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緑内障 |
失明の恐れがある緑内障のリスク因子のひとつが糖尿病です。「近視や遺伝など、緑内障のリスク因子はいくつかありますが、病気との相関関係でいくと、糖尿病は大きなリスク因子です。緑内障の詳しい発症メカニズムは未解明ながら、糖尿病の人に、数多くの緑内障患者がいるのです。」緑内障は眼圧が高くなって発症すると考えられていたが、正常眼圧でも発症することが分かってきました。
「進行した緑内障でも多くは視力が下がらないので、緑内障を早期発見し予防するためには、視力、眼圧検査だけでは不十分。眼底と視野検査を加えた正常眼圧緑内障検診が不可欠です。」疫学の調査では、40歳以上の28人に1人が正常眼圧緑内障。そのうち9割は無自覚、未治療だったというから、いかに正常眼圧緑内障検診が大事か分かります。
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歯周病 |
「歯周病には初期の歯肉炎と末期の歯周炎があります。健常者は歯周炎より歯肉炎が比較的多いのですが、糖尿病の人は歯周炎が多い。糖尿病が歯周病を悪化させるだけでなく、重度の歯周病患者は糖尿病が進行して心筋梗塞などの重大病になりやすいという報告もあります。」
糖尿病患者は歯周病になりやすく、歯周病になると糖尿病が悪化するという悪循環になります。
「歯周病対策をしている糖尿病患者と、していない患者を比較すると、前者の方が血糖値が低下しやすい。糖尿病患者は、歯周病対策が欠かせません。」歯周病対策をしたグループでは、ヘモグロビンA1cが7.3から6.5に低下したのに対し、していないグループでは逆に7.0から7.3に上昇したという。
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肺炎 |
肺炎の死亡者数は一番多いのです。糖尿病は、その肺炎も引き起こしやすいという。「糖尿病患者は免疫力が落ちるため、健常者ならかからないようなウイルスに侵されて、肺炎を併発しやすいのです。」
糖尿病はここまで怖いということを知ることが、糖尿病対策の第一歩です。
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