1. ホーム
  2. 数学
  3. 微分方程式
  4. 単振動の微分方程式

単振動の微分方程式

Internet Explorer ではうまく表示されないかもしれません
Microsoft Edge、Google Chrome などでご利用ください
数式が適切に表示されるまで、少し時間がかかります

微分方程式

d2xdt2=-ω2x ( x..=-ω2x )

微分方程式の背景

質点の位置を r ,質量を m とする。

原点(平衡点) r0 からの変位 x の大きさに比例し、変位の向きと逆向きの力 F がはたらくとき、

x=r-r0 , F=-k(r-r0)=-kx ( k は比例定数)

運動方程式は、

md2rdt2=-k(r-r0) md2dt2(x+r0)=-kx md2xdt2=-kx

x 軸の向きを、変位 x の向きにとると、

md2xdt2=-kx

ω=km とおくと、

d2xdt2=-ω2x

微分方程式を解く

  • 愚直に解く

    長くなるので、別ページ

  • 特性方程式から解く d2xdt2=-ω2x d2xdt2+ω2x=0

    定数係数の2階線形同次微分方程式である

    特性方程式は、

    λ2+ω2=0

    特性方程式を満たす λ は、

    λ=±iω (ただし、i は虚数単位)

    一般解は、

    x=C1eiωt+C2e-iωt (ただし、C1,C2 は任意の定数)

    x=C1(cosωt+isinωt)+C2(cosωt-isinωt) x=(C1+C2)cosωt+i(C1-C2)sinωt

    A=C1+C2 , B=i(C1-C2) とおくと、

    x=Acosωt+Bsinωt (ただし、A,B は任意の定数)

  • 特殊解から解く

    2回微分すると、関数が元に戻って符号が変わるので、

    x=sinωt , x=cosωt

    が、微分方程式の特殊解

    この特殊解について、ロンスキー行列式は、

    sinωtcosωtωcosωt-ωsinωt=-ωsin2ωt-ωcos2ωt=-ω(sin2ωt+cos2ωt)=-ω

    ω0 なので、sinωtcosωt は一次独立

    したがって、一般解は、基本解の重ね合わせで

    x=Acosωt+Bsinωt (ただし、A,B は任意の定数)