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●十二支とは
十二支とは、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二の動物の名前で一般の人に知られていますが、本来は地上における十二種の大気作用をあらわした符号です。四気の働きをさらに細かく分けているのが、十二の大気の作用で、それに名づけるための符号なのです。
十二支の符号を使っているものには、「子年」「丑年」のように年を数えるものや、「子月」「丑月」などのように十二か月を数えるもの、「子の日」「丑の日」というように日を数えるもの、「子の刻」「丑の刻」などのように時刻を表すものなどがありますが、いずれも、宇宙の輪廻の時を数えるための符号として使われています。また、十二支は、時のめぐりを知る符号としてだけでなく、それぞれ十二気の大気作用め働きの内容を表現している代表文字でもあるのです。
十二の大気作用
◆子の作用
子の字は、「孕」の字と同意で、胎中に"子供を孕む"意味である。自然界では、地中の母胎の根(子)に陽気を生じ、生命の内燃運動を現している。一年では十二月の大気作用を示し、陰の大地の地中に陽を孕んでいる状態を現そうとしています。
★人間でいえば、母胎のラッパ管のなかで、卵子と精子が一体となり、身ごもる状態である。
★種核が妊んでいる子(ね)の姿。子の気が働いて、種核が身ごもっている。
★地上では、冬の寒風にさらされて、万物が内在され、地中では、外温と反比例して保温が高まり、種核が発芽しようとする働きをしている時期である。
◆丑の作用
「丑の字は、「紐」の字からきており、"紐"の意味がある。これは、子(ね)のときに身ごもった種子が根を張り、大地の母胎と根の紐で一体化して、地気に養育される時期である。
★人間でいえば、母胎内のラッパ管で受精した卵子が子宮体に着床して、母親と臍の緒の根で一体化して胎養され る姿で、この胎養の働きを丑字で表している。
★丑の紐根の気が働いて・胎養している
★地上はいよいよ寒気が強く大寒となるが・地中はそれと反比例して、ますます保温が高まり、胎養力がぐんぐん 増し発芽力が強く充実するときである。
◆寅の作用
寅は、「演」の字から成り、"演る"の意味がある。子と丑の時期に地中で胎養していたものが、ようやく大地の重い壁を割って、地上の大気中に発芽し、力いっぱい演ようとする象形である。
★人間でいえば、今まで胎内で養育されていたものが、母胎外に誕生され、幼児としてすくすく育成されるときに 当たる。
★寅の気が働いて、発芽伸長している。
★地上の寒さは解け、徐々に加熱されていく初春の時期で、地上の草木は加熱作用にとって発芽伸長されていく時 である。
◆卯の作用
卯は「莩さかん」の文字からなり、「莩さかん」に伸びるの意味がある。寅の時期では地上に孚甲(ふこう)を冠って発芽したものが、こんどは双葉に開いて盛んに伸びようとしていく形である。
★人間でいえば、幼児期からさらに成長して少年期にあたる。
★卯の気が働いて、双葉となり草木はぐんぐん伸びる
★地上では、ますます加熱され、仲春の卯の気が草木を盛んに伸長させるときである。
◆辰の作用
辰は、「震」の字から成り、"震い立つ"の意。卯で盛んに伸びてきたものが、さらに一段と震い立ち、草木は一途に伸びるときである。
★人間でいえば、伸び盛りの少年期で、活発に動き回る最大成長期である。
★辰の気が働いて、草木は震い立つように伸びる。
★太陽が、ますます地上に近づき、加熱最高の晩春となり、陽気がぐんぐん伸長するときである。
◆巳の作用
「紀」の字から成り、"止まり始まる"の意。紀は終始点を表す字で、種核の紀元点は、巳から始まり、成長の伸展は巳で止まるのである。すなわち、巳のときは、春気の加熱上昇温による伸長作用が止まり、一定暑熱温度の火気開大作用が働いて、結実作用がここから内在的に始まる。
★人間でいえば成人期で、少年成長期が終わり、成人成熟期の紀点である。すなわち、辰で震い立つように身長が 伸びてきたものが、この巳で止まり、また、成人への出発となるところである。
★巳の気が働いて、草木の生長が止まり、この気によって結実が始まる。
★地上では、初夏を迎え、草木がすっかり伸びきって、末端の枝葉をいっぱいに開大伸展している。
◆午の作用
「杵(さかん)」の字義から成り、"盛り"の意味。巳のところで伸長してきた働きが止まり、午のときでは、枝
や葉が繁茂して最盛に成熟をする。
★人間でいえば、中年期の盛りにあたり、巳のところで背丈の伸長が止まり、午の期では伸びた身長に肉付きが加 わり、肉体的な成熟期の中年盛りとなる。
★午の気が働いて、陽気が満ち、草木が繁茂している。
★地上では、夏の盛りを迎え、頭上に照りつける大きな太陽の光熱を受け、万物はその働きを末端にまで送り膨張 的に生成をしている。
◆未の作用
「昧くらい」または「味」の字義からきおり、昧(くらい)は、明るいの極に至って暗さが生じるという意味。果物の味は陽気を受けて拡散された枝葉の働きが朝夕の冷気によって、枝先が収斂的に凝結されて結実を始め、味つけが、未の気によって行われると言う意味がある。
★人間でいえば、中年の最盛期がすぎ、体の末端に硬直を生じ、頭に白髪がボッボッ見えだす年齢にあたり、中年 の末期で初老の初期の変化期である。
★未の気が働.いて、結実する。
★夏の極限に至り、太陽はユーターンして秋に向かい、朝夕の陰冷の気が立って万物末梢の外表に収斂作用を受け る。
◆申の作用
「伸(のびる)」の字義から成り、"陰気が伸びる"の意味。未のところで陰冷の気が立ちはじめたのが、ここではぐんぐんと朝夕の冷気が増し、涼気が目に見えて加わり、いっそうの収斂結実をする。
★人間でいえば、初老期に入り、体が収斂作用によって硬くなり、老化がいっそう進むときである。
★申の気の働きによって結実を増し、陽気が去る。
★太陽がだんだん遠のき、地上は減熱となり、陰冷の気が伸び、万物がいっそう外表を硬めて凝結の方向にいく。
◆酉の作用
「醸(じょう)」の字義から成り、"醸成・醸造・成熟・年寄り"の意味がある。申で陰気が伸び、酉でさらに陰気が加わり、草木の生気は遠心拡大性から収斂内在性へと変化して、生気はみな根に帰し、枝先に残され果実は結実からさらに熟成されるときで、これを酉と名づけた。
★人間でいえば、晩老期で、体は収斂硬直し、精神は円熟され、筋肉が一定的に収斂するので、心気の流れは容易 になり、老人は、気をもって生きられるのです。
★酉の気の働きによって、枝先の果実は熟成される。
★冷気が増し、地上では結実が完熟し、地中の根に生気が帰す。万物は、外表を果のように硬め、陽気は地上がら 消散し、地中に内在性となる。
◆戌の作用
「滅めつ」の字義から成り、"滅する"の意味。陰冷の気がますます加わり、地上の草木はこの陰冷殺滅の気に枯死状態となり、生気は地中の根の深いところに帰り、大地の母胎に守られる。また、枝先の果実は地に落ちて、我の土に守られ、来春の種核となる準備をする。
★人間でいえば、最晩年期にあたり、生命を滅し、地上から姿を消して先祖の根に帰り、来世への種核となる。
★戌の気の働きによって、木上の果が落ち、種核として大地に守られる
★地上は冷気が加わり、地中に内在・内蔵しようと働くときである。万物は、外の冷気に対して外表を硬めて、冬 ごもりの体勢にはいる。戌の日に妊婦が腹帯をするのは、戌は収斂して守る働きがあるからである。
◆亥の作用
「核かく」字義かち成り、"核立"の意味。陰冷の気が強く、地上では寒風が吹いて地表がどんどん冷却される。その冷却に反作用して、地中には適当な地温が発し、戌の土に守られていた種子が種核を確立させ、発芽の方向に働く。
★人間でいえば、人体の大始である精子・卵子が核立し、そこに生命が宿って、心身としでの核が成る。
★亥の気の働きによって、生命が核立する
★自然界の生物は、この期から生命の大出発をなしている。これを「天門」といい万物の大始点である。 |
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