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日本中医学院卒業 北京・広州中医学院留学 日本自然療法学会会員 日本薬膳振興協会会員 八面蒙色研究会講師
 
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◆腎系機能障害によって発生しやすい疾病


腎系機能障害によって発生しやすい痰病を大別してあげてみよう。

①腎臓の疾病
②膀胱の疾病
③耳鼻咽喉の疾病
④頭髪の疾病
⑤泌尿、生殖器の疾病
⑥脈管の疾病
⑦骨、関節の疾病
⑧歯の疾病
⑨体液(血液、リンパ、ホルモン、消化液、精液など)の疾病
⑩全身に起こる症状
⑪眼の疾患

以上が腎系統の主な組織であるが、次に個々の疾病について記してみよう。

①腎臓の疾病
腎炎、尿毒症、ネフローゼ、腎硬化症、萎縮腎、腎臓周囲炎、糖尿病性糸球体硬化症、腎孟腎炎、うっ血腎、遊走腎、腎臓結石、尿管結石、水腎症、腎臓結核、嚢胞腎、その他腎臓のすべての疾病。

②膀胱の疾病
膀胱炎、膀胱結石、尿道炎、尿道狭窄、尿口肉芽、尿道脱、夜尿症、排尿の異常、尿の異常、その他膀胱のすべての疾病。

③耳鼻咽喉の疾病
耳の部としては、外耳道炎、中耳炎、耳茸、耳毛根化膿、耳管狭窄症、内耳炎、メニエル(耳鳴り、めまい、吐き気)。
鼻の部としては、蓄のう症、鼻中隔彎曲症。
口腔の部としては、口内炎、口腔カンジダ症(白点と白膜)。
咽喉の部としては、咽頭炎、扁桃炎、扁桃肥大症、喉頭炎。
眼の部としては、眼底出血、黒内障、緑内障、白内障。その他耳鼻咽喉のすべての疾病。

④頭髪の疾病
脱毛症、円形脱毛症、若白髪、しらこ、枝毛、その他頭髪のすべての疾病。

⑤泌尿・生殖器の疾病
月経異常、外陰炎、外陰潰瘍、バルトリン腺炎、子宮ガン、乳ガン、子宮筋腫、卵巣癌、卵巣腫瘍、流産、乳腺炎、頸管無力症、羊水過多症、悪阻、妊娠中毒症、子宮復古不全、産褥熱、卵管炎、子宮位置異常、子宮発育不全、子宮頸管炎、子宮膣部びらん、帯下の不正、子宮内膜炎、子宮頸管ポリープ、卵巣機能不全、卵巣膿瘍、前立肥大、副睾丸炎、前立腺肥大症、尖圭コンジローム(いぼ)、亀頭包皮炎、睾丸捻転症、その他泌尿・生殖器のすべての疾病。

⑥脈管の疾病
動脈硬化症、脳動脈硬化症、冠状動脈硬化症、閉塞性血栓血管炎、大動脈瘤、動脈硬化性動脈閉塞症、血栓性静脈炎、静脈瘤、脳血栓、脳栓塞、クモ膜下出血、その他脈管のすべての疾病。

⑦骨・関節の疾病
髄膜炎、脊髄擁、骨肉腫、骨軟化症、骨粗しょう症、骨髄炎、脊椎カリエス、椎間板症、関節炎、脊椎分離症、関節リューマチ、腰痛症、くる病、その他骨・関節のすべての疾病。

⑧歯の疾病
虫歯、歯髄炎、歯槽膿漏症、歯周炎、歯肉炎、智歯周囲炎、顎骨骨髄炎、欠損歯、その他歯のすべての疾病。

⑨体液の疾病
悪性リンパ腫、先端肥大症、汎下垂体機能低下症、バセドー病、尿崩症、粘液水腫、甲状腺腫、甲状腺炎、副甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症、クッシング症候群、アジソン病、男子性腺不全症、男子不妊症、フレーリッヒ症候群、糖尿病、痛風。

血液の部としては、悪性貧血、色素性貧血、壊血症、鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血、白血球減少
症、単核球症、紫斑病、血小板減少症、膠原病、その他体液のすべての疾病。

⑩全身の症状
疲れっぽい、寝たがる(起居苦痛)、性欲低下、めまい、貧血ぎみ、頭痛、難聴、肥満症、痩身症。

 以上が五系統機能低下によって発する疾病の一例であるが、その他の疾病もこの五系統の機能低下によって発症しているので、右の要領で応用し、多種ある疾病を推察することである。また、一系統の機能低下で発症しているものと、二系統、三系統にわたって併発しているものとがあるので、よく症状を確かめて各系統を組み合わせていくことである。

⑪目の疾病
近視、遠視、乱視、緑内障、結膜炎、ブドウ膜炎、円錐角膜、角膜潰瘍、虹彩炎、強膜炎、中心性網膜炎、眼筋麻痺、視神経萎縮、硝子体混濁、その他眼に関するすべての疾病。




 

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