推定の条件と生徒の推定
- 過去に起こった出来事を推定するための条件
- 使用した恐竜の足あと群
クイーンズランドのウィントンで発見された恐竜の足跡(Thulborn and Wade,1984による)
(R.M.アレクサンダー,"恐竜の力学",p.44,地人書館(1991)より転載) - ウィントンの足あと群はたくさんの恐竜がつけたものである。この恐竜たちは何をしていたのだろうか? 群をなして動きまわっていたのだろうか? それとも・・・
次のような点に注目して、今から約1億年前の恐竜が足あとを残した当時に起こった出来事を再現してみよう。- 足あとが残ったのだから、そこは当時泥地だった。つまり、近くに海や川や湖・池などの水辺があった。
- 大きな恐竜(足あとの形から肉食とわかる)と小さな恐竜が反対向きに移動している。
- 大きな恐竜はゆっくりと、小さな恐竜は速く動いている(歩幅と歩行速度の関係からわかる)
- 使用した恐竜の足あと群
- 生徒の推定(当時に何が起こったのか、恐竜の物語をつくろう)
- 当時、恐竜は凍った海か川、湖の上を歩いていました。その時です!突然火山が噴火して今まで凍っていた海などの氷が溶けてしまい、恐竜は水の中にうもれて必死でおよごうとしたのですが、マグマや流れてきた木などがじゃまをしてとうとうおぼれ死んでしまいました。中には海で気持ちよくおよいでいたのに突然マグマにおそわれて死ぬ恐竜もいたし、水とまちがえてマグマをのんで死んでいく恐竜たちもいました。今となってはもう1億年も前の話です。恐竜もまさか自分がこんな死に方をするとは思ってもなかったでしょう。
- 湖の近くに夫婦の恐竜がいました。仲間の恐竜とも仲良くしていて、平和な毎日をすごしています。
- 大きな恐竜は単独で歩き、小さな恐竜は群をなして走りまわっています。川や湖があり、大きな恐竜はそこを通りすぎるだけですが、小さな恐竜は仲間と楽しく遊んでいます。
- 水辺の泥地に小さな恐竜たちがたまっていて、そこに大きな肉食の恐竜が来たので気づかれないように、反対方向に逃げた。
- 1億年前に大きな恐竜が2匹で歩いていた。大きな恐竜は、小さな恐竜たちが湖で水あびをしたり水を飲んでいたのをねらって、小さな恐竜をおいこんで、大きな恐竜は小さな恐竜を食べようと大きな口をあけて、小さな恐竜をたべているところ。
- 昔々、1億年前大きな恐竜と小さな恐竜がいました。2匹の恐竜は沼地を歩いていました。すると、沼地の真ん中においしそうな肉がありました。2匹の恐竜は肉の所に歩いていきました。すると沼にはまってぬけだせなくなってしまい、あせった2匹は反対ににげた。
- 大昔に大きな恐竜さんと小さな恐竜さんかけっこ大会がありました。たくさんの恐竜たちが参加しました。でもけっきょく勝ったのは鳥竜さんでした。なぜかというと道もかんけいなくそのまま飛んでいったからです。そしてむかついた恐竜さんたちはこれから鳥竜さんを参加させないことにしました。こういう事があったので今でもいっぱい足あとが発見されるようになったのです。・・・・大きな恐竜さんと小さな恐竜さんとどっちが勝ったのかあなたのそうぞうにまかせます。
- 小さな恐竜が遊び終わった帰りに湖に水あびをしてえさを食いにいく。その入れ違いに大きな恐竜が後ろから同じ行動をする。
- 誰でもかれでもがのびのびとした生活をしていて、何の不まんもなく暮らせたのだと思う。だから、集団行動をしたりしていたと思う。自然のそこそこにあった恐竜が自分のあった環境でくらしていたと思う。でも、火山噴火、洪水、地震などの自然現象にはくろうしていたのだと思う。大きな恐竜の歩くそくどがおそかったのは何の不安もなかったからだと思う。小さな恐竜は大きな恐竜から身を守るために速く動いていたのだと思う。
- 昔々、大きな恐竜と小さな恐竜がくらしていました。恐竜たちはいつものように遊んでいるといきなりド-ン!とすごい音とともに火山がふん火しました。大きな恐竜は小さな恐竜をつれてあわててみんなでにげました。それぞれ走ってたどりついたところは海や川や湖でした。ここまでくれば大丈夫なので大きな恐竜も小さな恐竜もいままでみたいにみんな仲良くくらしましたとさ。おしまい。
- 大きな恐竜が小さな恐竜の群を見つけて、群に向かってダッシュ。すると、足音で大きな恐竜が近づいてきたのを知った。もうそのときにはすでに遅し!1ぴき小さい恐竜がつかまった!仲間は1ぴきを見捨てて、反対方向に逃げ出した!ところ。
- 花のにおいに誘われた。
- 海か川か湖の近くに大きな恐竜と小さな恐竜が反対向きに歩いていて大きな恐竜はゆっくり小さな恐竜は速く動いていた。草食の恐竜と肉食恐竜がいました。おわり。