するとなかなか治りません。

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アレルギーは豊かで便利な暮らしの象徴

 副交感神経が優位なら丸くおさまるかといえば、そうもいきません。副交感神経が優位になるのは、休む、眠る、食べるといった、体のリラックスやエネルギーの補充時です。ストレスや疲労から解放された状態になりますが、楽にも加減が必要なのです。

 体がなまりっぱなしの楽な暮らしが長く続けば、常に副交感神経が活発な状態になり、その結果、体中の緊張が緩み、代謝が少なくなり、筋肉が衰えます。通常は、正しい姿勢を保ち適度な運動をすることで筋肉が緊張して発熱しますが、筋肉がやせていけば熱は発生しません。

 これが低体温の始まりです。「冷え」は、交感神経が優位でも副交感神経が優位でも生じうるトラブルの一つといえます。さらに、刺激のない怠惰な生活はけだるさを生み、けだるさから脱け出そうと、人は刺激のあるものを求めるものです。反動で夜更かしや露出の多い服装、暴飲暴食、お酒といったように生活が乱れ、それが体の負担になることも考えられます。副交感神経優位の状態が続くと、白血球ではリンパ球が極端に活発になるため免疫過剰反応が起こり、正常な物質も抗原だと誤認し、抗体をつくるという現象が起きます。

 その対象は食べ物、花粉、ハウスダストといった、私たちの生活についてまわる物ばかりです。そして抗体ができると、それらの物質を感知するや否や異物として排除にかかる、つまり間違ったアレルギー反応が生じます。これが、アトピーや花粉症、気管支炎ぜんそくなどのアレルギー疾患の始まりです。

 アレルギーは、もはや深刻な社会問題の域に入っています。それは現代人の暮らしが、豊かで楽なことの裏返しです。普通に生活しているつもりでも、昔でいえば王様か殿様のような優雅な暮らしなのです。副交感神経的な生き方、いいかえればリンパ球体質が、アレルギーの患者を増やしているといえるでしょう。

 では、ぬるい生き方から脱け出し、アレルギーを抑制するにはどうしたらいいかというと、一つには甘いものを控えるということが挙げられます。甘いものを食べるのは、実は最大のリラックスな訳です。アトピーの発症と甘いものの摂取量には、はっきりと相関が見られます。


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大気圧と体調とストレスの関係

 私たちがムリしすぎても楽しすぎても病気は起こります。ですから私たちは、自分の体が発するサインに敏感にならなくてはいけません。どんな事柄が体の不調と関連しているのか、自律神経を揺さぶる原因となるのか、感性を研ぎ澄ませてください。

 たとえば大気圧です。晴れの日は比較的気分がよく、反対に雨の日はなんとなく気が沈むということは、誰でも多かれ少なかれ覚えがあるでしょう。それは極めて感覚的な話にすぎないと考えられてきました。ところが天候の変化、空気の濃度の濃淡と白血球の状態には、相関があることがわかってきました。

 天気がよくなると顆粒球が増え、天気が悪くなるとリンパ球が増えるのです。その理由は、高気圧と低気圧のメカニズムにあります。高気圧は、北の寒いところで発達して徐々に南に下りてくるため、冷たく重たい、そして酸素を多く含んだ空気をもたらします。酸素が多いことで、私たちは興奮し、脈が速くなり、元気を出すのです。

 低気圧の動きは、台風にみられるように、南の暖かいところで発生して次第に北上します。上昇気流で軽くな
った空気には酸素が少なく、私たちの体は休息状態に傾き、興奮が抑えられて脈が遅くなります。ですから気分の浮き沈みというのは、うれしい出来事があったとか仕事、で失敗したといったことばかりで生じるのではないのです。

 目の前の理由だけでは説明できないことを理解してください。たとえば大気の状態が自分の体調や気分にかかわってくるという感覚をもっているかいないかで、自分の感情のコントロールが変わってくるからです。「今日一日気分が優れなかったのは曇りのせいだな」というように、原因を知ることで状況が好転することもあるのです。

 そして重要なのは、これがほんの一例にすぎないということ。自律神経や白血球の状態を左右する要因や、体から出されるサインはさまざまで、思いがけないところとつながっていたりするものです。不愉快なとき
や落ち込んだとき、無意識のうちにたくさん食べて、それで気分が落ち着いたという経験はありませんか。
体をリラックス状態にするのに、食べることが非常に有効にはたらくからです。

 さらに、がんばりすぎたり際限なくダラダラしたりしてしまうのには、性格的な要素が強いことも知っておきましょう。ムリしてムリして病気になる人もいれば、ラクして病気になる人もいます。たとえば生活習慣病になるかならないかは、体質の遺伝的な要因も大きいですが、性格の遺伝とも無関係ではない訳です。ただし、性格やクセの遺伝というのは、決して脱け出せないものではありませんから、そこで感性を豊かにして病気の芽に気づくことが、健康の決め手となるのです。


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病気や薬とは無縁の人生を送る法


 そうはいっても、「ストレスや疲労が重なっているから副交感神経を優位にしろ」といわれても、実際にどうすればいいのかわかりません。健康法のポイントは次の5点です。


@バランスのとれた食事
 健康な体の基本は腸にあります。腸は、免疫力のカギであるリンパ球の生まれたふるさとでもあります。腸のはたらきが安定していれば、体のバランスが崩れることはありません。

 腸のはたらきをよくするには、まず消化管を長くはたらかせるような食事、すなわち玄米菜食を心がけることです。免疫力をアップさせるために、次の五つの食品群からまんべんなく栄養を摂ることを私は勧めています。

●丸ごと食品
 玄米や小魚、豆、ゴマなど、文字通り全体をそのまま食べられる食品です。豊富な栄養素を効率よく摂ることができます。

●発酵食品
 漬け物やピクルス、味噌、納豆などの発酵食品に含まれる生きた菌は、元気の元となります。

●食物繊維たっぷり食品
 食物繊維が豊富に含まれる、きのこ、海藻、野菜を毎日摂ることで、腸のはたらきが活発になり、自律神経のバランスが整います。

●いやいや食品
 酸っぱいもの(お酢、梅干、かんきつ類など)、辛いもの(わさび、からし、胡椒、唐辛子など)、苦いもの(しそ、ウコンなど)のように、刺激となるものです。ほどほどに摂るのが効果的です。

●体を温める食品
 漢方でいう「熱性」のものです。もち米、大麦、にんにく、にら、ねぎなどがその一例です。この5種類をしっかり摂ろうとすると、自然と和食中心のメニューになるでしょう。特に玄米は、それ一つで完成された食品といってよく、炭水化物のほか、たんぱく質、ミネラル、ビタミンB群など、私たちに必要な栄養素のほとんどを含んでいますから、ぜひ主食を白米から玄米に変えてみてください。



Aサプリメントや健康食品
 不足しがちな栄養素を、サプリメントで補うのも有効です。サプリメントの市場は拡大する一方ですが、それは、病院で薬をもらうより害のないもので体を整えるほうがいいと、一般の人がわかり始めてきた現れといっていいでしょう。

 なかでも、たとえば乳酸菌を生成したエキスを摂るなどして腸内の乳酸菌を増やし、便秘や腸内腐敗を防ぐことは、非常に効果的です。おならや便にきつい腐敗臭があれば、それは交感神経が緊張して、腸内がアルカリ性になっている証拠です。PH(酸性、アルカリ性を計る単位)でいえば7〜8ぐらいの状態です。しかし便は本来、酸性に偏るものです。酸性度は便の色に現れ、黄金色の理想的な便すならPH6ぐらいです。赤ちゃんの便は黄色くて、酸っぱいにおいがすることがあります。それもそのはず、赤ちゃんの腸内では乳酸菌の増殖が非常に激しいですから、酸性度が最も高く、PH5ぐらいなのです。

 腸内を酸性に保つには、副交感神経が優位でなければいけません。乳酸菌生成エキスを摂ると、小腸と大腸のリンパ球が多くなることが、研究結果からわかっています。リンパ球が活性化すれば副交感神経が活発になり、腸のぜん動運動も促進されます。


B薬に頼らない
 痛みやかゆみが好きな人はあまりいません。そうした不快な症状を一刻も早く止めたいと思うのは、誰もみな同じでしょう。それには、ある程度の薬の使用も必要かもしれません。しかし、薬を飲んだり塗ったりして痛みやかゆみを抑えるのは、その場しのぎの対症療法にすぎず、根本的な解決になっていないことを自覚してください。

 ほとんどの薬は、交感神経を刺激します。ですから長期間使用していると、常に交感神経が緊張した状態になり、免疫力が低下し、治るものも治らなくなってしまいます。特に消炎鎮痛剤やステロイド剤、抗ガン剤などでは、体へのダメージが大きくなります。

 私たちが手にする薬は通常、少量では害にならないよう、十分に希釈されているものです。ところが、たとえばアトピー性皮膚炎が重症化・難治化している人は、長期にわたってステロイド剤を使い続けていることでその許容範囲を超え、体に破綻をきたしているのです。病気が治らないと、それ自体がストレスになり、さらに治る機会を逃してしまうという弊害もあります。


C生活習慣を見直す
 何気ない日常生活の中に、病気の原因はあるものです。自分が何にストレスを感じているのか考えたり、最近ムリが続いているなと気づいたら、少し緊張の糸をゆるめたり、体の冷えが気になれば食べ物や服装に気を使うというように、ちょっと自分の体の状態に注意をめぐらし、その都度調整を効かせることができれば、病気になることはありません。

 心と体の緊張を解き、がんばりすぎない、かといって怠けすぎないように自分でブレーキをかけることで、自律神経のバランスが安定してきます。


Dリラックスする時間をつくる
 不眠やストレス、慢性的な疲労など、多くの現代人が抱える不快な症状は、それ自体は病気ではなくても確実に病気を呼び寄せます。意識して体をリラックスさせる時間をつくり、自律神経のバランスを整えることで、免疫力を高めておきたいものです。


●ゆっくり入浴
 ぬるめの湯にゆっくりつかることで、気持ちが落ち着くのはもちろん、冷えの解消になります。時間があれば半身浴もいいでしょう。

●適度な運動
 激しい運動では交感神経を刺激してしまいますが、適度に心地よい運動は、心と体のリフレッシュを促します。ポカポカと体の内側から温かくなり、少し汗ばむ程度がちょうどいいでしょう。

●深呼吸する
 気分を切り替えるためにも、たまった疲れを放出するためにも、腹式呼吸は効果的です。おなかの底からゆっ
くり息を吐き出すことで副交感神経が活性化され、心身のリラックスにつながります。


●爪もみ療法
 指の爪の生え際を刺激すると、副交感神経が活発になります。少し痛いと感じるぐらいにつまんで、もんでください。ただし薬指だけは避けてください。反対に交感神経を刺激してしまいます。

 食事法と生き方にちょっと気を使い、リンパ球を大事にして免疫力を高めておけば、健康を維持するのはそう難しいことではないと私は考えています。病気の原因は自分の中にあります。感性を高め、自律神経のはたらきとそれに連動した白血球のはたらきを理解することで、病気や薬とは無縁の人生も夢ではなくなるのです。

安保 徹(あぼ・とおる)
新瀉大学大学院医学部教授(国際感染医学・免疫学・医動物学分野)。


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