日本中医学院卒業 北京・広州中医学院留学 日本自然療法学会会員 日本薬膳振興協会会員 八面蒙色研究会講師 |
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内痔核 | |
痔核とは痔静脈のうっ血に由来する血管性の腫瘤をいいます。そのうち、痔核が肛門の内側(歯状線の上)にみられるものが内痔核です。つまり、内痔核は静脈や血管の病気ということになります | ||
原因 | ||
肛門部をうっ血させる因子が痔核発生の原因と考えられていますが、そこをもっともうっ血させる動作は排便行為です。そこで、便秘、下痢、排便時間が長い、いきまないと出ないなどのわるい排便習慣が痔核発生の原因になっていることが多いと考えられます。 それゆえ、小児には少なく青壮年の男女に多くみられます。また、立ち仕事、座り仕事、中腰の姿勢などの体位、からだを冷やす仕事、飲酒などの特殊な環境、妊娠、出産、肝疾患なども痔核発生の誘因になることがあります。 |
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症状 | ||
内痔核では排便時に出血がみられるものから、痔核が脱出するもの、脱出したままになって、はげしい痛みと出血をともなうものまであります。出血については、紙や便に付着する出血、滴下する出血、流出する出血などさまざまな程度の出血がみられますが、いずれも新鮮な真っ赤な血液そのものであることが特徴といえます。 また、流出する出血が微量でも連日みられるものや、長期に持続するものでは貧血がみられることがあり、注意が必要です。一方、脱出については、排便後にしぜんに還納(もとに納まること)するもの、指で押しこまないと還納できないもの、またちょっとした動きで容易に脱出するもの、つねに脱出したままで還納不能なものまであります。脱出する内痔核では、残便感や不快感が強いことが多く、また、還納不能例では外痔核をともない、はげしい痛みや出血をともなうこともあります。 |
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治療法 | ||
内痔核の治療には、保存療法、薬物療法、注射療法、結紮療法、凝固療法、凍結療法、手術療法などがあります。まず保存療法、薬物療法を行ないます。すなわち、便通をととのえ、肛門の清潔を励行することがもっとも大切です。それと同時に坐薬、軟膏、投薬などで症状を抑え経過をみます。 痛み、腫れ、出血などの急性症状は、保存療法、薬物療法でほとんどの場合、数日から数週間で改善されます。もし出血が持続する場合には、硬化薬の注射療法で一時的に止血することも可能です。また、かんたんな内痔核であれば、輪ゴムで縛ったり(結紮療法)、赤外線で凝固させたり(凝固療法)、凍らせたり(凍結療法)することもあります。 しかし、持続的・反復的に出血するもの、脱出するものについては、根本的な治療が必要となり、手術療法の対象となります。 手術は広く世界で行なわれている結紮切除術が基本となっており、現時点では術後の経過もよいし根治性も高く、安心して受けられる手術療法といえます。最近では、内痔核切除端を縫合閉鎖したりして術後の痛みを抑えたり、治癒期間を短くする努力がなされています。 |
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