日本中医学院卒業　北京・広州中医学院留学　日本自然療法学会会員　日本薬膳振興協会会員　八面蒙色研究会講師
サラリーマンを直撃する心身症
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	成人の三割との説も、高血圧、胃潰瘍
	症状は自律神経系に支配されている臓器や部位に多く現れる。それは胃潰瘍、胃がん、気管支喘息、皮膚炎、慢性関節リウマチ、高血圧症など多種多様。このほか物忘れが激しい、声が出なくなる、歩けなくなるなど、日常行動に現れる異常も心身症に含まれます。 　心身症はよく神経症と混同されるが、神経症の場合は身体症状が現れると同時に、必ず精神も不安定になる。例えば、神経症の一種であるヒステリーは、痙攣発作、知覚麻痺、歩行障害などの体の異常に伴い、強い不安感を抱いたり、興奮したりする。心身症の場合はもっぱら身体症状だけが表面に現れ、患者は不安感などを自覚しないのが特徴です。 　ある医師の統計では、現在日本で二十歳以上の人の約３０％が心身症だという。心身症にかかりやすい人は「真面目で融通がきかず、スポーツや趣味など、ストレスを発散させる手段を持たない人が多く、几帳面で他人の欠点を大目にみることができない人は、職場の対人関係がストレスとなって心身症になることもあるようです。 　逆に職場に過剰に適応してしまい心身症になるケースもあります。やる気満々、負けず嫌い、どんなことも自分だけの力で解決しようとする、いわゆる「やり手」タイプの人です。無意識のうちに自分を追いつめ、このストレスがもとで、心筋梗塞や狭心症などを呼び起こす。一般に、内科や外科の病気と区別がつきにくいのが心身症の治療の難点です。 　発病に心理的な原因があるにもかかわらず、内科や外科などで体の治療のみに専念すると、なかなか治らなかったり、治っても病気が再発する可能性が高いどいう。しかし「同じ身体症状を診て、心身症によるものとそうでないものとをはっきり区別するのは不可能」とある医師は話す。 　世界保健機関（ＷＨＯ）による分類でも、心身症の明確な定義はないという。どんな病気に対しても、患者の体、心、そして置かれている社会的環境の三つの要因を総合して診断する治療法が最近になってようやく提唱されています。 （日本経済新聞）
	心身症で現れる主な症状 　呼吸器系 気管支喘息､神経性呼吸困難､過呼吸症候群 　循環器系 高血圧､狭心症､不整脈 　消化器系 胃潰瘍､胃がん､過敏性腸症候群､胃下垂 　内分泌系 肥満症､糖尿病 　泌尿器系 夜尿症､月経困難症､神経性膀胱炎 　骨筋肉系 慢性関節リューマチ､書痙､腰痛､背部痛 　皮膚系 アレルギー性皮膚炎､円形脱毛症､多汗症､湿疹 　耳鼻咽喉 メニエル症候群､アレルギー性鼻炎 　眼科系 眼精疲労､緑内障
	心身症の治療に用いられる漢方薬方は体質によって変わりますので、問診カードにご記入の上、 ご相談下さい。
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