「少し歩くと足が痛く、しばらく休むと歩ける」
「足が冷たい」
「足が痺れる」
「足の皮膚が青白い」
こんな症状はありませんか?
閉塞性動脈硬化症は、足の血管の動脈硬化がすすみ、血管が細くなったり、詰まったりして、充分な血流(虚血性)が保てなくなる病気です。そのため、血液の流れが悪くなり、歩行時に足のしびれ、痛み、冷たさを感じます。さらに進行すると、安静時にも症状が現れることがあります。
(漢方の考え)
漢方では、閉塞性動脈硬化症は、虚血性心疾患と類似するものなので、主に活血薬で組んだ処方をベースとして駆瘀血剤を用います。
特に動脈側を拡張して血行をよくする当帰・川芎・桂枝が動脈を温め、拡張して血行を良くし、桃仁・牡丹皮・紅花などネバネバした血液をサラサラさせる働きがあります。
症状が軽い内に治療すれば漢方薬で十分に治療できます。一時も早くご相談下さい。
06-6695-2069
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(症状)
ほとんどが40歳以上の男性に発症し、症状の程度によってⅠ度~Ⅳ度に分けられています。
- しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。
- 足が冷たい。
- 足がしびれる。
- 足の色が悪い。
- 足の傷がなかなか治らない。
- ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。
- 足の皮膚が黒ずんで欠損し、腐ってくる場合があります。
軽症では足の冷感、しびれやレイノー症状をおこすだけですが(I度)、やがて間欠性跛行がみられるようになり(II度)、さらに進行すれば、安静時にも痛みをともなうようになります(III度)。そして、まれには潰瘍や壊死をおこすようになります(IV度)。 |
(診断)
これらの症状に加えて、足背や足首内側の動脈拍動が触れないこと、足の血圧の低下、足を上げると皮膚が青白くなるなどが参考になりますが、血流計による血流測定や、動脈撮影、DSAなどの検査で、閉塞部位を確認し、最終診断および治療方針が決定されます。 |
(治療・予後)
生活上の注意としては、症状のある足の外傷の防止や保温などがあげられますが、いずれにせよ、症状が進行するまでに(とくにⅢ度になるまでに)医師に相談することが大切です。
たとえば、Ⅱ度までなら、無理のない程度の歩行を励行することで、側副血行を促進し、症状の軽減につながる可能性がありますが、Ⅲ度以上では、絶対に安静が必要となり、外科的治療の対象となります。すなわち、血栓内膜摘出術や人工血管、自家静脈移植などによるバイパス手術などで、閉塞部より末梢の血流を確保します。
内科的治療は、Ⅱ度以下の例で行ないます。血管拡張薬や、動脈硬化の進んだ部位での血栓形成を防ぐ目的で、血小板凝集抑制薬を用います。
さらに、一般的な動脈硬化の進行予防のための薬剤も投与されます。というのも、この病気では、ほかの重要臓器の動脈硬化性病変を合併するものが多く、その40%が心筋梗塞や、脳卒中で大事に至るとされているからです。高血圧症や糖尿病の合併もよくみられます。 |
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Ⅰ~Ⅱ度の閉塞性動脈硬化症は漢方で治しましょう。 |