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日本中医学院卒業 北京・広州中医学院留学 日本自然療法学会会員 日本薬膳振興協会会員 八面蒙色研究会講師
清水寺管長、松本大圓氏揮毫 薬食同源。健康の維持には食生活が大事と説いています。
 
睡眠と休養 睡眠の時間 季節による睡眠の時間帯
 
四季による睡眠時間帯

睡眠は、亥の刻から子、丑の刻の時間帯に熟睡するのがいちばに望ましいわけです。そうすることが腎系を盛にに働かせて、心系その他陽遁系のものを休養させます。この項では、四季の春夏秋冬でこの問題を考えてみたいと思います。

まず、春と秋は太陽が赤道回路付近にあり、昼と夜の時間の長さがほぼ同じ時期ですから、だいたい同じように考えます。本文に「春、秋は夜九時に寝て、朝六時に起きる」と書いてありますが、九時に寝る理由は、亥の刻とは、午後九時より始まるからです。必ず九時でないといけないということではありませにが、いちおうの目安として、現代的な生活を中心にして自然律動を考えていった場合に、妥当ではないかということで、九時としたわけです。

また、亥・子・丑の時間帯でいえば、三時に起きればよいことになりますが、実際には余動がありますから、少しの余裕が必要となります。「人間はだいたい五時間寝ればよい」という人がありますが、それは、その人の体力ランクによって、おのおの異なります。

壮健な人は、亥・子・丑の時間帯である六時間寝ればよいといえますが、普通、睡眠をとるには予備時間があります。つまり、就寝してすぐぐっすり寝入ってしまう人もいますが、たいていは寝入るまでの間と、睡眠の終わりごろになると,眠りが浅くなります。そうした予備時間を加えた八時間というのが、健康体の人の適当な睡眠時間だと思います。病弱の人はさらに長い睡眠時間をとって、腎の働ける時間を多くするのがよいのです。

夏と冬の場合を比較すると、夏は「夜九時に寝て、朝五時に起きる」ということで一時間早く起きて、「昼寝を一時間する」つまり、心系を休息、させるわけです。夏は昼の長さ、つまり陽の時間が長いのですが、陽気が働いていると心系が自然に働きますから、心系が疲れるときなのです。したがって、その中間に休ませるということは、白然律動から考えてもたいへんよいことです。

実際に、夏の昼寝の一時間というのは非常に有効です。昼寝のあとは体がらくになるのが、実感としてもよくわかります。体の丈夫な人は昼寝をしなくても平気かもしれませにが、長い目でみると寿命を縮めているかもしれません。

冬の揚合は、逆に夜の時間が長いですから、この夜の時間が長いときに十分に休息するわけです。「夜八時までには寝て」とありますから、標準の九時より一待間早いわけです。起きるほうは「朝七時すぎに起きる」ということですから、標準の六時に起きるのより一時間遅くなります。そうすると、十一時問寝ることになります。

どうしてこんなに長時間の睡眠が必要かといいますと、腎の働きを十分に発揮させなければならないからです。すなわち冬眠させるのです。冬眠といっても、われわれ人間は、動物の冬眠のように二十四時間眠るというわけにはいきませんが、冬の夜、長時間睡眠をとることはある意味での冬眠です。たとえば断食法でも、一週間続けて断食するのも断食ですし、一日おきにするのも断食です。それから三回食べるのを一回にするのもある意味では断食といえます。それと同じです。とにかく冬眠には相違ないのです。

ただ冬眠の姿が異なってくるだけです。これは「素問」のなかに書かれています。一年を通しての睡眠についてまとめてみますと、春は昼の長さと夜の長さが同じです。秋もそうです。春、秋は標準的睡眠、つまり普通健康体の人は八時間を標準とします。

夏は陽動する時間が長くなりますから、大いに活動できますが、度をこすと陽動中に休みが自然にできて続かなくなってしまうので、そこで一時間小休止をとって、またさらに力を発揮したほうがよいのです。冬は冬眠です。腎が働かなければならないときです。腎は他系が休にでいる状態で十分働けるのです。そのときに、春、夏に備えて内燃力を高める、要するに、陽動の蓄力をします。
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