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足形と手形
- 授業科目
- 1997年度3年次の生物Ⅱ(2単位)
- 1講座(男子13名、女子5名)
- 2時限連続の授業
- 人類の進化に関連して1時限
- 授業内容
- 本授業の前
- 1学期の最初からシーラカンス、始祖鳥、カンガルーとカモノハシを例にして生物の進化を扱った。
- 人類の進化について、ビデオ(NHK「生命 40億年はるかな旅~第8集 ヒトがサルと別れた日」)を見た後、概略を説明した。
- 本授業
- 本授業の後
- サルの顔とヒトの顔の比較、猿人・原人の脳容量とヒトの脳容量の比較を行った。
- ヒトの脳容量については、頭の大きさの測定値から推定した各自の脳容量の値を用いた。
- 授業の結果
- 生徒は楽しんで授業を受けていた。女子生徒は休み時間中に靴下を脱いで準備していた。
- 暇な生徒がネコの足形などを想像で書いていた。その絵も授業で使用した。
- 足形や手形をとるのはすぐできたが、墨汁だと足や手を洗うのに時間がかかった。とくに足を洗うのが大変だった。人数が多くなると洗う場所が足りなくなる。水を入れたバケツを用意していても生徒は使わなかった。また、墨汁はセッケンでもなかなかとれず、足の裏や手のひらが黒くなった生徒が多い。靴下に墨汁が付くのではないかと不安がったり、黒い手のひらを恥ずかしがったりする生徒もいた。
- 床に紙を敷いていても、床に墨汁がポタポタ落ちたり、床の上に足形がついたりした。授業中にモップで床の掃除も行った。
- 墨汁が乾くのに時間がかかる。墨汁が多くついている部分は一日中日光に当てていても乾かなかった。実験台の上にも墨汁がついた。
- 右足と左足のどちらの形をとるか気にする女子生徒がいた。形のいい方を選んでいるのだろう。
- 扁平足の生徒への配慮が必要。
- 他の教師も足形や手形をみて楽しんでくれた。
- 今後の課題
- 足や手についた墨汁がとりにくい、墨汁が乾きにくいなどの点で墨汁は扱いにくい。足形や手形をとるための液があるようなので、その液で試してみたい。
- 各自の足形や手形をサルやゴリラなどと比較するだけでなく、もっと多くの利用の仕方がないだろうか。今回は足形や手形をとっただけで、授業で十分に活用したとは言い難かった。
- 参考文献
- 千葉県高校生物授業研究会編著,"たのしくわかる生物100時間 上",あゆみ出版(1989).
- 地学100時間編集委員会編,"たのしくわかる地学100時間 下",あゆみ出版(1991).