- 授業科目
- 1998年度3年次の地学ⅠB(2単位)
- 古生物に関連して6~9時限
- 授業内容
- 本授業の前
- 生物の進化を相対年代と関連させて順に説明した。
- 三葉虫とフズリナについての説明、観察・実習を行った。
- 古生代の植物について説明した。
- 本授業・・・古生物の総まとめとして、古生代の復元図を描いた
- 準備するもの
- 画用紙、クレパス、想像力
- 復元図のテーマ
「次のテーマから一つを選び、その復元図を描け。クレパスを用いて画用紙に描くこと。」
- 古生代の海中
- 古生代の海辺
- 古生代の森林
- 注意するところ
- できるだけもっともらしい絵にすること。自然は動物、植物、無生物(岩石や川など)などの集まりであり、これらをうまく配置すること。
- 古生代にはありえないものを描かないこと。例えば、ほ乳類、鳥類、被子植物など。
- 授業で学んだ生物以外のものを描いてもよい。存在していたかどうかわからなくても、ありえそうな不思議な生き物を描いてもよい。自由な発想で描くこと。ものまねはだめ。
- クレパスをうまく使うこと。
- 準備するもの
- 本授業の前
- 評価の方法・・・50点満点で評価し、採点基準は本授業前に公表した
- 科学的な絵としての採点基準・・・5点×5項目
- 自然をうまく表しているか。
- 存在し得ないものが描かれていないか。
- 科学的な絵か。マンガになっていないか。
- スケッチとしての描き方ができているか。
- 全体的におかしくないか。
- 絵そのものとしての採点基準・・・5点×5項目
- ていねいか。
- 細かく描き込まれているか。
- 独自な絵か。発想の豊かさ。
- クレパスをうまく使っているか。幼稚な絵になっていないか。
- 完成しているか。
- 科学的な絵としての採点基準・・・5点×5項目
- 授業の結果・・・生徒の作品
- 古生代について自分でより詳しく学習して復元図に取り組む生徒があった。
- 本などに載っている復元図をそのまま描き、色を付ける生徒もあった。
- クレパスを使うのが幼稚園の頃以来だという生徒も多く、うまくクレパスを使えず塗り絵のようになった生徒もいた。
- クレパスで机が汚れた。
- 絵の得意・不得意が結果にでてしまった。
- 今後の課題
- 古生代に存在し得た生物についての理解が不足していて、どの時代の復元図かわからなくなったものがあった。古生代の生物については、三葉虫について1時限、フズリナについて観察・実習を含めて4時限、古生代の植物について1時限の授業を行ったが、より多くの生物について授業を行っておく必要があった。
- 見本を見せるとそれに似た絵が多くなると思い、授業では見本を見せなかった。太陽の表現など非常に幼い描き方をする生徒もあり、科学的な絵の見本を生徒に見せておく必要があった。
- クレパスを使うときの参考として、クレパスを用いた絵の実例を生徒に見せておいた方がよかった。
- 感謝
- 故 林直樹 氏のアイデアを参考にさせていただきました。感謝いたします。