漢方薬は健康を維持するために、東洋医学の知恵が活かされています。経験豊富な中医師が漢方の知恵を生かして、あなたの「自然治癒力」を引き出すお手伝いをさせて頂きます。慢性病でお悩みの方、是非コンドウ薬局にご相談下さい。当店は体質に合った漢方薬をオーダーメイドで調合致します。
日本中医学院卒業 北京・広州中医学院留学 日本自然療法学会会員 日本薬膳振興協会会員 八面蒙色研究会講師
清水寺管長、松本大圓氏揮毫 薬食同源。健康の維持には食生活が大事と説いています。
 
飲食の時間帯
 飲食の時間帯

いつ食べても同じように消化吸収し、順調に血肉となるとは限らない。前述したように、食事には、質と量と時間帯があり、質を間違えてもいけないし、量が過・不足してもならない。また、いつ食べてもよいのではない。大自然に輪廻の法則があるように、われわれの人体にも法則がある。朝・昼・夕の一日三食というのが常識となっている。
「基礎編」で説明したように、人体は五系統で構成されていて、五系統がそれぞれ自然の運行とともに、動静盛衰の生理作用をくり返している。このことからも、起きる時間、働く時間、食べる時間、休息する時間、寝る時間があることがわかる。


『五系統の働く時間のまとめ』

・肝系統:午後九時より微動し、その働きを増し、午前零時には弱動、朝の四時には旺盛な働きとなり、九時まで続く。午前九時より心系統に完全バトンタッチして、肝自体の働きを減弱させ、午後三時には、肝自体の動源は切って他系の働きと、いままでの余勢で生理する。〈起立、発動を起こす時間〉

・心系統:午前三時より自力で微動し、肝の力を借りて徐々に働きを増し、午前六時には、強動を始め、午前九時には旺盛な働きとなり、肝よりバトンを受けて自力で完全に働く。また、午後三時には速力を落とし、あとは余力で動き、午後九時には、自力のスイッチを切って、その働きを他系にまかせる。〈動働の時間および消化の時間〉

・脾系統:脾は他の四系とともに働いているので、全部で脾系は四系に分かれているが、
消化班は心系とともにある。(消化力の盛衰は心系統の働きと同時間帯にある。

・肺系統:午前九時より微動しはじめ、午後三時には旺盛に活動し、午前三時にその活動源を停止させる。〈肉体を休息させ、体気を充実させる時間〉


・腎系統:午後三時より微動、午後九時より旺動、午前三時には力を抜き、午前九時にスイッチを切る。〈寝て肉体を休養させ、明日のための内燃力をつくる時間〉


朝食と消化器
朝は肝系統が旺盛に働いている時間帯で、脾系の消化力は、やっと活動力を増しはじめたところである。この時間帯での食事は、あまり胃に負担をかけないような軽いものを少量食べるのがよい。肺旺期の晩年、肝系の弱い人などは、朝食を抜いたほうが、体に無理がかからない。もし、この時間に体力以上食べたとすると、肝系の働きが鈍るとともに、消化力も落ち、また、心系の働きにも影響がいく。


昼食と消化器
昼は、心系も脾系も旺盛に働いているときで、相当量を食べても完全に消化する。ただし、食べてすぐに働くことは、胃に行く血液と、体を動かす血液が二分されて、相方ともに働きが低下する。


夕食と消化器
夕食はおのおの時間が異なるが、七時以降は夜食の部にはいる。消化器の働きは午後九時で終わるので、少なくとも、七時までに食べるのが理想である。もし七時以降に食べる場合は、軽くて消化しやすいものにとどめておくほうがよい。


夜食と消化器
基本的には、午後七時以降に飲食することは、脾系を弱め、腎の働きを妨害して腎を損傷させる。時間が遅くなればなるほど、腎の障害を大きくさせる。


四季と消化力
一日に五系統の盛衰運行があるように、一年にも五系統の盛衰運行があって、春夏秋冬おのおの質・量が少しずつ異なる。春は全体に軽く食べ、過食しない。夏は、比較的よけいに食べても差しつかえがない。秋も比較的よけいに食べても差しつかえがない。冬は暖まるものを食べ、過食と夜食は絶対しない。


「解説」
 現代は、電灯の発達やテレビの普及により、夜いつまでも起きていて、夜食を楽しむ傾向が強いようです。夜十二時前に寝る人が少なくなっています。夜起きていれば、どうしてもお腹が空くので、つい夜食をとってしまいます。また、昼間は仕事の都合で落ち着いて食べられないので、夜食に重点をおいてしまう人も多いようです。遅くまで起きているだけで、腎・心系を始め、体力を損耗してしまううえに、夜食を始めとしていろいろ不摂生をするので、自律神経が失調しますし、腎・心系も機能低下します。適量・適食であれば、いつ食べてもよいということはなく、飲食にも、適切な時間帯があることを知っておいてください。また、一日と同じように、四季にも、適量・適食があります。



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