漢方薬は健康を維持するために、東洋医学の知恵が活かされています。経験豊富な中医師が漢方の知恵を生かして、あなたの「自然治癒力」を引き出すお手伝いをさせて頂きます。慢性病でお悩みの方、是非コンドウ薬局にご相談下さい。当店は体質に合った漢方薬をオーダーメイドで調合致します。
日本中医学院卒業北京・広州中医学院留学日本自然療法学会会員日本薬膳振興協会会員八面蒙色研究会講師
清水寺管長、松本大圓氏揮毫 薬食同源。健康の維持には食生活が大事と説いています。
偏食につい
偏食につい

偏食とは、バランスのとれた正食と比べて、偏ったものばかり食べていることであるが、その食べものにょって、あまり影響のないものと、少量でも影響の大きいものとがある。含水炭素、すなわち、糖質分の偏食は比較的許されるが、含水炭素を摂らない偏食は早く体調をくずしやすい。これは、酒ばかり飲んで二十年以上も元気で生活して風邪ひとつひかない人がいるように、糖質分は過食にさえならなければ、他の栄養素に化し、脂肪、蛋白質、無機質、ビタミンなどを代償して生きていくことができるのである。

偏食のもっともいけないものは、自分の体質に合わないものを長く続けて摂ることである。たとえば肝旺タイプの人が、ジュースを好んで過量に飲んでいると、体質の欠点である脾が廿味と酸味に剋され、ついで腎が水分と甘味に害され、旺盛の肝までが酸味の過剰自剋となり、ついに、バランスをくずして発症する。このように、バランスをくずすことが発病の原因となるので、とくに体質の弱点を傷つけることはいけない。最近の偏食傾向は、糖質分の過食、フルーツの偏食、ジュース類、動物食の偏食が目につく。このたかでも糖質分の過飲食が多くみられる。


代表的な糖質過飲食物
@菓子類、冷菓類
Aジュース、サイダー類(甘味が大量に含まれている)
Bフルーツ類(果糖が含まれている)
C白米、パン、めん類、せんべい類
D酒類

糖質と云うと、甘いお菓子ばかりを想像するが、一般の人の食ばられるものの大半は糖質である。ここで現代っ子の悪い見本をあげてみると、上@からCまでのいずれかを毎日ふんだんに飲食している。とくに四季をとおして、ジュース類を飲み、お菓やチョコレート、アイスクリームなどを飽きなく食べている。これは、先天的に強い生命力をもって生まれていれば重症とならないですむが、たとえば腎の弱い先天ならば、小児糖尿病、ぜんそく、眼疾、耳聾・夜尿症、ネフローゼ、尿道炎、貧血、脊椎カリエス、椎間板症、蓄膿症、口内炎、ベーチェット症候群(その他、「腎擬能低下による症状」参照)など、腎機能低下の症状がでる。体力によって、不摂生するとすぐでる八と、長期にわたらないと発、症しない人とあるが、このような生活を続けていると、いずれ遠からず発症するものである。


子どもに例をとったが、大人でも同じである。大人の男子では、酒を飲み過ぎる傾向があるし、女子では、お菓子、煎餅、フルーツなどの糖過剰して病気になっている人が争い。だいたい糖質過剰は、腎を損傷するのであるが、そのほか、それぞれの休質の欠点が機能を損傷して発症する。このほかにも、いろいろな偏食があるが、まず、塞本となる正食とはなにかを知らなければならない。


「講義」

偏食とはどういうことなのかを知るには、基盤となる標準食がわからなければなりません。それで、まず主食と副食の関係からお話ししましょう。主食とは、いつも質が変わらないで、体にも悪い影響を与えない恒常性をもった食品でなければなりません。この点から考えると、味も恒常性をもった味であることが大切です。つまり、あまり強くない中庸の味です。

自然界の働きは、大きくは「五」に働き、五系統の質があります。味質でいえば、これを「五味」といいます。この五味の中で全部の力、つまり木・火・土・金・水の力をもちあわせている質は、土質です。土質が天気と化して木気となり、火気をつくり、金気、水気をつくっているのです。

これを味で表現すれば、木味・火味・金味・水味となり、すなわち、これらは土の化したものです。ですから基盤となるもの、すなわち中庸味、恒常性をもつ味とは、⊥性の中の中庸の昧となります。われわれの味覚。で表現すれば、「甘味のうすいもの」ということになります。

甘味は、すべての味の土台となり、土質です。甘昧の土質に、春気が加わると酸味になり、夏の火気が加わると苦味に、秋の収敏の気が加わると辛味に、冬の凝結の気が加わって内燃性の働きをする状態になる塩味の形と化していくのです。

つまり、すべて「土」が化していくのです。このことは原子についてもいえることで、土系の原素である炭素を中心にして、他のものに化していくのだと聞いています。この点からも「自然界の真理は一つである」ということが理解できると思います。


以上のことから考えると、主食とは、土性の中庸性をもったものでなければなりません。我々が甘いと感じない「うす甘味」、すなわち白米を粥にした甘味です。これを本当の「うま味」というのだと思います。このごろでは、甘味の強いものを、うま味と思っているようですが、そうではなく、土性の中庸性をもった甘味が本当の「うま味」というものなのです。「うまい」という字は「甘い」という字を書きます。


主食は、淡泊で、少々甘味があって、いつ食べても飽きないもので、飽きるものは主食にはならないし、また、そのようなものが毎日体内に入ると変調をきたします。我々は、米を主食にしていますが、それは理にかなった優れた主食だと思います。


外国では主食が異なりますが、それは、その地方によって収穫物が違うためで、基本的な考えとしては、甘味のうすい糖質分が主食であることには変わりないと思います。主食の摂り方について考えてみると、平均してずっと同じ主食を食べている安定主食摂取の方法と、もう一つ、副食的な状態を主食としていく場合とがあり、後者の場合は、変化してバランスをとりながら主食性にしていかないと成立しないわけです。このように静的な面と動的な面とが組み合わさりながら、つまり、陰体をバックボーンとして、陽体が組み合いながら進まねばならないことになります。


その進み方がずっと同じいき方で進む場合と、バランスを変えながら同じ線で保とうとする進み方の二つに分けられます。安定摂取のみが標準ではないのです。そのようなことからいえば、最近の食事の摂り方は、非常に偏食的な摂り方をしています。それは副食が多いからであって、副食が多いということは、先にいったように変化させながら一定の線を保って行かなければならない訳で、偏食になりやすいのです。

うまく中庸線(安定主食摂取)を上下しているのなら、バランスをとっていくことができるのですが、現代は副食といっても、自分の好きなものを食べ、B線のように偏った形で、常食のバランスをとっている場合が多いのです。本当に体のことを考えて食べている人は少ないのです。また体のため、と思って食べている人でも、案外誤った考え方をしている人が多いのです。たとえば「ビタミンンCは美容によいから」とビタミンCの多く含まれているものをたくさん食べている人がいます。こんなことをしていると、体は冷え、偏ってしまいます。

従って、副食を多く摂るということは、偏食になりやすいと云うことが理解できたと思います。ただ五大栄養素を旬とともにうまく摂っている人は、副食を多く摂ってもそうではありません。理由がわかってそうしている人は少なく、なかには偶然にそうなっている人もあるかもしれません。以上のように、現代は偏食の時代といっても過言ではないと思います。すなわち、病人が出現する時代であるともいえます。


偏食の悪い代表としては、味の強いものをよけいに摂っていることと、それプラス時間・量などが聞題となります。一般に、一度に量を多く摂ることだけが過食と考えやすいのですが、少しずつ過食した状態を毎日続けていくことも過食になるのですよく「過食していませんか」と尋ねると「いいえ、ご飯は半膳しか食べていません」と答えられますが、間食を摂っていることが多いのです。つまり。間食と食事とをまったく別のものと考えているわけですが、口に入るものばすべて食ですから、それが少しでもすぎ、そして続くことは過食となるのです。もう少しこのことを掘り下げ、過食でも一過性のものと、少しずつの過食をずっと続けた結果の過食とでは、どちらが危険かということを考えてみましょう。前者の場合は一過性に機能低下しますが、悪性のものでないかぎり治りやすく、後者は、このような状態を途中でやめることはおそらくできないので、三百六十五日、十年、二十年と続けることとなり、徐々に機能低下していきます。すなわち、急性と慢性の相違のような状態が起こってきます。


急性病は治りやすく、慢性病は治りにくいといいますが、それと同じで、慢性的に機能低下していったものは改善しにくいのです。微量の過食の積み重ねが、結果としては非常に危険であるということをよく理解しておいてください。


質については前にも述べましたが、味の強いものとか、栄養度の高いものは、中庸性を越えているので、これらを過食することは、偏食の中でももっともよくないのです。
とくに最近は、甘味の強い菓子類(冷たい飲みものも含む)が豊富にでまわり、すぐ手に入りやすいため、これらによって冒されやすいのです。ジュースとかサイダー類は、一本に含まれる甘味はたいした量ではないのですが、水ものば量的に多く飲むものですから、結果としては、甘味の摂りすぎとなり、われわれの生体に変動を与えることとなるのです。


また、果物中に多く含まれる果糖についても同じことがいえます。
したがって、甘すぎるものを多く食べるのがいちばんいけないのですが、うす甘のものでも量を多く摂るのはよくありません。
また、甘味に、酸味とか苦味が加わったものもありますが、こうなるといっそう問題が複雑になってきます。


われわれが主食としている米・めん類・パン類は良質の糖質分ですが、やはり量を摂りすぎることは糖質過剰となり、よくありません。


昔から「腹八分」とか「腹七分」とかいって、健康で長生きしたければそうするようにいわれていますが、糖質過剰がいかにこわいことかもわかると思います。


酒類も同様で、もとは糖質で、とくにこれは一パイでやめるということができませんので結果としては過量となります。この場合は、糖質のほかに、アルコールとか他の物質が含まれているので、なお複雑になります。以上のように食物の話をしますと、「一体なにを食べたらよいのですか」とよくたずねられますが、私どもの年代の成長期には、ご飯と味噌汁に漬けものが主体で、それにときどき魚の干ものが加わる程度でした。これが決してよいとは申しません。このような形でも生活できたということです。

現代は栄養価の高いものをとるべきだといわれていますが、すぎるという問題もあります。ですから昔の、それでもや、っていけるのだ、という最低線を基本として、現代社会にそった食品を添えていく形が標準ではないかと患います。あとは体質とか、いろいろの条件によって異なるので、いちがいにこうだとば断言できません。偏食には、食事としての偏食と、間食としての偏食とがありますが、大きくいえば間食自体が偏食であるといえます


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