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痛みからの解放
痛みは多くの症状の中の最もつらく強烈なストレスです。頭のてっぺんから足の末端まで痛みを発しないところはなく、また痛みの伴わない病気は無いと言っても過言ではないでしょう。
漢方治療は、症状の特徴から病気の本質をとらえるという治療法で、症状を取り除くことはその原因をも取り除くことになります。一般的に漢方薬は身体上に現れるどのような痛みに対しても効果を発揮します。いろいろな治療を試みたが効果がほとんど得られず、あるいは同じ治療法を何ヶ月も何年も続けているが、依然として改善が見られないという方、ぜひご相談下さい。
体質によって漢方薬は変わってきます。相談フォームにご記入の上ご相談下さい。。
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神経痛や関節リウマチの痛み
四肢の神経痛(筋肉痛)や肋間神経痛、あるいは手足の関節痛やリウマチ性疾患などで苦しんでいる方が大勢いおられます。中年以降に多く見られる病症で、女性に多く見られるのも特徴です。関節の痛みや活動障害は、関節部の腱や靱帯が強ばって硬くなり、弾力性が失われて発生するもので、さらに炎症が加わって重症のものへと変化していくのが一般的な傾向です。
反対に、打撲や骨折が原因の最初は炎症の激しい痛みでも、その後の治療が適切でなかったために、それがこじれて慢性化し、軽い症状が続くというものもあります。さらに老化の一つとして関節部の腱や靱帯が強ばって弾力性が失われ、屈伸不利や軽い痛みを伴うものもあります。このように病状には個人差がありますので、治療時はその人の病状に合った漢方薬の配合を考えなければなりません。
慢性化した痛みは特に冷えを嫌います。体を冷やすことや冷えることは病状を悪化させることにつながりますので極力注意しましょう。中には「関節リウマチ」のように指の関節が変形して動かなくなるものもあり、全身はひどく冷えるが関節が腫れてそこだけが熱をもつというものもあります。
漢方治療では、関節痛がリウマチ性のものであるか否かは問題にしません。漢方治療では病名を治療するのではなく症状を治療することに重点を置くからです。ですから、治療時は病人の体質やそこに現れる症状の特徴から病状を正確に把握することを重視します。また、治療時は食べ物の配慮が重要になります。アルコール類や酢(す)の取りすぎは、腱や靱帯を強ばらせる原因にもなり、また水分の取りすぎは湿気を停滞させて痛みやダルさの原因にもなりますので、これらの点には特に注意が必要です。
体質によって漢方薬は変わってきます。相談フォームにご記入の上ご相談下さい。。
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頑固な慢性頭痛
数年にも及ぶ慢性頭痛で悩んでいる人があります。鎮痛剤を手放すことができず、いつもしかめっ面をしています。また人によっては、頭痛と同時に肩コリ、めまい、吐き気、不眠などを伴うものもあります。心配して脳の検査を受けるという方もおられます。
検査で異常が見られないときは神経だでかたずけられるのが普通です。「頭痛」は脳に大きな異常が診られなくても起こります。また、内臓との関係でも発します。胃腸が悪い場合でも頭痛は起こり、肝臓あるいは腎臓が悪い場合でも起こります。高血圧症を伴う頭痛もあり、ストレス性の頭痛もあります。その他にも頭痛の種類は沢山ありますし、原因も沢山あります。このように頭痛には程度と原因に個人差がありますが、殆どがものが漢方薬で改善できます。
体質によって漢方薬は変わってきます。相談フォームにご記入の上ご相談下さい。。
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肘や手首・指関節の痛み
漢方治療では、その関節痛がリウマチ性のものであろうとなかろうと、病名には一切関係なく治療できます。なぜなら、治療の目的は「病名」を治療するのではなく、症状と原因を取り除くことにあるからです。頚・肩・肘・手首にかけて腕全体に痛みを発する「頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)」と言われるような症状や、手の指関節に発する「関節リウマチ」あるいは「リウマチ様関節炎」で関節が変形したものなどの治療に対しても漢方薬は良く奏功します。
治療に要する期間は一般に6ヶ月~3年と言われ、病状の程度によってずいぶん個人差があります。また、治療時は漢方薬をきちんと服用し続けると同時に食べ物にも注意しなければなりません。
体質によって漢方薬は変わってきます。相談フォームにご記入の上ご相談下さい。。
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首や肩の痛み
首筋の筋肉の痛み、肩関節の痛み、またこれらが重なった症状もよく見られます。「肩関節周囲炎」などの病名のつくものがこれに当たるのでしょう。良く言われる「五十肩」もこれに属するものと言えます。人によっては、同時に頭痛・肩コリなどを伴うケース、あるいは肩から腕にかけて全体が痛むというものもあります。筋肉や関節の痛みは、筋肉の強いこわばりによって発生すると考えられており、漢方治療ではその筋肉の極度の緊張を取り除くことに重点をおきます。ただし、筋肉が強ばる原因は人によって異なりますので、用いる漢方薬も人によって当然違ってきます。
体質によって漢方薬は変わってきます。相談フォームにご記入の上ご相談下さい。
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背中の筋肉痛と背骨の痛み
背中の筋肉痛や背骨に発する痛みも比較的多く見られる症状です。長時間坐ったままや腰掛けたままで仕事をしたときなどに発する背部痛は、一種の筋肉疲労による症状と考えられますが、理由もなく、背骨が痛んだり筋肉が痛んだりするものは、その痛む場所の近いところの内蔵に病変があるというケースがあります。
胃の具合が悪いときは胃の真後ろの背部に痛みを発しますし、肺に負担がかかっているときは肩甲骨のあたりの筋肉が凝ってきますし、肝臓や胆嚢の病気のときは右肋骨内部や右脇腹から右背中にかけて痛みを発します。もちろん、内蔵の病気と関係のないものもあります。
頚椎・脊椎・腰椎などの中の一部だけが痛むものから、上から下まで背骨に沿って全部痛みを発して動かすことができないような重症のものまで千差万別です。漢方薬はどのような場合にも良く奏功します。難しい病名を付けられたからと言って悲観しあきらめることは決してありません。
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五十肩
肩の関節の働きが悪くなって、腕を上げたり背部に曲げることができなくなる症状です。ときには重く痛だるく感じ、あるいは激しい痛みのために夜間眠れなくなることもあります。漢方医学では、主に「風・寒・湿」の病邪が肩の関節部に侵入・停滞して、この部分の経絡の気血のめぐりが悪化して発生するものと理論づけています。このような人は普段から肩を冷やさないように工夫する必要があります。漢方薬による治療も非常に効果的です。
肩の関節の働きが悪くなって、腕を上げたり背部に曲げることができなくなる症状です。ときには重く痛だるく感じ、あるいは激しい痛みのために夜間眠れなくなることもあります。漢方医学では、主に「風・寒・湿」の病邪が肩の関節部に侵入・停滞して、この部分の経絡の気血のめぐりが悪化して発生するものと理論づけています。このような人は普段から肩を冷やさないように工夫する必要があります。漢方薬による治療も非常に効果的です。
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腰痛と股関節の痛み
「腰痛」で苦しんでいる方は非常に多く、足の付け根の痛みもまたよく見られる症状です。中にはこれらの痛みが大腿部や下肢全体にまで波及しているものもあります。また、突然発する「ギックリ腰」の場合の痛みは、腰部だけでなく背部にも痛みが波及しますので、背中から腰にかけての全体の筋肉が強ばったときに発生する症状として考え、時には内臓の病気も考慮して治療しなければなりません。いずれの場合も漢方薬で充分に治療できます。
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膝関節の痛み
「膝の関節痛」は関節痛の中でもっとも多く見られるものです。膝は階段を上り下りする時などに最も負担のかかるところでして、痛むときはとてもつらいものです。関節部の腱や靭帯が強ばって弾力性を失い、それによって関節の屈伸に支障をきたす病症です。
中には炎症を起こしたり水が溜まったりするものもあり、さらに腰痛や臀部の筋肉痛を伴うものもあります。膝関節部の腱や靭帯への血液循環を改善して栄養を行き渡るようにし、筋肉の強ばりをほぐせば屈伸運動は楽になり、痛みは自然に軽くなります。慢性化したものはある程度の治療期間が必要です。
鎮痛剤や消炎酵素剤などの化学薬品をいくら服用しましても、副作用が心配になり理想的な治療にはなりません。また、膝関節に水が溜まる場合は、水を抜くだけでは根本的な治療にはなりませんし、日頃から水分の摂取量をできるだけ控えるようにすべきです。
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腰から下の冷えとむくみ・痛み
関節痛や筋肉痛のことを漢方医学では「痺証(ひしょう)」あるいは「風湿病(ふうしつびょう)」と呼んでいます。体の陽気が不足して水分の代謝が悪くなり、湿気が腰や下半身に停滞して発する症状です。腰から下の冷えとむくみは、身体の陽気が不足して水分代謝が順調に行かなくなり、体内に停滞した水分が身体下部に下降し、そのまま停滞して発生します。
「腰から下の冷えと痛み」は、その部位に寒冷と湿気が停滞して発生することから、「寒湿痺証(かんしつひしょう)」と呼んでいます。冷えると痛みが増し、温めると軽減するという特徴があります。冷えは下部から侵入すると言われています。この症状でお悩みの方は、日頃は腰から下を決して冷やさないようにして下さい。
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夜間になると痛みが増す関節痛
昼間身体を動かしている時はそれほど強い痛みは感じないが、じっとしている時や夜間の睡眠中に痛みが強くなるというものがあります。活動しているときは、その活動によって体内の気のめぐりも盛んになり、それによって血液の循環も盛んです。しかし、夜間など活動していないときは、気のめぐりが緩慢となり、これ付随して血液の循環も滞るようになります。
つまり、一種の血液循環障害(血)が関与する病気というわけです。この症状は単なる鎮痛剤の服用ではなかなか改善されません。滞った血液の循環を盛んにしなければ根本治療は不可能です。漢方薬には奏功するものが沢山あります。
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冷えると痛みが増す関節痛
関節痛などで寒くなると痛み出すもの、あるいは冷えると痛みが激しくなるというものがあります。冷えが血管や筋肉を収縮させて血液の循環を悪化させるために起こる症状です。漢方医学ではこの病理現象を「寒凝血瘀(かんぎょうけつお)」といいます。これもまた、一種の血液循環障害(瘀血)が原因となって発生する症状です。冷えは下部から侵入すると言われます。この症状は一般に腰から下に多く出現する傾向があります。これも漢方薬で改善できます。
体質によって漢方薬は変わってきます。相談フォームにご記入の上ご相談下さい。
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関節に水がたまる
この病症は「関節水腫」あるいは「下肢水腫」と呼ばれ、むくみの一種です。よく見られるものとして三つの原因が考えられます。一つは、体表部(あるいは皮下)に水分が停滞し、それが時間とともに下半身に流れて膝関節や下肢全体に水がたまるというものです。
汗が出やすく足が重だるく感じます。急性のものと慢性のものがあります。
二つめは、主に胃腸の水分吸収機能が弱ってそのまま胃腸内に水分がたまり、それとともに体内水分の停滞をまねき、それが膝関節や下肢に流れて膝関節水腫や下肢水腫を起こすというものです。これには下痢を伴う傾向があります。三つめは、腎機能の一種の機能低下(即ち、腎虚)による下肢のむくみです。
これは一般に中年あるいは高齢者見られる症状です。これには同時に夜間頻尿を伴うものが多いようです。膝関節に水がたまるケースでは、その水を抜くだけでは根本治療にはなりません。治療では、体質と症状特徴に従って治療薬を選ばなければなりません。食べ物の点検も当然重要となります。
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胸部・心臓部の痛み
胸脇部・心臓部の痛みというと、すぐに「狭心症」や「心筋梗塞」などの心臓病を思い浮かべます。これらの病気は心臓自体に直接栄養分を運んでいる血管が異常に収縮たり詰まったりして発生する病気です。しかし、胸部の痛みには心臓と関係のないものもあります。
それはある種の肝機能異常、例えば、一般に言われる肝臓病や、漢方医学で言われる肝鬱気滞(かんうつきたい)あるいは肝気鬱結(かんきうっけつ)などの病症で発する痛みです。胸脇部には肝臓の経脈(けいみゃく)がめぐっていますので、肝機能に異常が発生しますと、この経脈の気血のめぐりが悪くなって胸部や心臓部に一種の苦悶感をともなった痛みが現れるのです。この症状を「胸脇苦満(きょうきょうくまん)」と呼んでいます。
また、胸脇部や心臓部の痛みは、肺の病気でも現れることもあります。このときは咳や呼吸異常を伴うのが普通です。「狭心症」や「心筋梗塞」などの心臓病で手術が必要なほど重症なものは別ですが、ほとんどのものは漢方薬で治療できます。
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肝臓・胆嚢部の痛み
右の肋骨下部の内側に発生する痛みです。時にはその痛みが右側の脇部あるいは背部にまで波及するケースもあります。また、この部位の下から内側に向けて手で押さえると圧迫痛を感じ、またじっとしている時にも痛みを感じることがあります。
漢方医学で「胸脇苦満(きょうきょうくまん)」と呼ばれている症状の一つです。急性あるいは慢性の「肝炎」や「胆嚢炎」で多く見られる症状ですが、肝臓や胆嚢に炎症が無くても現れることがあります。また、この種の痛みが時々現れるものでも、肝機能検査をして異常な数値が現れる場合もありますし、現れないものもあります。いずれの場合も漢方医学では「肝胆病(かんたんびょう)」として捉えて治療します。
この症状の現れやすい人は、この症状と同時に胃腸症状(精神的ストレスなどを受けると胃腸の働きが乱れやすく、強くお腹が脹ったり、下痢や腹痛を起こしたりするなどの症状)も伴いやすい傾向があります。漢方療法が良く奏功します。
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ふくらはぎの引きつりと痛み
ふくらはぎの筋肉が強ばって痛だるく、あるいは足の裏の筋が引きつって痛むという方をよく見かけます。筋肉への栄養が不足して発する症状でして、一種の筋肉痙攣です。漢方医学には、「肝は筋をつかさどる」という理論があります。
ここに述べる「筋」とは、関節部ににある「腱(けん)」や「靱帯(じんたい)」のことです。つまり、肝臓に何か異変が起こると、肝臓に貯蔵される血液が「腱」や「靱帯」に充分に送られ難くなるなり、そのため「腱」や「靱帯」が栄養不足をまねいて堅く強ばり、引きつって痛みを発するようになるという訳です。
「ふくらはぎ」はその最も現れやすい部位です。このような方は、膝の関節痛や屈伸不利などの症状を起こしやすい傾向があります。また、この症状が全身の筋肉に発生するケースもあります。そのときは全身の筋肉が強ばって、活動に支障をきたすようになります。早期のうちに治療して下さい。
体質によって漢方薬は変わってきます。相談フォームにご記入の上ご相談下さい。
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口内炎・アフター性口内炎の痛み
口内炎(舌面や頬・唇の裏側にできる炎症)には急性のものと慢性のものがあります。とくに繰り返して発するものを「アフター性口内炎」と呼んでいます。漢方医学ではこれを「上焦の湿熱証(しつねつしょう)」と診断します。
つまり、湿気と熱が上半身にこもって口の中に炎症をもたらした病症というわけです。痛みの激しいもの、激しくないもの、また一時的なものから数年にも及ぶ慢性のものまでいろいろです。その原因は内臓(特に胃腸)にあります。この症状をよく起こす人は、毎日の食生活に改善すべき点があります。
日頃は食べ過ぎに注意し、油っこい食品・濃いお茶・アルコール類・トウガラシ食品をできるだけ控えるようにし、菜食中心の食事を心掛けましょう。便秘はとくに禁物です。このような状態は漢方薬で改善できます。
体質によって漢方薬は変わってきます。相談フォームにご記入の上ご相談下さい。
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慢性化した喉の痛み
カゼを引くとすぐ喉が痛くなる、扁桃腺が腫れやすい、咽頭痛を起こしやすいなど、体質的にこの種の症状を発しやすい方がおられます。漢方治療では、喉の炎症はとくに肺の機能異常と関係があると考えています。
そのため風邪を引いたときなど肺の機能に異常が発生しますと、ノドの部分の気血の循行が異常をきたし、その部分に炎症を起こしやすくなります。漢方治療では、肺の機能を強めて皮膚や粘膜の抵抗力を高める方法を考えて治療します。
体質によって漢方薬は変わってきます。相談フォームにご記入の上ご相談下さい。
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胃腸の痛み(胃痛・腹痛など)
胃腸の痛みにはいろいろなケースがあります。空腹時に痛むもの、食べた後に痛むもの、下利・便秘・嘔吐・腹脹り・腹鳴りなどの症状を伴うもの、あるいは急性のもの、慢性のもの、精神的ストレスが原因のもの、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などが原因となって発生する痛み、さらに痛む所が常に一定しているもの、ガスがたまって痛みを発するものなど様々です。
胃腸の痛みはその大部分が食生活と関係があります。胃痛・腹痛をよく起こす方は、食生活面の改善が必要です。「痛み」は異常を伝える一つの信号です。漢方薬はどのような胃腸の痛みにも適用でき、副作用も少なく安心して治療できます。
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ストレスによる胃腸症状
心配事があると食欲がなくなるのは誰にでも見られる症状ですが、強く緊張したり我慢し続けたりすると胃がキューッと痛くなったり、腹にガスがたまって苦しくなったり、ときには激しい腹痛を発し、同時にまた下痢や便秘を起こすという人がいます。
さらにまた、仕事などで強い精神的ストレスが長期間続いたために、胃や十二指腸に潰瘍を引き起こすという人もあります。漢方医学では、ストレスによって発する胃腸症状はある種の肝機能異常と関係があると考えています。それは、漢方医学でいうところの「肝脾不和(かんぴふわ)」あるいは「肝気犯胃(かんきはんい)」といわれる病症です。つまり、肝臓と胃腸の調和がとれなくなって発生する症状という訳です。現代医学ではこの種の症状は治療しにくいのですが、漢方医学ではこの種の症状に合った治療法が確立しています。
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下腹部の痛み
下腹部に発する痛みは、一般に膀胱・子宮あるいは男性の前立腺などの病気に多く見られます。膀胱や前立腺に異常のある場合には、頻尿・排尿痛・残尿感・夜間多尿あるいは血尿などが現れ、子宮に異常のある場合は、子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣嚢腫などが疑われ、月経異常の諸症状が現れます。膀胱炎・子宮機能異常・前立腺異常は漢方薬で治療できますし、これらによって発する下腹部痛も当然改善できます。とくに慢性化したものにはやはり漢方薬が適します。
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排尿痛(膀胱炎・前立腺炎など)
これには、急・慢性の膀胱炎・尿道炎・前立腺炎などで排尿時に痛みを感じるものがすべて含まれます。人によっては下腹部に痛みを発するものや残尿感・血尿を伴うものもあります。また、最初は尿検査によって細菌が確認されたものでも、症状だけ残る無菌性(間質性膀胱炎)のものもあります。これもまた漢方薬が威力を発揮する病症です。単に抗生物質を長期間服用し続けるというやり方では完治しません。長い間治療を受けているにもかかわらず、なかなか改善の兆しのないものは、ぜひ漢方薬による治療をおすすめします。
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激しい月経痛(生理痛・月経困難症)
月経異常として最も多く見られる症状がこの「月経痛」です。人によっては、毎月月経期になると激しい月経痛のために寝込んでしまい、そのため鎮痛剤を離せず、時には学校や職場に行くこともできなくなるという重症のものもあります。
月経痛を発する人には、そのほとんどに血液の塊が多く混じっている傾向があります。これは子宮の中にたまった血液が時間が経って固まったものです。漢方医学でいうところの一種の「瘀血(おけつ)」の病症です。この血の発生には種々の原因が関与しますし、血はまた新たな病気の原因にもなります。月経痛と血は漢方薬で治療できます。
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月経前の乳房の強い脹りと痛み
月経が近づくと乳房が強く脹って痛むという人がいます。なかには、触れることもできないほど強く痛むというものもあります。漢方医学では、この病症を「肝鬱気滞証(かんうつきたいしょう)」と呼んでいます。このような方は、普段から精神的ストレスの影響を受けやすく、それによって心身共に調子をくずし易いという傾向があり、緊張しやすく、イライラしやすく、また腹にガスがたまって苦しくなったり痛んだりしやすく、さらに乳房にシコリができやすく、生理不順や月経痛も起こしやすいといった傾向があります。自律神経失調による症状が現れやすく、更年期症状も出現しやすい体質とも言えます。
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ぢ疾
「痔疾」で苦しんでいる方は非常に多く、とくに痛みの激しい痔疾の場合は、本人にとっては本当に耐えられないほど辛いものです。「痔疾」には、脱肛、切れ痔、痒痔、イボ痔、出血痔などがあり、便秘や下痢を伴うものもあります。根本治療には少々時間がかかりますが、根気よく続けることで完治致します。
痔疾は一般に痛みの症状で苦しむことが多いのですが、肛門のカユミの症状(痒痔)もあり、これもまたとても辛いものです。肛門のカユミは、痔疾の一種である「肛門周囲炎」を起こしたときに発する症状です。カユミの激しいときはじっと落ち着いて座っていることもできないくらいになります。乾燥性と湿潤性の違いがあります。また、男性の場合は陰嚢湿疹を、女性の場合は陰部掻痒を併発しているケースもあります。
この症状もまた、体内に停滞する「水湿」と「熱」の結合によって形成されるものでして、「湿熱証(しつねつしょう)」と呼ばれる病症に属します。そして、この湿熱が肛門周囲の皮膚粘膜に流注し、そこに炎症をもたらしてカユミを発生させるという訳です。この症状をお持ちの方は、日頃は便秘に注意し、油っこい食品、濃いお茶、コーヒー、アルコール飲料、トウガラシ料理などをできるだけ避け、菜食中心の食事に心掛けるようにして下さい。
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痛風
遺伝的な要因によることが多いといわれる病気ですが、実際にはそのほとんどが生活習慣によって発病するといっても過言ではありません。男性に多く近年増加の傾向にあると報告されています。西洋医学では、ある種の原因によって血中の尿酸の量が増加し、その尿酸塩が関節内に沈着し過ぎて起こる病気と考えられています。
足の親指の関節部に発することが多く、赤く脹れて激痛を発し、重症のものでは症状が足の甲全体に及びます。また、この痛風患者の20~30%に尿路結石が合併症として見られることも報告されています。
漢方医学では、その症状特徴から、体内に慢性的に停滞した湿邪と熱邪が結合して引き起こされる病症、即ち「湿熱下注証(しつねつげちゅうしょう)」と考えられています。湿邪の停滞によって患部が腫れ、熱邪の停滞によって炎症を起こして赤くなります。痛風を起こしやすい方は、日頃はアルコール類・油っこい食品・トウガラシ含有食品などを極力控えて下さい。
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帯状疱疹(ヘルペス)
漢方医学でいう少陽胆経や少陽三焦経といわれる部位、すなわち脇腹や腕の部位に発生しやすい病症です。ヘルペスウイルスによって皮膚に水疱や膿疱のできる病気でして、激しい痛みを発します。漢方医学的には、体内に停滞した湿邪と熱邪が結合して形成される「肝胆湿熱証」という病症に属します。発病時はトウガラシ・アルコール類・脂っこい物をできるだけ避けるようにしなければなりません。漢方薬で改善できます。
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自動車事故の後遺症
頭痛や首筋肉のコリと痛み、あるいは神経症状などでつらい思いをしている方が多く見受けられます。お仕事など日常生活にも支障をきたすだけでなく、精神的にも大きなダージを受けることになります。
事故時の急激な衝による筋肉の損傷、あるいは激しい衝撃による身体各所の骨の損傷、あるいは二次的に発生する血液の循環傷害(瘀血)などによって、非常に複雑な病理が形成れ、出現する後遺症状もそれだけ複雑になります。単に鎮痛剤や精神安定剤などを続けるだけでは根本治療はできません。回復には症状時間がかかるかも知れませんが、やはり漢方治療の方が効果的だと考えます。
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ギックリ腰
本症は腰痛とともによく見られる症状で、一般の腰痛よりも腰部の筋肉がさらに極度に緊張したために発生する病症と言っても良いでしょう。筋肉が緊張しきっているところへ、ちょっとした負担が加わり、筋肉を傷めて発生するものです。重症のものでは腰椎の損傷をまねくこともあります。“ギックリ腰”をよく引き起こす人は、腰部の筋肉がつねに凝っている傾向があります。時にはその凝りが背部の筋肉にまで及んでいるものもあります。
その腰痛が職業病的な原因によって発生するものであれば、そのことが原因ですから、日頃は仕事上で腰に負担をかけないように注意することが最も重要です。また、“ギックリ腰”の原因である背部や腰部の筋肉の凝りは内臓との関連性がありますので、その点も考慮しなければなりません。
例えば、胃腸の働きに負担がかかりますと、その後背部の筋肉が必ず凝って背部痛を起こすようになりますし、時にはその凝りと痛みが腰部にまで及ぶこともあります。そのほか、腰痛は腎機能異常と関係のあるケースもあります。
治療については、手術を要するような重症のものは別として、たいていのものは漢方薬で治療できます。また、手術を必要とするような重症ものでも、痛みの極めて激しいものでも、手術をせずに漢方薬で治療できた例もあります。
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肩こり
「肩こり」の症状は日本人にとくに多く見られると言われています。急性のものは別として、一般的には内蔵との関連性が考えられます。とくに多く見られるのは肺・胃・肝の機能異常との関係です。ですから、慢性化した「肩こり」の場合は、肺・胃・肝の機能上の負担を取り除けば改善します。その他、肩こりの症状に肩や腕の関節痛やシビレを伴うものもあります。
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むち打ち症
本病は、最も多く見られるケースは、自動車事故などで首の筋肉に急激な力が加わり、その部位の筋肉が損傷を受けて発する症状です。時には首の骨にまで影響するものもあります。首を曲げることもできず、腕にシビレや痛みを発し、頭痛頭重に悩まされ、不眠に陥り、イライラし、精神が落ち込み、時には嘔吐などの胃腸症状も伴うなど、本人にとってはとても辛い症状となります。
精神安定剤・睡眠薬・鎮痛剤・筋弛緩薬・胃腸薬などの対症療法をいくら続けましても、その作用は一過性であり、なかなか改善が見られないのが普通です。また、長期間治療しても治りにくいという場合は、内臓の機能異常も考慮しなければなりません。手術を要するような重症のものは別として、それ以外のものでしたら漢方薬で治療できます。また、手術をしても改善が見られないときにも、漢方薬を使用すべきでしょう。
体質によって漢方薬は変わってきます。相談フォームにご記入の上ご相談下さい。
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頚肩腕症候群
主に肩関節の周囲から手の指にかけて、腕全体に関節や筋肉に痛みを発して動かしにくくなる病気です。腕や手首や指を使う仕事に携わっている方に職業病として多く見られる傾向もあります。もちろん仕事に関係のない場合もあります。また、中には検査でリウマチ反応を現すものもあります。症状としては、関節が痛く、腕全体が重くだるいと言った特徴が見られます。時には手首や肘の関節痛だけでなく、これに熱感を伴うケースもあります。いずれの場合も冷えると一層症状が悪化するようです。
「リウマチ性関節炎」と「一般の関節炎」の違いは、前者の場合は身体の左右対象的に同じ部位に症状が現れるという傾向があり、後者の場合は右の腕だけが痛むと言うように片側だけに症状が現れます。西洋医学の治療では、鎮痛剤や消炎剤を用い、時には副腎皮質ホルモン製剤を使用することもあります。長期の服用ではやはり副作用が心配になります。
いずれにしましてもある程度の期間治療しても効果の見られない時は、やはり漢方治療を主体とした治療をおすすめします。そうしなければ副作用で一層悪化させてしまい、それどころか副作用によって新たな病気を作ってしまうなどして、いずれは難治性の重い病症に移行してしまいます。
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変形性関節症
関節リウマチや慢性関節炎などに多く見られる病症です。関節の炎症が長引いて関節部の血液循環が障害を起こし、硬化変形して発生する病気です。冷えると症状が悪化するもの、患部が赤くなって腫れるもの、関節部が固まって動かなくなっているもの、など症状や程度も個人によって異なります。漢方医学では、この病気のことを「痺症(ひしょう)」あるいは「風湿病(ふうしつびょう)」と呼んでいます。
漢方医学ではこの発病原因に風・寒・湿、並びに痰・血という三つの要因が深く関与していると理論づけています。西洋医学では、血液検査などでリウマチ反応があらわれると、関節リウマチということですぐに副腎皮質ホルモン製剤を使用する傾向がありますが、できることならこの種の製剤は控えたいものです。
その理由は、この種の薬物を使用しますと、一時的には症状をほぼ確実に軽減させることはできるのですが、副作用が強いために結果的に病状を一層複雑にしてしまい、頑固な病症へ発展させてしまうことが往々にしてあるからです。
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肋間神経痛
脇部から胸肋部にかけて現れる一種の神経痛です。中にはこの部位に帯状疱疹(帯状ヘルペス)を起こして、その後遺症としてこの肋間神経痛を起こすものもあります。右脇肋部に多く現れる傾向があります。その発病部位から、治療時は肝臓や胆嚢の病症(あるいはこれらの機能異常)との関連性を考慮する必要があります。西洋医学の治療との併用もできますので、漢方治療の積極な運用をおすすめします。
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手足のシビレ感
とくに手足末端に現れる「ジビレ感」は、一般に血液循環障害によって発するものが最も多く見られます。中には病状がさらに進んで「シビレ麻痺感」を起こし、運動に支障をきたすものもあります。ジビレ感が一定の程度を維持している場合はそれほど心配はありませんが、糖尿病などでは、この症状が足に現れやすく、足先から次第に上部に向けて広がるという傾向があり、重症の場合は血管が詰まって血液が循環しなくなり、壊疽を起こして足を切断しなければならなくなります。
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