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日本中医学院卒業 北京・広州中医学院留学 日本自然療法学会会員 日本薬膳振興協会会員 八面蒙色研究会講師
清水寺管長、松本大圓氏揮毫 薬食同源。健康の維持には食生活が大事と説いています。
 
主食と副食
 
主食と副食


現代は栄養の計算が先に立ちすぎて、主食より副食が重んじられ、副食の量が多くなって主食の量が少なくなっている。主食とは、読んで字のごとく、量でも質でも、大半を占めていることで、副食とは、主の副えで、主を補うものである。日本人の場合では、

・主食:米、パン、めん類
・副食:植物・穀類、野菜など。動物・豚、牛、鶏などの肉、鶏卵など。魚類・魚、貝、エビ、カニなど。

この主副食を五大栄養素にかえてみると、
@糖質
A蛋白質
B脂肪
C無機質
Dビタミン


五大栄養素の必要摂取量は、五つが同量でなく、糖質が大半を占め、あとは蛋白質、脂肪、ビタミン、無機質の順に量が少なくてすむ。この計算は現代化学によって、よく研究されているが、実際に体内にはいると、この計算どおりにはいかない。それは、ほとんどが大気中における実験だからである。

現代人の食事内容は、美食・過食・偏食の悪の三拍子で、いっそう体の消化機能がこちらの思いどおりに生理作用を営んでくれない。最近は繁雑な質をもつ食品が多く、それを主食のようにして食べている。なんでも口と胃にまかせて食べるが、そう簡単に栄養に化するものではない。繁雑な食物が体に入ればそれだけ繁雑な消化液をつくらなければならない。それに、いろいろな味質をいっぺんに食べると、味質同士が剋し合って化学変化を起こし、消化吸収する胃腸や消化液をつくる腎系を損傷させて余分な負担をかける。

小さな負担でも、毎日積み重ねられれば大きな負担となり、また、他の負担と操合すれば、なお負担が加重されて病気の素因となる。理想的な食事は、五大栄養素を含む玄米に豆・麦を入れた主食と、ヨードやカルシウム分の含まれる海藻類、ビタミンの豊富な野菜類の副食である。

なんといっても、最大拮抗生成を営んでいる植物食が最高の長寿健康食といえる。また、基質体力をつくる成人を過ぎたら、動物食、魚介類はあまり摂らないほうが体にかかる負担は少ないのである。

玄米は、五大栄養素の糖質・脂質・蛋白質・無機質・ビタミン群を他の食物に比べて豊富に含み、さらに線維素がたくさんある。線維素を毎食々食べることは、どれだけ胃腸の蠕動運動をはじめ、内臓筋を活発にするかわからない。五大栄養素は、玄米以外の食品にもたくさん含有されているので、玄米を特別に食べなくともかまわないが、この玄米に含まれている線維素だけは、他の食品には含有されていない素晴らしいものである。
その証拠には、胸もやけず、ガスもこもらず、どんな頑固な便秘でもぴたりと治る。しかし、玄米の量以上に他の糖質分を飲食して、胃腸の筋肉を弛緩させてしまえば、玄米の効力は消されるので、話は違ってくる。

糖質過剰で内臓筋が弛緩して半健康体になっている現代人を救うのは、毎食玄米を食べ、過食・偏食しないことである。主食は全体の六〇パーセント以上であることが望ましく、副食は四〇パーセント以下で、あまり種類の異なったものを一度に摂らないことが賢明である。


主とは、主体性をもっているもの、副は添えるものです。添えるもののほうが量が多いということは、副ではなく、主体となります。ですから量的には、少なくとも六〇対四〇の差がなくてはいけません。質においても恒常性のもの、味も淡泊で、いつ食べてもあきないものが、「主」となります。
しかし、淡泊なものでも、毎日続けることのできない独特の癖のある味のものは、「主」として適していません。

現代は恒常性のものを置き去りにして、目先の変わった新しいものへ次々と関心がいきがちです。結局、主食以外のものは同じものが続けられないので、変わったものになってしまうのです。これらを四季に応じてバランスよく摂取すればよいのですが、なかなかうまくゆかず、矛盾が生じてくるのです。

できるだけ主食を玄米にして、副食を現在より少なくすれば、体も非常に調子よく、経済的にも負担が軽減します。主食と副食というものを、もっと深く考えなければなりません。

主と副という関係を、家相の庭木に対する基本的な考えで説明してみましょう。
家の庭の植え込みは、基本として常緑樹を三分の二、四季の花を三分の一とします。庭は目につくところで、環境をつくり、精神的な英気(体でいえば栄養)を養う心の食事ともいえるところです。そのために、三分の二は主体である常緑で、いつも変わらないものが必要です。それをバックとして三分の一の四季の花が変化をつけます。つまり、いつも変わらない部分が大半を占めていて、あとの残りの部分で新陳代謝をさせていくことがたいせつなのです。

肉体においても、変わらない質が大半あって、そのうえに、二十四時間で変わる細胞もあるし、百二十日で変わる細胞も、春夏秋冬を経て変化するものもあります。

このように、必ず常態があり、それをバックに変化するものがあるのです。精神でも、食事の面についても同じことがいえます。これを逆に、四季の花を三分の二としますと、春夏秋冬の盛衰変化が激しく、それらに順応されて、性格的にも起伏の激しい「お天気屋さん」となってしまいます。「静中に動あり」ーつまり、陰と陽との組み合わせにおいて、変化性の少ない陰が大半を占め、陽がその働きの先行をして、変化しているのが理想であり、真理にかなっているのです。


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