● ● ● ● ● 理科あれこれ ● ● ● ● ●

クイーンズランドのウィントンで発見された恐竜の足跡(Thulborn and Wade,1984による)
(R.M.アレクサンダー,"恐竜の力学",p.44,地人書館(1991)より転載)

1. 歩幅を求める
   • 大きな獣脚類の足裏の長さは0.64 m (R.M.アレクサンダー,p.57より)
   • 図上での足あとの長さと実際の足あとの長さ0.64 mから歩幅を計算すると3.6 m
2. 足の長さを求める
   • 足の長さを足あとの長さの3.9 倍として、
     0.64 m×3.9 = 2.5 m
3. 相対歩幅を求める
   • 相対歩幅 = 歩幅/足の長さ = 3.6 m / 2.5 m = 1.4
4. 無次元速度を求める
   • 相対歩幅と無次元速度のグラフから 1.4 = 0.54 + 2.3xとなり、
     x = 0.37
5. 歩行速度を求める
   • 無次元速度 = 速度/(足の長さ×重力加速度)^0.5 より
     0.37 = x / (2.5 m×9.8 m/s²)^0.5 となって、x = 1.8 m/s

• 歩行速度の計算結果は、計算過程の数値は異なるもののR.M.アレクサンダー,p.57とほぼ一致した。