漢方薬は健康を維持するために、東洋医学の知恵が活かされています。経験豊富な中医師が漢方の知恵を生かして、あなたの「自然治癒力」を引き出すお手伝いをさせて頂きます。慢性病でお悩みの方、是非コンドウ薬局にご相談下さい。当店は体質に合った漢方薬をオーダーメイドで調合致します。
日本中医学院卒業 北京・広州中医学院留学 日本自然療法学会会員 日本薬膳振興協会会員 八面蒙色研究会講師


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中医体質分類   食べ物の五性・五味と効能
 
薬食同源・おいしく、身体に良い物を。食べ物も薬も同じ源です

いま、私たちの身の回りには世界中のありとあらゆる食べ物がハンランしています。おいしい物を食べたいという欲求はとどまるところをしらず、グルメブームともいえる状態が続いています。

一方、それにともなって肥満や成人病などの心配がでてきました。肥満は入間にとって大敵であり、アメリカなどでは肥満しているだけで出世の望みがないとまでいわれるようになりました。

そこで「食」によって健康を考えようと、自然食や漢方が見直されてきました。しかし、このような考え方は、中国では太古の昔からあったことでした。よりおいしく、より身体にいいものをという思想は「薬(医)食同源」という言葉にあらわされています。もともと食べ物も薬も同じ源から発しているという考え方が、それです。ここに、中国の有名な伝説があります。
はるか六千年も昔のこと、太陽神炎帝という一人の偉大な神があらわれました。炎帝は、人々に五穀の成長をうながしました。そこで人々は「神農」という尊称を、炎帝に捧げたのです。また、炎帝はその手にしていた神聖な鞭で植物をたたくと、たちどころにその植物が有毒か、無毒かがわかったといわれています。

さらに炎帝自ら、種々の植物を口に入れて、その味によって薬効を確かめて多くの薬草を発見したとされています。これが、「神農伝説」といわれるものです。「神農」は、農業の神であるとともに、医薬の神でもあるのです。このように、現在漢方薬といわれているものは、もともと食べ物から発生してきていたのです。

中国歴代の皇帝たちも、長寿や健康を願って、あらゆる手立てをつくそうとしました。その願いをなんとかかなえようと名医の研究が重ねられてきたのです。その永い歴史のなかから、数々の漢方薬に関する医書が残されてきました。

西暦紀元初めごろに完成されたといわれる『神農本草経』の6世紀ごろの改訂版にも、薬というより食べ物と思われるものがたくさん漢方薬として紹介されています。栄養、滋養があっておいしいもの、それが食べ物のありかたなのです。



中国歴代の皇帝が求め続けた不老長寿
宮廷料理から出発した「薬膳」。薬としてではなく、健康によい「食」として日常へ
 
中国料理は、世界の料理のなかでも栄養のバランスが良くおいしいものです。今日では中国料理に漢方薬を上手に加えたものが特に「薬膳」という名で登場しました。

しかし「薬膳」そのものは、すでに古くは殷の時代に作られていました。皇帝たちの健康維持のために、専門の食医たちが、味はもとより、色や香りや盛りつけなどを考え、その体質に合わせて漢方薬を配合したものでした。このように、もとは宮廷料理として出発したのですが、1980年、中国四川省の成都にある同仁堂という漢方薬店が薬膳レストランを開いてから、世界に知られるようになりました。

体の健康を考えるうえで、漢方薬は、以前から世界的なブームとなっていましたが、中国本土では、一般に生薬を手軽に買っては、家庭での「薬膳」を日常的な感覚で用いています。中国医学では、薬物も食物もお互いの境界もさだかではない、同じく口にするものとの考えで運用されています。

「薬食同源」「医食同源」の思想のもとに、食は薬の力を借り、薬は食の力を助けるというように相乗作用を起し、お互いのより良い点をうまく取り入れて栄養と治療、そして強壮の作用を発揮させようとのことなのです。

「薬膳」はあくまで、病気の予防と、健康増進ということを、主な目的としたものと考えて下さい。薬としてとらえるのではなく、ヘルシーな「食」として楽しむことがよいかと思います。ただ、単に料理に漢方薬を配合することだけでは、体にとって逆の作用を起すこともあります。個人の体質や体調、季節などをきちんと把握しておかなければ、その効果は望めません。

「薬膳」の思想には、現代の医学が不得意としている、体質改善や、季節に合わせた体調の調整といったことに関して大きな役割をするでしょう。そのためには、中国医学に対する正しい認識を持つことが、重要なものになってきます。



数千年の歴史の中でつちかわれた中医学。自分の体質を知ることは健康の基礎。

人はからだに必要なものが不足してくると、その不足したものを要求します、例えば、汗をかくと塩分が欲しくなったり、疲れたときに甘い物が欲しくなったりすることは、よくあることです。

「薬膳」もその基本には、からだが欲しがるものを、おいしく作るということがあります。ただし疲れているときには、食欲をそそる工夫をし、胃腸の弱っている人には、胃腸を保護するものを加えるというように。

中国には、お医者さんに対する考え方に「上工(名医)は未病を治し、己病を治すにあらず」という言葉があります。名医とは病気の危険信号を、いちはやく読みとり、大事に至る前にその原因をとり除いてしまう人だというのです。

そのためには、私たち自身も、その体質をよく知っておくことが必要です。そのことによって、「薬膳」における、生薬の処方や作り方も、個人、個人に合わせたものとなっていくのです。



体質を改善する食べ物をとる。薬膳の考え方

中医体質学では、人間の体質を大きぐ7つに分類しています。これらの分類法は、中医学独特である「証」という概念に基づくものです。

「証」とは、私たちの自覚症状や、顔色や舌の様子などの外部の様子などを分析、総合して規定したものです。さらに病気の性質や部位、体の抵抗力と病気の原因となるものの力関係を定めたものとなっています。

この分類法は、数千年におよぶ経験の積み重ねによってあみだされてきたものなのです。これらの体質分類は、あくまでも基本的な分類であって、現実にはこれらが、いくつも混ざりあっている場合が多いものです。ひとつの目安としてください。

病気の予防や治療に、食の占める割合が非常に多く求められるのが、中国伝統栄養学の考え方です。私たちの身近な食品を、この考え方で配合すれば、それはもう「薬膳」です。



自然と身体のヘルシーな関係(五行論)陰と陽、自然のあらゆることはこの二元論から

私たちの暮らしには、昔から旬のものをいただくという習慣がありました。いまでは、季節に関係なく一年中、なんでもあるという時代になりましたが、しかしこれはたいへん理にかなった習慣なのでした。

冬の寒い季節には、体の暖まるものを食べることによって保温を心がけ、夏の暑い季節には、ナスやキュウリや西瓜などを食べることによって、体の熱をさましていたのです。

昔から中国では、このような季節の移りかわりと、食べ物の関係をうまくとらえて、食養生としていたものです。このような考えに影響を与えたものに陰陽論と五行論があります。

陰陽論は、陰と陽という相対的な概念で、宇宙や自然のあらゆる事柄を二つに分けて陰陽二つがあって初めてひとつになるという考え方です。たとえばそれは天と地、昼と夜、寒と暑、男と女などというようになります



薬食同源・おいしく、身体に良い物を。食べ物も薬も同じ源です

この陰陽二元論は、紀元前三百年ころの周の時代に易に結びつけたといわれています。さらに中国医学に、大きな影響をあたえているものに五行論があります。陰陽論が自然の現象を二元的に論じたものとすれば五行論は、自然界に存在するものすべてを「木、火、土、金、水」の五つのパターンに分けて解釈しようということで、すべての事柄が、この五種の物質の相互作用・相互変化をうけて運動しているという考え方です。

つまり、人間の内臓や組織、器官や精神状態でさえも、すべて五行に分類されて、お互いに関係しあっているということです。このような哲学の思想が、医学に結びついたところに、西洋医学にない独特な概念が生まれたのです。

また、漢方による病気の治療も、この五行論を応用し、各臓器や器官の相互関係を考慮した治療を行っています。


五行論による食べ物と季節の関係
 
春は「木」に属し、すべてのものが生長します。五臓は肝に属していて、肝の働きが盛んになるので、それを補うことが必要です。そこで枸杞子、菊花、ほうれん草、レバーなどを用いましょう。

夏は「火」に属し、暑いので身体は涼しいものを求めます。緑豆、キュウリ、西瓜などの寒涼性のものをどうぞ。

長夏(土用)は「土」に属して、湿気が多いので、あっさりした味で利尿作用のあるものを用いましょう。鯉などが適しています。

秋は「金」に属し、乾燥した体を潤す梨、百合根、バナナなどが良いでしょう。

冬は「水」に属し、寒いのでエビ、ニラ、ニンニクなどの品が良いでしょう。
このように食品そのものにそれぞれ、温、寒性などの性質が含まれます。



「薬膳」を生みだした中国伝統医学の根本にある、"食べ物は薬である"という考えの立場からみると、食べ物そのものを「気」としてとらえていることがわかります。よく考えてみると、私たちの回りには気のつく言葉がたくさんあります。元気、根気、精気、これらにある気がなくなると病気ということになります。

「気」とは、単純にいってしまえば、生命のエネルギー源のことであり、生命の活動を「気」の昇、降、出、入のあり方としています。

私たちが、口にする食べ物や飲み物は、その「気」を生みだす物質的な基礎ということなのです。

中医学では、人体をひとつの小字宙としてとらえ、その体に送り込まれる食べ物や薬物を、五行論に基づいて、五つの性格をあたえています。

すなわち、寒性、熱性、温性、涼性の四気であり、その間にある平性です。

紀元前400年ごろに、完成されたという『神農本草経』は、漢方薬書の元祖ともいうべきものです。ここにも古代中国の人々の自然観である陰陽論や五行論の自然哲学が流れています。

その良い面を、長い歴史のなかでうけついできた中国伝統栄養学では、食べ物を四気、五味、帰経に分類しています。

四気とは、寒、熱、温、涼の四種類の性質のことです。これは身体の食べ物に対する反応をとらえて分類したものなのです。飲食したどきに身体を冷やす性質のものを寒、涼性に分類しています。寒と涼、熱と温は、それぞれの程度の違いで分類します。

一般的には、手足がほてったりという温熱性の状態には、寒涼性の食べ物を用います。手足が冷たかったり寒さに弱いといった寒涼性(陽虚)の体状態のときには、温熱性のある食べ物を用いるというようになります。

甘い、苦いもからだに作用するのです(四気五味)

人はおいしいものを食べることによって、からだに栄養がつくものなのです。どんな食べ物にも味があり、その味も、それぞれの性質をそなえもっているのです。

中医学では、この味の性質を五つに訳ており、辛、甘、酸、苦、鹹の五味という訳です。この他、味のうすいものを淡といい、昔の中国では、これを甘に入れていましたが、実際にはその作用が違うので六味ということになっています。

また、薬物や食べ物がからだのどの部分に作用するかを説明する、帰経という言葉があります。食べ物は、薬物程はっきりとした傾向をもっていませんが、食の効果を適確に発揮させるためには、その帰経を知ったうえで、上手に活用する必要があるでしょう。