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●万物は冷熱二元でつくられている
春になるとどうして草木の芽が出るのか、夏はどうして花が咲き葉が繁るのか。動物植物を中心に考えて行くと、我々は蛋白質・澱粉・脂肪・ビタミン・無機質等から成っていますが、蛋白質と澱粉が代表しています。この蛋白湿と澱粉の変化を自然現象と対比させてみると、よく理解できます。太陽系の宇宙には、太陽熱があり、太陽熱のバックボーンとなる宇宙大気には、宇宙の冷気があります。もともと宇宙には熱と冷の二つが基本にあります。究極して云えば、万物は冷熱の二元でつくられているということになります。
この冷気は“霊気”宇宙霊気です。この霊は、ただ冷たいだけではなく、幽玄な気です。動物植物をはじめ、地上の万物をつくっている幽玄な気です。要は、冷熱二元で地上の全ての物はつくられていますが、その二元は、別に「陰陽」という符号で表されています。陰陽という符号をつけますと、広くあらゆる意味を包含していることになって、ただ熱いとか冷たいと言うだけではありません。
冷熱の交合によりつくられる宇宙間にある全てのものが、陰陽に分類されることになります。陰には月・女・裏側・左・冬などがあり、陽では太陽・男・表側・右・夏などがあります。ただし、陰の中にも、陰中の陰、陰中の陽があり、また陽の中にも陽中の陽、陽中の陰があるのです。人間の場合も、男と女しかいませんが、男性の中にも女っぽい人、女性でも男まさりの人がいます。このように、陽中の陰、陰中の陽という風に陽の中にも陰陽が、陰の中にも陰陽があるので複雑で分かりにくい面がありますが、基本は陰陽の二元です。
熱という面から四季の働きを考えてみましょう。まず春は、冬が基礎体になっています。冬が変化して春になる訳です。秋から春になると言うことはありません。冬はどういう状態かと云うと、地球上では一番冷却の強いと頃です。冷却期、それが冬です。そこへ太陽が我々のほうへ近寄ってきて加熱されることで段々地上は暖められて来ます。熱が加えられた、ということです。
これが春で、加熱期です。加熱されることにとって蛋白質や澱粉は膨張し成長する訳です。この時期を春といって、人体の内部でも、この状況は盛に起こっています。それが更に加熱され、最熱状態となります。それが夏です。そして、これ以上は暑くはなりません。何故かといえば、この時点で太陽はまた南極のほうへ引き返すからです。体温にも恒温があるように、地球も温度幅が決まっています。天と人は同一機構から成っていりので、地上の温度幅も定められています。
この時期は、蛋白質や澱粉は全開し、膨張しきって、これ以上は膨張しません。秋は、夏を土台として最熱の状態に涼気が加わることで、減熱されて行きす。この減熱作用により、蛋白質や澱粉は萎んできます。収縮していくのです。丁度オーブンの中のパンと一緒です。初めパンは加熱されるので徐々に膨れ、半開状態になります。そして、最高の加熱状態でパンも最高に膨張します。これが全開です。ここで火をとめます。今度は冷えてくるので、パンは萎んできます。半閉です。この状態が、秋に該当します。さらに温度が下がって行くと、固くなります。全閉します。蛋白質や澱粉は冷やせば固まります。冬と同じです。それが更に冷却されると、凝固し凍結されます。一番冷却度が高いときです。
このように四季の働きを、半開・全開・半閉・全閉という言葉で表現したり、加熱期・冷却期などと熱の状況で説明しますが、言葉の表現が違うだけで働きは同じです。これが真理で、この言葉の奥に働く真理は同じです。
我々は、以上のように四種(半開・全開・半閉・全閉)の働きの中で作られ、また生かされています。この働きの枠を超えることは絶対に出来ません。天地の働きに操られている人形と一緒です。操り糸は目で見えませんが、確かに操られているのです。うまく操られている場合は、健康体でいられます。この操り糸に逆らって生きれば、糸が絡まってて故障します。つまり、病気になります。病気は自然の摂理と自然の運行に逆らったときに起こってきます。
自然とうまく調和を保っていけば、健康でいられるのです。いかに科学が進もうとも、我々人間は自然を征服することは絶対に出来ません。従って、どうしたら自然と調和できるか、ということが問題で、病気に限らず、自然の流れに同調しない時は、多くの問題が起こってくるのです。
「天に従う道という、道に従うを自然と言う」 |
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