血栓を溶かす効果 |
納豆には「ナットウキナーゼ」という酵素が含まれ、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐといわれてきました。「ナットウキナーゼ」を発見した倉敷芸術科学大学の須見洋行教授は、「ナットウキナーゼは血栓を直接分解するだけでなく、加齢とともに作られにくくなる酵素「プラスミン」を活性化します。プラスミンも血栓を溶解する働きがあります。脳梗塞や心筋梗塞は仕事を控えた日曜の就寝後から月曜の明け方に起きることが多いことが分かっています。ナットウキナーゼは摂取してから4時間後に最大の効果が表れ、その後8時間前後は効果が持続します。サラリーマンは日曜の夕食に納豆を食べるのがベストということになります」。
ただし気をつけたいのは、納豆のたれには結構塩分が含まれていますので、血圧高めの人は追加の醤油は控え、塩分過多にならないように注意しましょう。
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血液サラサラ効果 |
血液の塊である血栓と血液ドロドロとはまったく違います。血液ドロドロは赤血球が柔らかさを失ってくっつきやすくなったり、止血に欠かせない血小板が必要以上に働くことで起こります。原因はストレスやアルコールで、サラサラ効果には漢方薬をお奨めします。ここでの納豆の出番ではありません。納豆は血液サラサラ効果でなく血栓を溶解するのです。
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骨を強くする効果 |
納豆には骨を鍛える効果があるともいわれる。「納豆に含まれるビタミンK2はカルシウムを骨にくっつける役割を持っていて、骨粗しょう症の予防に大きな働きをします」納豆消費量と大腿骨骨折の比率を見ると、納豆を多く食べる東北や関東に比べて、消費量が半分の近畿以西の大腿骨骨折の発生率は高いのです。
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ビフィズス菌を増やす効果 |
納豆菌の細胞膜や大豆に含まれるオリゴ糖を食べることで、腸内のビフィズス菌が増殖する。毎日1パック(50グラム)食べ続けるだけで2〜3倍にも増えるのだ。ビフィズス菌が増えれば、大腸菌などの悪玉菌は減ります。「便通も良くなりますね。抗菌作用があるということで、口内炎などを防ぐリゾチームという成分も含まれています」。江戸時代に書かれた「本朝食鑑」にも、納豆は毒を制すとある。
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老化を遅らせる効果 |
長生き老人の体内には「アディポネクチン」という物質が非常に多いことが分かっている。アディポネクチンは動脈硬化を予防し、血圧、血糖値、中性脂肪値を正常に保つ。納豆などの大豆タンパクは体内でアディポネクチン合成を促進します。
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「消化を助ける」効果 |
納豆には大根おろしと同じアミラーゼというデンプン分解酵素が含まれています。ごはんと一緒に納豆を食べると消化を助けます。
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