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●五臓の働きと五期での旺相
五臓は、四季や二十四時の自然の律動に従って旺相している。春になると、陽遁の動きによって地上の万物が開き大きくなるように、人体も新しい細胞ができて、新しい出発をしているのである。その場合、全身の細胞が一度にかわるのではなく、その季節や時間帯に旺相する臓腑の細胞が変化して行くのである。
庭木の配置においても、四季の変化の少ない常緑樹を三分の二とし、これを基盤にして、変化のある四季花を残りの三分の一に配置するのが基本である。このように、地上の万物は、不変性と変転性の二面が交わりながら生々営々している。知識にしても、古い知識の上に新しい知識が積み重ねられて現在の知識がある。人体も同じで、基礎となる体力、体質、組織があって、日々の代謝が行われているのである。それはちょうど、時間でいえば、秒の上に分、時、日、月、年という積み重ねがあり、その上で秒が刻々と代謝してゆく姿と同様である。
旺:時を得て盛んな状態を言う。
相:時の旺を助けて、その身を伸ばすこと。
◆肝の働きと旺相
肝は、栄血の貯蔵、コントロール、消化、解毒などの多種の働きを行っているが、人体としては、神経、筋肉を介して、動こう、働こうという発動源をなしている。一日では朝、一年では春が発動しようとする期で、肝が旺盛に働くときである。
◆心の働きと旺相
心臓は、栄養や熱を運ぶ働きをもっており、人体が、夏の熱さに対処できるのは、放熱の働きを行えるこの心があるからである。肝は発動して発熱を助けるが、一旦発熱が一定に保たれると、今度は上昇をきらう。したがって、夏の冷却に対する働きは、他臓にはできず、心が主役となるのである。このように心は夏によく働き、温度の過上昇を防ぐ。
◆脾の働きと旺相
脾は、消化をつかさどっている。完全消化のできるときは、心が完全に働き、余力の保てるときで、それは長夏であり、午後である。消化力は、血循の働きを最も必要とするからである。
◆肺の働きと旺相
肺は、酸素の吸入と、大気の受け入れをつかさどっている経臓である。したがって、経絡の心臓といわれる。秋と夕には、酸素が稀薄な窒素性の大気になるので、肺運動がんに行われないと、酸素の供給が満たない。そのために肺は旺相となる。
◆腎の働きと旺相
腎は、動働によって排泄された老廃物を処理すると倶に、その処理物を利用して、ホルモン、消化液、血液内容物(白血球、赤血球、血小板、血漿)、などをつくり、全体液のコントロールをしていている。しかし老廃物を処理し、体調整備を行う場合は、他臓が動働してい
ては、完全な清掃、整備はできない。腎は、動きの少ない冬季や、夜寝ているときに、完全に働けるのである。そこで、腎は冬と夜に旺となる。とくに冬は、体表を閉鎖して内臓および人体を整える働きをなしている。 |
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