日本中医学院卒業 北京・広州中医学院留学 日本自然療法学会会員 日本薬膳振興協会会員 八面蒙色研究会講師 | ||
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アトピー性皮膚炎の原因 |
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発散力の不足 | |
ヒトは(上図)のように、皮膚表面から発汗によって一日200ml、発散によって400mlの水分を出しています。体の中の余分な水分や老廃物を出すこととで体温の調節を行ってます。漢方ではこのような状態を「営衛(えいえ)」が調和された状態と考えます。発散は発汗ではなく、自分では発散している自覚はありせんが、汗より多くの水分を出しているのです。(呼吸から400ml) アトピー性皮膚炎の体表部では(下図)、十分な発散が行われていません。これは皮膚表面の組織が壊れたり、毛根が潰れたりしているため、皮膚の開閉(皮膚も呼吸器の一部)が機能していないからです。発散が不十分なときは体表部に熱をもち、アトピー性皮膚炎などの原因となり、皮膚表面の荒れや痒みを誘発します。乳幼児のアトピー性皮膚炎は、遺伝的要因やその後の外的原因が加わると悪化します。 成人アトピー性皮膚炎も、生活環境や食べ物によって、遺伝的要因と同じく状態を起こし、最後は頑固で治り難いアトピー性皮膚炎となります。 治療は、体表部の荒れた皮膚を修復して、充分な発散が出来る状態にします。主訴である炎症と痒みを止める方法を用います。 ※発汗:発汗量は一日平均は400mlですが、季節によって変わります。汗は小便量に連動しており、汗が多いと小便は減り、汗が多いと小便量は減ります。 ※皮膚の働き TOP |
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正気の不足 | |
アトピー性皮膚炎は、アレルギー疾患ですが、漢方では正気(せいき)の不足と考えています。正気とは抵抗力(免疫力)と同じで、五臓の働きが健全なら健康体で、アレルギー体質の人は正気の働きが悪いと言うことになります。多くの人は反応しないのに、ある物質や環境に過剰に反応するのも正気の異常と考えます。この正気(免疫力)を正常に持って行く漢方処方が、現代医学の検査で明らかになりました。 漢方治療では、標治(ひょうち)本治(ほんち)という考えをします。標治は現在の症状を和らげるものです。本治は根本から治すことをいいます。本治では正気を(免疫力)を高め、二度とアトピー性皮膚炎を起こさない体をつくることで、表面の炎症や痒みが収まっても半年から1年をめどに継続されることをお奨め致します。 ご注意 多くのサプリメントがありますが、厳選して併用すると効果は上がります。間違った使用はかえって悪化したりしますので、ひとが良いからとか、宣伝を見たからと自分では決めないで下さい。 TOP |
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現代医学のアトピー性皮膚炎にメカニズム | |
現代医学の治療 | |
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皮膚の働き | |
身体の内部を、外界の影響から保護 皮膚は、内部の大切な細胞組織をしっかりとガードしている優秀なバリアーとして働いています。何しろ、非常に耐水性が高く、水や暖かい湯に濡れたぐらいでは破けることはありません。また、きわめて弾力性が高いので衝撃に強い上に、細菌やウィルスの侵入も防いでくれているのです。紫外線をカットするのも皮膚で、厚さ、寒さを防いでくれているのも皮膚です。 発汗や血流調節によって体温調節 暑さで体温が上昇すると熱を放散し、寒いと熱を逃さないようにして、血液とともに体温を一定に保っています。ようするに、体温調節のために汗を体外に出す、ラジエーターの役目をしています。 外界の情報を感覚として受け取る受容器 真皮には、痛覚や触覚、温度覚など、外からの刺激を感知する感覚受容器があって、様々な刺激をとらえています。 ショックを和らげている皮下脂肪組織 真皮の下は、ブドウの房のように黄色い粒が集まった皮下脂肪に覆われています。ここは、物が当った時にショックを和らげるクッションの役目をしたり、脂肪は、断熱効果があり熱を外へ逃がさないーといった働きがあるのです。また、皮下組織に必要なエネルギーであるグリコーゲンや脂肪の貯蔵庫としても役に立ているのです。皮下脂肪は、とかく嫌われがちですが、”ヒトの体の中には不必要なものは存在しなのです。 |
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