サフラン |
花柱の成分には苦味成分のピクロクロシンや紅色色素クロシン、精油成分のサフラナールなどが含まれ、動物実験で子宮収縮作用が認められている。ヨーロッパでは健胃薬や鎮静・鎮痛・通経薬として知られ、痛風などにも用いられた。
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漢方では活血・通経・精神の安定作用がある |
血を調えて気分を爽やかにし、うつ病や胸苦しさ、月経異常、産後の腹痛などに用いる。また麻疹の初期にも用いる。日本の民間では生理痛、生理不順、冷え症に用いえう。また風邪や気分の落ち着かないときには、花柱10本程度に熱湯を注いで飲む。妊婦の使用は避けたほうがよい。
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サプリメント |
紫色の花を咲かせるアヤメ科の多年草。めしべを乾かして、香料や着色料として使うほか、薬用にもする。黄色いカロチノイド色素が入っていて、スペインの米料理「パエリア」の鮮やかな黄色はサフランの色だ。薬用としては、ヨーロッパでは喘息、日本では更年期障害や冷え性などの婦人病に使う。日本では医薬品としても認められている(日本薬局方に収載)。
「使い方」
サフランの乾燥めしべ3g(1日分)に熱湯を注ぎ、サフラン湯として3回飲むというもの。海外では10g以上を一度にとった場合、流産が起こったという報告があるので、過剰摂取は禁物。クロッカスともいう。
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