FAQ Nagano

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In Japanese:


早春の妙高山 写真:藤田秀一 (1995)

このページの内容

アパート

Q: アパート事情について話してください。

A: まず長野市でコンビニに行くと、「住マイルNAGANO」(100円)と「ながの住まい情報」(210円)という月刊誌があるので、入手して調べるといいと思います。東京、大阪などの大都市にくらべて2、3割安いというのが印象です。

私の移転は冬の最中2月で大変でしたが、会社近くの不動産屋が休みだったので、長野駅東口駅前の不動産屋に行き、合戦場(かっせんじょう)、川中島町今井、風間のアパートを半日で案内してもらい、駅から歩いて20分くらいのところにある(少し遠い)2DKのアパートをすぐ決めて借りました。2年契約で5万2千円で、共益費は1千円、駐車場使用料は2千円、敷金は2か月分。アパートはあずま通りから2、3分入った静かなところの2階にあります。まわりはまだ畑が多く、春には桃、りんご、リラ、藤、シャクヤクなどいろいろな花が咲き乱れ、南向きで日当たりがよくカッコウも鳴いていいところですが、夏には冷房装置がないので暑いかも知れない。5月になって自治会役員の人だと思うのですが連絡があり、南俣区費1,500+公民会費1,200+祭典費500円=合計3,200円を支払いました。

私の会社の同僚は、長野市の中級マンション、柳町にあるワンルームマンション、中央通りのセントラルスクェアに面したアパート、篠ノ井駅のそばのアパートなど、家賃5から15万円までさまざまなところを借りています。車で通勤する場合は、長野市には「橋を渡るのは7時前」という言い習わしがあるように犀川、裾花川、千曲川を朝長野方面に行く道路が朝7時半から9時まで混雑しますから、それを避けるような位置にあるアパートを選ぶ必要があります。東京の友人に奥志賀と野尻湖に別荘を持っている者もいますが、別荘地に家を買い長野市まで通勤というのは、場所の選択と短期間のデシジョンという面から、なかなかうまくいきません。

Q: 冬への備えはいつから始めますか。

A: 私は少し寒くなったなと思った10月1日に、石油ストーブに石油を満タンにしてテストし、10月は朝に室内温度が18度以下に下がった時に温度を20度前後にセットしてストーブを着けました。(去年からポリタンクに残っている石油は、使うとストーブの着火装置に悪影響があるので、ガソリン・スタンドで捨てること。)10月末から11月始めに室外の最低気温が零度になった時点から、毎朝ストーブを着けています。大体5月末まで石油ストーブは使います。車のスノータイヤは、ほとんどの人は11月末に初雪が降った時にあわてて履いて、4月始めに確実に雪が降らなくなってからはずします。

Q: 夏はどうですか。

善光寺平の夏は、予想暑かったというのが私の印象でした。2階建の木造アパートの2階に住んでいたのですが、確かに夜10時過ぎは空気が冷えててくるのと週日の昼は外で働いていたので私はエアコンなしで済ませましただ、昼間家にいる機会が多い人はエアコンが要るでしょう。

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ウィークエンドの過ごし方

Q: ウィークエンドにお薦めの過ごし方はありますか。

A: それについては、温泉、宗教、食べ物にある上越市の寿司屋、山と川と信州の自然、などの項を見てください。ここでは北信濃ロマン街道、自転車、北信以外の山(北信の山登りについては、下の山と川と自然の項を参照)、カヤックについてお話しします。

北信濃浪漫街道は、竹風堂レストランなどに寄ると置いてある須坂市観光局発行の観光地図で紹介しているもので、更埴市から始まる国道403号線に添って、松代、須坂市、高山村、小布施市、中野市を通って、湯田中温泉に至るルートです。千曲川の右岸に添って、志賀高原を含む山並みの麓を行き、それぞれの歴史と特長ある町、温泉、博物館、自然を訪れることができます。さらに飯山市、木島平村、野沢温泉町へ続けることもできます。

善光寺平は比較的平らなので、9月に自転車を買い、仕事には自転車で10分で通っています。長野市の大きな通りは歩道を行けて、それも東京などとは比べ物にならないほど広くて便利です。長野市の千曲川の左岸、安曇野には自転車専用ルートがあります。マウンテンバイクのコースも、白馬岩岳マウンテンパーク(白馬観光開発 0261-72-2474、START H:1286mからFINISH H:751m L:3600m)、野沢など豊富です。

車で東信、中信、南信に行き、日帰りでそこの山に登るのもいいでしょう。7〜8月に栂池(つがいけ、北アルプスの麓にある白馬のすぐ北)に行き、小型と大型のゴンドラで(3,000円也)上り栂池自然園を見たり、駒ヶ根(中央アルプスの麓)に行き、バスとゴンドラとロープウェイを乗り継いで(3,600円也)、千畳敷カールから宝剣岳(2,932m)と中岳まで登りましたが、もうゴージャス!の一語に尽きます。特に後者は紅葉のころもう一度行って、ぜひ今度は駒ヶ岳(2,956m、日本列島の中心)まで行きたいと思います。

右の写真は、千畳敷カール。下に見えるのが、ロープウェイの終点「千畳敷山荘」

木曾の妻籠(つまご)、馬籠(まごめ)には、11月2日に日帰りで行きました。長野市から高速長野で塩尻まで行き、そこから木曾街道(国道19号)で岐阜県県境近くまで行くもので、2時間半から3時間かかります。紅葉には遅かったのですが、黄色になったカラマツ林がきれいで、妻籠は江戸時代後期の中山道の宿場と本陣と枡形(宿場の入り口で街道を直角に2回曲げて外的の侵入に備えたもの)、馬籠は火災で焼けたため明治時代初期の宿場と本陣跡地の島崎藤村記念館があります。

カヌー、カヤックの好きな人は、千曲川は水量のある上田市から飯田市までをゆっくり下れます。野尻湖でのカヤック漕ぎは、岬と雲間が多く神秘的でさえあり、紅葉のころを楽しみにしています。いつか、南信の天竜川下りもやってみたい、などと思ってフジタのフォールディング・カヤックをもってきているのですが、まだやっていません。

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オリンピック

Q: 長野オリンピックは、長野をどう変えたのですか。

A: 長野オリンピック冬季大会は、'98年2月7日から22日まで長野市を中心とした競技会場で行なわれます。長野に新幹線が開通した、長野駅東口が整備された、長野市から飯綱や白馬や志賀高原へのアクセスが便利になった、などの利点がありますが、他方白馬町八方尾根での男子滑降コースに関する議論(FISは現行の1680mから1800mにしたい)に代表される自然への影響を心配する議論も真剣に行なわれています。

オリンピックでは多くのボランティアが、信州人が中心となり活躍しています。「俳句でもてなし実行委員会」が選んだ100句の俳句の作者も、ボランティアといえると思います。ボランティア精神が、今まで家、おらほ(自分の家、部落)、村・町、県中心の信州人の考え方から、世界へ向けて自信をもって大きく変りつつあることを私としては評価したいと思います。

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温泉

Q: 温泉について聞きたいのですが。

A: 長野では、車のトランクに洗い桶、石鹸、タオルを入れておくのが常識です。仕事の帰りにいつでも温泉に寄れます。むれ・天狗の舘(02120-39-6026または026-253-3740、入館料500円)は飯綱リゾートスキー場のそばにあり、露天風呂から霊仙寺湖の向こうに飯綱山、黒姫山、妙高山が見えます。美麻(みあさ)ぽかぽかランド(美麻村、0261-29-2030、入浴料700円)は、長野市から白馬に向かうオリンピック道路の途中にあり、露天風呂からはまがき越しに近くの小山と空が見えます。小布施温泉(247-2525)は小布施町の山側にあり、お湯の色が時々刻々変り、温泉の窓に北信五岳がどう見えるか描いてあります。晴れた日には、おすすめ。

この他、野沢温泉、温湯(ぬるゆ)温泉(長野市綿内)、馬曲(まぐせ)温泉(木島平村、巨大な露天風呂がある)、ぽんぽこの湯(中野市、景色が抜群)、戸狩温泉(黄色なお湯だそうです)、松川渓谷温泉(高山村のもと高山温泉)など、いろいろと自分で行ったり情報をもらったのですが、文書化するヒマがありません。どなたか手伝ってください。以上、温泉情報は、望月幹夫さん他のご援助をいただきました。

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買物

Q: 買物はどこでしますか。

A: 長野市には3つの買物街があります。まず、JR長野駅から中央通りの善光寺まで。デパートのMidoriが駅前に、ハウディー西部、長崎屋、ダイエー、そごうが中央通りに、イトーヨーカ堂が少し離れて権堂と長野大通りの交差したところにあります。2つ目は、北郊外のSBC通りから北国街道添いに若槻大通りがあります。ヤマダ電器、日本海市場(八百屋と肉屋と魚屋)などがあります。3つ目は、南郊外の旧18号線(今は上信越自動車道長野ICへ行く国道117号線の一部になっている)の青木島(丹波橋を渡ったところ)から稲里西を通って布施高田(JR篠ノ井駅入り口)までです。本久デイツー、AppleLand、Iseya、SEIYUなどがあります。車、コンピューター、食べ物の項も見てください。

Q: ホームセンターって何ですか。

A: 東京の東急ハンズ、神奈川県のダイクマに相当する店をDIY(Do It Yourself)の店と呼んだらいいのでしょうか、我々信州の田舎では一般的にホームセンターと呼んでいます。本久デイツー(看板に「D2」と書いてあるからって、お登りさんのようにディートゥーなどとは発音しないように!)、綿半(わたはん)ホームエイドなどが、チェーン店として沢山あります。

Q: 電器製品や車の部品の入手状況を教えてください。

A: 長野市に来てから、日立の電気シェーバーの替え刃(外刃)と、三菱シグマ('1987年登録初年度)のウィンカーのレンズ(前のバンパーに埋め込まれているもの)が壊れました。替え刃は、日立の電器店が見つからず困っているうちに、量販店にブラウンなどの替え刃を売っているのを発見して、ヤマダ電機で頼んだところ3日後に入手できました(1,100円)。ウィンカーのレンズは、三菱カープラザ北信に頼んだところ、やはり3日後に入手できて(540円)、取付け代金はタダでした。という訳で'97年前半の経験でしたが、日本製品のパーツの入手状況は大変いいことが分りました。

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銀行、証券会社、クレジットカード

Q: 長野の銀行事情について話してください。

A: 長野市には主な都市銀行の支店がありますが、住友銀行と東京三菱銀行の支店がありません。新潟市にはあるというのに。長野市に本社がある八十二銀行が、長野県のどこにいっても支店を開いています。八十二銀行のATMから、都市銀行の口座の引出し、払い込みができます。LPガス料金の支払いは八十二銀行、長野銀行、しんきん(長野信用金庫)のいずれかと指定されます。その外は、英語の答をみてください。

Q: 証券会社はどうですか。

A: 野村、日興、大和、山一などの大手証券はすべて長野市に支店をもっています。長野山田証券(本社は上田市)、アルプス証券(松本市)、岡宮証券(長野市)などが地元の証券会社で、前2社は'98年4月に合併する予定と発表しています。

Q: ATMを使ってクレジットカードでお金を下ろしたいのですが、英語が使えるところがありますか。

A: 英語の答をみてください。

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Q: 信州の車事情について話してください。

A: ご存知のように、日本の大都市を離れると、地方都市はすべて車社会になってしまいました。通勤、買物などの移動はすべて車で行なうし、高校を出るころは、男の子も女の子もすべて運転免許証を取るというアメリカ型社会です。郊外のお店が発達して、町中の商店街が空洞化するという現象が多く起きていますが、長野市は確かに北の若槻大通りや南の旧18号線(中氷鉋[なかひがの]交差点付近)などの郊外店舗が連なる買物通りがありますが、善光寺の参詣客があるため町中のお店もうるおっている感じです。しかし、アーケード街の権堂(ごんどう)には往時の賑わいはありません。

中古車を探すには、国道18号線の西尾張部(にしおわりべ)から東和田(陸運局がある)にかけて、同じく18号線長野大橋を南側に渡ったあたり、旧18号線(今は上信越自動車道長野ICへ行く国道117号線の一部になっている)の青木島(丹波橋を渡ったところ)から稲里西を通って布施高田(JR篠ノ井駅入り口)まで、の3か所がいいでしょう。私は結局、転勤が冬でこちらで雪の中で中古車を見つけるのが困難であったので、家から古い車を持ってきてしまい、家用には中古車を買いました。

Q: 信州人の運転の特長は何ですか。

A: 日本の各県では、それぞれに運転に特長があります。ある県では、ウィンカー(方向指示器)は一切出さないで急に曲がります。信州人の特長は、曲がる直前でウィンカーを出すことです。曲がる20〜30メートル手前で(長野の人は「20〜30メートル前出で」といいます」)ウィンカーを出すことは一切しませんから、追い越し車線で前の車が何となく速度を緩めていると思ったら、注意! ホラ、急に右に曲がろうとするんだから!!! (ごめんなさい。チョット大げさにいっています。)

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言葉

Q: 長野の言葉はどんなですか。

A: 長野の人は大阪人と比べて(失礼!)大声で話す人が少ないのと、東北地方の人のように発音が東京弁と違うことはないので、信州には方言があまりないと感じるかも知れません。ところが信州人同志が話しているのをよく聞くと、結構方言を混ぜて話します。

私が育った長野市の北隣、牟礼村の方言では、おべちゃ/べちゃ(お風呂[子供言葉から])、おこびれ(農作業中のおやつ)、おらほ(発音は_~_、私のうち、部落、村、地域)、がぁたく(いたずら)、かんます(かきまわす)、寒[かん]じる(寒い)、きまちゃ(あなた[貴様から])、ごむせぇ/ごむさい(むさ苦しい)、しみる(発音は_~_、冷たい)、ごしてぇ/ごしたい(疲れた)、ずくなし(根性がない、怠け者)、せう(言う)/せって(言って)、ぞぜる(甘える)、高々[たかたか]指(中指)、なっちょ?(どう?)/なっちょ(まぁまぁ)、べちゃる/ぺちゃる(捨てる)、ぼこ(赤ちゃん)、前手[まえで](前)、みぐせぇ/みぐさい/みぃさい(見苦しい)、もうらしい/おやげねぇ(可哀そう)、よて(お風呂の手ぬぐい)、拉致[らっち]もない(しょうがない)、わにる/わにてる/わにない(恥ずかしがる)などを使います。ごしたい、しみるなどは信州全域で使われています。もうらしいなどは、須坂の人も使います。長野市では、かんます、ずくなし、べちゃる、らっちもないを使います。小諸、松本、飯田へ行くと、言葉もまたさらに違うでしょう。信州人が非常に強い語気で、どうして、どこいくの、なぜ、何してんの、と怒ったよういうのは、決して怒っているのではなく、通常の質問ですからビックリしないように。桜井甘精堂(有名な栗ようかんの店)の発音は、さくらい(~---)です。

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コンピューターとインターネット

Q: パソコン・ショップはどこにありますか。

A: ラオックス ヒナタ コンピュータ館(237-2221、権堂駅そば)、ラオックス ヒナタ川中島店(286-3161、旧18号線)、T-Zone('97年10月に日赤病院の隣りに開店、本は売っていない)、ゼロワンショップ長野(223-4101、中央通り)、ヤマダ電機テックランド(Tecc Land)コンピュータ館若槻店(259-5045、若槻大通り)、同じく川中島店(283-1121)などがあります。ハードウェアと書籍・雑誌は比較的新しいものが売っていますが、ソフトは時々古いものを置いているので、要注意。

Q: インターネット・サービス・プロバイダーはどこが便利でしょうか。

A: 長野県には、地元の電算などが設立したAVIS-NetJA長野県(長野県共同電算)のJANIS Network、システム開発が運営するCnet Communications Nagano、などがあります。長野市にダイアルアップポートがあるのは、これらの地元の会社や、月刊誌「Internet Magazine」(インプレス)毎号の巻末に書いてあるように、ASAHIネット、BIGBLOBE(NEC)、InfoWeb(富士通)、MSN(Microsoft)、DREAM☆NET(メディアバンク)、JustNet(ジャストシステムズ)、NIFTY-Serveなど東京や大阪のプロバイダーが、合計22社アナログ接続ポートを持っています('97年11月号)。私はIBM NetPassport(IBM Internet Connection)のポートが長野県になかったので、日本テレコムのInterAccess 0088サービスで接続するか(最初の1分から10円))、新潟市のNetPassportポートに電話していましたが、'97年9月からアナログ・ポート(026-285-3187)、11月からISDNポート(026-291-1306)が長野市内にできましたので前者を使っています。

信州のインターネットの全般については、信州インターネット協議会NTT信越などを見るといいでしょう。

A: インターネット上のバーチャルモールはどこにありますか。

A: 信州発のバーチャルモール(仮想商店街)を、3つ発見しました。信州特選街(電算が主催)、信州ふるさと会(長野電鉄)、信越ふるさと便(信越郵政局)です。信濃毎日新聞に興味ある記事('97年5月22日)があり、出店主のコメントとして「月に最高でも20件程度の問い合わせで、印刷されたカタログに比べて思ったより反応が少なかった」、主催者側の話で「各商店でも電子メールに対しては答えて欲しい」というような内容でしたが、信州出身者に対する宣伝を工夫するなどいろいろな経験を積んで欲しいと思います。ホームページは誰でも作れますが、インターネットで一番難しくて大切なのはマーケティング(宣伝)なのです。

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参考資料

Q: 長野市に関するいい参考資料はありますか。

A: 以下の本や雑誌が参考になります。

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宗教

Q: 善光寺って、何宗ですか。

A: 善光寺はどの宗派にも属していません。1688年にここを訪れた芭蕉も、「月影や四門四宗も只一つ」と詠んでいます。また、はやくから女性を大切にしてきたお寺としても有名で、男性僧のいる大勧進(奥の山門を入って左、天台宗)に対して、女性僧(尼)がいる大本願(手前の仁王門の手前左、浄土宗)があります。観光名所として訪れる仏教徒以外の人も多く、特に地下の暗い部屋で「お戒壇めぐり」をして「極楽のお錠前」をさわるのに参加しています。

Q: 善光寺の御開帳って、何ですか。

A: 善光寺のご本尊は、阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩が一つの向背にまつられている「一光三尊の阿弥陀如来」と呼ばれていますが、秘仏なので一般の人が直接見ることはできません。その代りにその分身といわれる前立(まえだて)本尊が6年(数えで7年)に一度公開されており、これを「御開帳」(ごかいちょう)と呼んでます。今回は'97年4月6日(日)から5月31日(土)の期間に、長野市に515万人の人々が参詣に集まりました。通常6月に行なわれる弥栄(やさか)神社の屋台巡行も5月25日(日)に行なわれ、9台の屋台が出ました。

Q: 回向柱って、何ですか。

A: 善光寺本堂前に約10メートルの四角い木の柱が建てられますが、これが御開帳のもう一つのシンボル、回向柱(えこうばしら)とよばれるものです。江戸時代に善光寺が再建されて以来、松代町(当時善光寺は強力な松代藩の隣りにあった、松代町は現在長野市に合併)から寄付されるのが習わしになっています。この柱に本堂内の前立本尊から綱が張られて、これに触ると前立本尊を拝んだと同じことであると信じられています。柱の上の方には5つの梵字が書かれていて、キャ・カ・ラ・バ・ア(空風火水土)と読みます。御開帳が終わると、回向柱はお堂の西側の場所に移されて建てられ、自然に朽ち果てて土に返ります。

Q: 長野市って、仏教以外はないのですか。

A: 仏教以外の宗教、キリスト教なども長野市では盛んです。例えば、善光寺のすぐそばにある信州大学教育学部まえには、赤レンガでできたきれいな長野聖救主教会(日本聖公会、英国教会系)があり、長野市民にもよく知られていて、1998年5月にはジョン・ウォラー師(カナダ人)が創立してから100年記念のお祝いをします。カトリック教会には長野教会(232-6949)、吉田教会、篠ノ井教会が、ルーテル派には長野福音ルーテル教会が、日本基督教団(プロテスタント)には長野県町(あがたまち)教会、本郷教会などがあります。

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信州、信州の歴史、信州人気質

Q: 長野県の人はなぜ信州という言葉を好むのですか。

A: 長野県は、多分他の県と同じように、古くからいろいろの藩が入り交じったところでした。明治の廃藩置県、まず北の長野県と南の筑摩県に大きく分れていて、その後1876年に長野県として合併しました。第二次大戦後も長野県の県庁が北のはずれの長野市にあるのはおかしい、南部は独立しようという意見も多く、大きな問題になりました。長野県という言葉は、長野市を連想し、南部の松本市や飯田市などの人たちは面白くないだろうという訳で、信州という言葉を好んで使うのだと思います。信州の南部は、名古屋市に近く、中日新聞を読む、中日ドラゴンズを応援する人も多く、北部とは違った習慣や考え方があるのです。ただし、「信濃の国」という歌を歌う時はみな一致団結します。これは信州人なら誰でも知っている歌で、長野国体の時に歌われたのが全国的にも有名になり、その後県歌になったものです。

信州というのは、信濃の国という言葉からきたのですが、なぜ信濃の国というかは諸説があります。その一つは、このあたりにシナノキ(科の木)が多く自生していて、古くからこの木の樹皮で靭皮(じんぴ)繊維(衣料の材料)を作ったというものです。

Q: 外国人が信州に来た場合、生活全般に相談にのってくれるところがありますか。

A: 長野県国際交流推進協会 ANPIE (026-235-7186、the Association of Nagano Prefecture for International Exchange)へ相談してください。月刊誌「The Nagano Newsletter」(英語・ポルトガル語)を発行しています。こちらへ来る前にShinshu Home Page(http://www.threeweb.ad.jp/logos/shinshu/)にもインターネットでアクセスして、あらかじめ調べておいてください。

Q: 信州の歴史と信州人気質について話してください。

上の参考資料に、丸山一昭・岩中祥史(よしふみ)著「不思議の国の信州人」があるので、これをよく見てください。

Q: 信州人の男女関係について話すことがありますか。

信州人は一般に、異性に対して冷静、沈着過ぎると信じられています。教育県だからか、激情の女性がいないとか、少なくとも、夜に飲み屋ではもっぱら信州の女性についてそうウワサしています。なるほど、信州人の男性で、隣りの新潟県の新井市、上越市(高田、直江津)からお嫁さんをもらった人が多いこと! 女性は美容院あたりで信州の男性について、どんなウワサをしていますか。

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食べ物

Q: 信州の食べ物としては、どんなものがありますか。

A: 信州特産の食べ物には、おやき、野沢菜、ソバ、アユ、ジバチ(地蜂)、ザザムシ(信州南部)などがあります。これから徐々に書いていきますね。お米は近くのSeiyuで、長野こしひかりが10kgで4,880円、三水(さみず)産-特地区こしひかりがいくらだったかな、秋田こまちが4,980円、新潟こしひかりが5,350円。

Q: 信州ソバを作ったと聞きましたが。

A: 5月連休に丹霞郷(たんかきょう)に桃の花を見にいったとき、土地でとれたソバ粉を500グラム買いました。めん棒はデパートにケーキ作り用(長さ30cm)のが売っていますが、長野市では町の雑貨屋にソバ作りしろうと用(長さ48cm)からプロ用(120cm)までを売っています。ほうの木でできているのだそうです。ソバ粉500gのうち100gを打ち粉用にとっておいて、残りのソバ粉400gに強力粉100gを混ぜ、お湯をそそいでかた目にこねます。(別々に、まずソバ粉をバラバラでこね、次に強力粉をねとねとにこねて、あとで一緒にしてこねるという方法もあるようです。) 5分くらい寝かせるだけでいい。打ち粉をしながらめん棒でまず向こう側に押すようにして伸ばし、さらにめん棒にからませて8mmまで薄く伸ばし、最後に重ねて折り曲げて長方形にし、ソバ切り包丁で細かく切ります。熱湯で1回水差しをしてゆで、冷たい水で2回冷やしたあと、ザルで水を切ります。

別に、みりん1を沸かしながら醤油1を入れ、さらに水3と出しの素を入れて付け汁とします。これにおろしやワサビや細かく切ったネギなどを混ぜて、さぁたべましょう。ギョウザの皮やピッツァを作る要領とほぼ同じです。ソバの手打ち講習は、戸隠村の戸隠ソバ博物館(254-3773、講習料3,000円で高い!!!)などでも受けられますが、私は小川村のおやき村(オリンピック道路の信号から南へ1.7km、269-3760、指導料1,575円)で受けました。

Q: おいしいパンはどこで買えますか。

A: 柔らかい菓子パン風なのはどこでも売っているのですが、フランス風の堅目のおいしいパン(パリジャンとバタール)は、市街地ではDONQ(そごうデパートの隣り、234-7151、カヌレCanoulle' de Bordeauも売出し中!)、HATOYA(東急デパートの向いにある唯一の地元店なので頑張れ!、228-5610)、南郊外ではBoulangerie横浜(旧18号線のSEIYU内、283-2484)、Little Mermaid (赤十字病院から長野駅に向かって2番目の信号近く、227-5765、など)があります。私のアパートの近くに中島製パン(226-2131)があり、ここでは頭脳パンを宣伝していますが、子供の頃から気になっていたので、これを食べると頭がよくなるのかご存じの方は教えてください。以上の情報の一部は齋藤ふきさんからいただきました。

Q: 信州の人は魚をたべないのですか。

A: 本当に。信州の人はソバや蜂の子を食べると自慢するのに忙しいのでしょうか、市街地にはいい魚屋や寿司屋がありませんね。そごうデパートの地下の魚屋が多少いいですが、全体的にまったく残念です。郊外の山六水産(やまろくすいさん、国道18号線から須坂市に行くところの柳原北交差点にある新潟県寺泊の鮮魚店、259-0931)、角上魚類(かくじょうぎょるい、アップルランド川中島店の中にあるやはり寺泊の店、283-3715)がいい魚屋です。若槻大通りの日本海市場稲田店には、山六(259-3679)が鮮魚店をだしています。

寿司は、私は上越市直江津まで食べに行きました。距離で85km、時間で2時間弱かかりますが、富寿し0255-24-6136)などの安くておいしい寿司屋があります。帰りには、上越市高田郊外の北陸高速道が国道18号線と交わるところにある元祖パワーセンター(ディスカウント・ショップの集まり)での買物、岩の原葡萄園(高田から国道405号線で新潟県清里村)でワイン・テースティング、県境で関川を渡ったところのスノーシェードの中のドライブ(おっと、これは'97年夏に信越大橋が完成してバイパス)、野尻湖畔での散歩、などをたっぷり楽しみましょう。'98年には上信越自動車道が完成するでしょうから、上越市と言わず、柏崎や寺泊まで、さらに佐渡が島(直江津、寺泊、新潟港から佐渡汽船026-226-2633/03-3275-3001が出ている)へ遠征したいですね。

Q: レストランはどうですか。

A: 長野市では、善光寺そばの五明館(232-1221)、ステーキのあすか(228-1331)、信州牛のすき亭(234-1123)、ドイツ/フランス田舎料理のカサミンゴー(296-2600、国道18号線をもう少しで小布施町入る直前までいったところの左手にドイツ農家風家)、イタリア料理のバオバブ(293-3087または0120-808235、川中島のホテルオリンピアの隣り)、スペイン料理のグラナダ(237-6666または3725472、問御所)、ロシア料理のボルガ(237-6808、問御所)、ピッツェリア(241-8371)、高級フランス料理のクエル・ド・クエル(235-2802または0120-3838992)、など。中華料理店は多数。長野市外では、O!La!Ho!(東部町)、斑尾高原農場(三水村)のレストラン・サンクゼール(St. Cousaire、253-8070)、など。ファミリーレストランは、あっぷるぐりむ、ドンキホーテ、デニーズ、ケンタッキー・フライド・チキン、など。

Q: 中華料理、エスニック料理の材料はどこで買えますか。

A: 中華料理のピータン(あひるの卵)は、そごう(234-5211)地下のフレッシュグルメ・コーナーにあります。中国や台湾のおいしいお茶は、仕方がないので、横浜市中華街の天仁茗茶(045-641-0818)や三本(みつもと)商事(045-662-7378)などから送ってもらっています。長野県は、愛知県、静岡県、群馬県に次いで外国人労働者が多い県であると言われています。日赤病院の斜め向かいにあるCOSMOS(223-7896、本社は新潟県柏崎市)とCasa do Brasil(その近くの佐渡汽船の隣り)で、Feija~oやFeijoadaやブラジル風コーヒー(250gのパッケージが450円で、日本のコーヒーと比べて約半値)などのブラシル料理、アジア料理の材料を売っています。

Q: 信州みそはどうですか。

A: スーパーのマツヤなどに行くと安い「樽出し赤」、「樽出し白」などを売っていますが(1kg当り390円)、ぜひ上田市の「信州タケダ」、中野市の「マルセ」、諏訪市の「神州一味噌」、辰野町の「ハナマルキ」などの信州みそ(1kg当り450〜550円)を使ってください。気に入ったら、小川村のおやきを売っている店に手作りのみそ(1kg当り850円)を売っているので、これも試してみましょう。私も偶然発見したのですが、手作りのみそで作ったみそ汁は、ウッカリ煮沸かしてしまっても味が落ちません。アサリのみそ汁、大根のみそ汁、夏はユーガオのみそ汁と大したものは作らないのですが、すっかり信州みそのとりこになってしましました。

長野市外の中央通りの富士銀行を過ぎたところで左に曲がる寿通り(信濃毎日新聞本社がある通り)に、「門前みそ」を売っている酢屋亀本店(026-235-4022)と工場があり、あたりがこおばしいみそのにおいがします。ここのみそソフトクリーム(250円)は大変うまいし、みそは宅急便でも送ってくれます。ところで、みそは全国的に長崎みそと九州みその麦みそ、三州みそ(三重県、愛知県、岐阜県)の豆みそ、その他信州みそなどの米みそがあるのをご存知ですか。それぞれ大豆に麦麹(こうじ)、豆麹、米麹をいれるもので、それぞれの味に特長があることが、酢屋亀本店に貼ってあった全国味噌製造者組合の大きなポスターに載っていました。西之門にあるよしのや(237-5000)の長期熟成みそ(800円/kg)は一級品で、おみやげにもおすすめです。ここは醤油、お酒(雲山)も売っていますから、ワインとお酒の項を参照。

Q: 夏や秋の味覚はどうでしたか。

A: 夏7月、川中島の白桃の集荷場(旧18号沿い)で、多少いたんだ桃が大安売りしています。秋のきのこ採りは行きそびれましたが、干し柿と野沢菜漬けにはげみました。干し柿は、11月初めに木曾・馬籠でフジサン(中位の大きさ、200円で8個)を買ってきて軒端につるしており、12月初めにはOKになりそうです。次に11月末に牟礼村平出(ひらいで)で、ハチヤ(大型の柿)とヒラシブ(小型の柿、タネなし)を買ってきたので、皮をむいてつるして、12月始めに食べごろになりました。野沢菜は11月中旬に高山村で買い、スーパーに売っている浅漬けの素で漬けて、おいしく食べました。12月中旬以降は、権堂の八百屋で上田市の柿「月窓」の干し柿を売っています。ビラシブに似た小さな柿ですが、世界で一番おいしい干し柿です。

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鉄道

Q: 鉄道でのアクセスは便利でしょうか。

A: '89年に着工した北陸新幹線高崎〜長野駅(117.4Km)間は、'97年10月1日に開業し、東京駅まで1時間半で(下の*印)行けるということになりました。長野駅のJRテレホンセンターは224-3370。3月と12月にダイヤの改正がありますが、'97年10月1日からの時刻表は、

  長野 〜 東京    長野 〜 東京      東京 〜 長野    東京 〜 長野
  Nagano Tokyo    Nagano Tokyo      Tokyo  Nagano   Tokyo  Nagano
  -----  -----    -----  -----      -----  -----    -----  -----
   6:02   7:41    14:46  16:27       6:20   8:01    14:44  16:34
   6:44   8:28    15:32  17:12       7:08   9:04    15:32  17:08
   7:10   9:00    16:30  18:12     * 7:30   8:53   *16:12  17:35
 * 7:55   9:19   *17:12  18:36       8:16   9:55    16:40  18:20
   8:18  10:00    17:50  19:40       9:12  10:45    17:24  19:07
   9:34  11:16    18:42  20:16       9:32  11:13    17:56  19:36
 *10:11  11:32    19:02  20:40     *10:20  11:39    18:24  20:10
  10:53  12:32    19:30  21:14      10:36  12:19   *19:00  20:23
  12:03  13:40   *20:00  21:24      11:28  13:14    19:16  20:56
  12:50  14:32    20:06  21:48      12:20  13:59    20:28  22:01
  13:36  15:20    21:12  22:50      12:48  14:17    20:54  22:30
  14:17  16:00    21:41  23:22      13:52  15:26    22:06  23:46
新幹線は片道自由席で7,460円、指定席で7,970円、6枚つづりの回数券が自由席で43,320円、指定席が46,200円。[今までは、東京まで片道6,210円(乗車券が3,890円と自由席特急券が2,320円)、4枚つづりの回数券が3か月有効で21,200円(ただし年末年始、5月連休には使えませんでした)、長野〜上野間の特急は「あさま」で、金沢〜長野〜上野間の特急は「白山」と呼ばれていました。] 新幹線改札を入ったところ右手の大きな待合室に、3つの電話機(アナログとISDN受け口付き)と壁際に電気差し込み口があり、それぞれノートパソコンからの発信/受信用と充電用に使えます。ホームの小さな待合室には、電気差し込み口があります。

上のダイヤは時々変更されて、臨時列車もありますから、分厚い月刊「JR総合時刻表」の全国版あるいは小型全国版(440円)、3月と12月のダイヤ改正発表時期に発行される薄い「ポケットNAGANO JR時刻表」(192頁、110円)を入手して調べてください。川中島と篠ノ井の間に、今井駅(オリンピック村まえ)が'97年10月1日できました。在来線の篠ノ井〜軽井沢は、長野県などが出資する第3セクターのしなの鉄道が運営しています。長野駅の軽井沢方面行き6・7番線プラットホームの待合室には電気差し込み口が2つあり、ノートパソコンに使えます。

東京以外では、名古屋へは特急「しなの」で3時間かかります。松本・塩尻・木曾福島経由で行くもので、姨捨山を上り、松本平へ下り北アルプスを眺め、さらに木曾川沿いに木曾御岳を見ながら進み、晴れていれば大変きれいです。長野県は通常中部地方に分類されていて、全国で業務をする会社の地方会議は名古屋で行なわれるので、そちらへ出る人が多いのです。大阪へは、名古屋からさらに新幹線で1時間かかります。

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テレビ、ラジオ、新聞

Q: 長野市でテレビとラジオにはどんな局がありますか。

A: 東京地区ではVHF (Very High Frequency)で1 NHK総合、3 NHK教育、4 Nihon、6 TBS、8 Fuji、10 Asahi、12 Tokyoチャンネル、UHF (Ultra High Frequency)で42 KTV 神奈川テレビなどを受けられますが、長野市ではVHFはほとんど受信できなくて、UHFで40 TSB テレビ信州、42 NBS 長野放送、44 NHK総合、46 NHK教育、48 SBC 信越放送、50 ABN 長野朝日放送で、合計6局が受信できます。この中でも、SBC通りにあるSBCが一番大きく、オリジナル番組も多く作っています。ケーブルテレビは、長野ケーブルテレビINC(026-233-1713)のサービスがほぼどこでも受けられ、施設料45,000円(時々キャンペーンが行われて15,000円になる)、工事費15,000円、月額2,500円です。施設費は、全国のケーブルテレビ相互乗り入れになっているので、他の地域ですでに入っていれば無料。集合住宅の場合は、もっと安い。衛星放送(7 NHK、11 NHKなど)は、他の地域と変りません。

FMラジオは、善光寺FM(76.5MHz)、FM長野(83.3)、NHK FM(84.0)があり、NHKの深夜特急という番組が民放より面白い。AMラジオは、NHK No.1(819KHz)、SBC(1098)、NHK No.2(1467)がある。ラジオに関しては、あるタクシー運転手さんの情報です。

Q: 信州の人はどんな新聞を読みますか。

A: 信毎(しんまい)とよばれる「信濃毎日新聞」以外に新聞は読みません、という印象です。この新聞は東京の毎日新聞とは関係なく、販売部数は今年47万部で2003年に50万部達成が目標だそうです('97年10月23日付け信毎会総会の記事)。ウィークエンドの行事は、信毎の毎金曜日の「催し」欄か、毎土曜日信毎に折り込まれてくるタブロイド紙「週間長野新聞」が参考になります。中信・南信に行くと、名古屋の「中日新聞」を読む人(と中日ドラゴンズを応援する人)が増えてきます。

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バス

Q: 長電(ながでん)バスは川中島バスに比べてなぜ新しいのですか。

A: よく聞いてくれました! 私も川中島バス(バスターミナル〜交通安全センター・篠ノ井線の東栗田から昭和通りまで)を毎日利用したため、隣の芝生が緑に見えました。赤字をかかえる東京の都バスや横浜の市営バスなどに慣れた者にとっては、市バスがなく、川中島バスと長電バスが競争してサービスを展開する長野市は理想的な資本主義都市ですね。

川中島バスはこれまでずっとバスを中心に運営してきた会社でもうかっていないのかと思います。長野電鉄は、長野市から須坂・中野・湯田中・屋代に郊外電車を運営していて、最近バス路線を拡充中のためでしょう。実情をご存知の方はいますか。藤田大輔さんの長野市のバス情報も見てね。

Q: 長距離バスはどの程度利用できますか。

A: 長野から東京、大阪、新潟、飯田、松本などに長距離バスが利用できます。東京へは信越道まわりで2つの路線があります。

1)  長野  〜 東京・池袋          東京・池袋 〜 長野
    Nagano   Ikebukuro            Ikebukuro    Nagano
     7:30 〜 11:10                     7:35 〜 11:15
     9:30 〜 13:10                    10:35 〜 14:15
    15:30 〜 19:10                    16:20 〜 20:00
    18:30 〜 22:10                    17:50 〜 21:30

    長野   〜 新宿駅・東京駅     東京駅・新宿駅   〜  長野
    Nagano    Shinjuku & Tokyo   Tokyo & Shinjuku     Nagano
    22:47  〜  5:29  6:10        23:30  23:59     〜  6:11
長電バス(026-295-8050)と西武バス(03-3989-2525)が共同で運営するもの。乗車場所は、長野は権堂(イトーヨーカ堂向い)・長野駅(東急シェルシェ向い、上記時刻に出発)など、池袋は東口(グリーン大通りのキンカ堂まえ、西武百貨店まえ)。片道4,000円、往復7,200円。

2)  長野  〜 東京・新宿          東京・新宿 〜 長野
    Nagano   Shinjuku              Shinjuku    Nagano
     8:00 〜 11:40                     8:00 〜 11:40
    16:30 〜 20:10                    17:20 〜 21:00
川中島バス(026-224-7400)と京王帝都バス(03-5376-2222)が共同で運営するもの。乗車場所は、長野は川中島バス案内所(メトロポリタン・ホテル向い)、新宿は西口(ヨドバシ・カメラまえの高速バスターミナル)。'97年2月に中央道まわりから信越道まわりに変更。片道4,000円、往復7,200円。

双方とも予約が必要ですから上記高速バス予約センターに電話して、スケジュールや乗車場所も変更されている可能性があるので必ず確かめてください。

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ホテルと旅館

Q: 長野にはどんなホテルや旅館がありますか。

A: 英語の答をみてください。

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本屋と図書館

Q: 長野市にはどんな本屋がありますか。

A: 善光寺の大門のそばにある金華堂(234-1341)、長野西沢書店(233-3185、大蔵省指定政府刊行物長野県サービスステーション)などが伝統的な書店です。現在はJR長野駅東口(善光寺口)にある平安堂・新長野店(224-4545)が'97年12月8日に完成して一番大きく、2階入ってすぐは特集コーナーでオリンピック関係の本を売ったりしていて、右手は郷土の書籍です。コンピューター関係、外国語の書籍、語学の本などは5階にあります。(開店時刻は普段は10:00、日曜日は9:30---信州人は日曜日は本屋で過ごすんだ!) 東急デパートからワシントンホテルに行く道にあるもとの平安堂・長野店(226-4545)はCD専門店になりました。平安堂は郊外にもチェーン店がいろいろとあり、若槻大通りにある若槻店(243-4545)は本とCDを合わせて売っています。長野書林(293-1734、篠ノ井駅前)。

Q: 図書館はどこを利用できますか。

A: 長野市立図書館(232-3558)は町中の長野県教育会館・信濃教育会の東隣りにあり、10:00〜18:00、火曜日と祝日と月末日が休館日。赤い枠のラベルが付いた本以外は借り出せる(2週間、5冊まで)。The Japan Times、Kodansha's Encylcopedia of Japan以外は、英語の資料はない。時限駐車スペースがある。長野県立図書館(228-4500)は若里公園にあり、9:00〜19:00(土曜日のみ〜17:00)、月曜日と祝日と月末日が休館日。1階の貸し出し用部屋の本は借りられる(2週間、3冊まで)が、2階のものは貸し出し不可。Encyclopedia Americana、Britannica、Newsweek、Der Spiegelなどがあるが、その他は外国語で書いたものはない。駐車スペースは広い。両図書館とも、利用カードは運転免許証、アパートの契約書などを見せれば作ってくれる。

善光寺の南西隣りにある信州大学教育学部図書館(232〜8106)は、月曜から金曜までのみで9:00から20:00まで。あまり新しい本は見当らない印象でしたが、The Japan Times、Encyclopedia Britannica(1971年版)、The Loeb Classical Libraryなどがあります。若里には、同じく工学部図書館(226〜4101)もあります。どちらも自由に出入りはできますが、大学図書館なので一般の人の図書借り出しはできません。

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祭りだ! 祭りだ!

Q: びんずるって何ですか。

A: びんずる祭りは8月初旬の土曜日の夕方に行なわれ、'97年は8月2日です。もともとお釈迦さんの弟子(16羅漢)の一人、撫でると除病の功徳があるという賓頭盧(びんずる)尊者のお祭りですが、今は宗教色がなく、沢山の連が中央通りをシャモジを持って練り歩きます。まだ参加する連が決まっていなかったら、こちらにどうぞ。午後7時の踊りだして、25分踊って5分休みというのを10時まで繰り返し、しゃもじを持って踊りソーレッで飛び上がるので、ごしたかった。翌日、日曜日の夜は、県庁わきの裾花川で花火大会です。

Q: 花火大会はどんなですか。

A: 7月23日(水)の須坂市花火大会は、百々川(どどがわ)のほとりで開かれて、小じんまりしているが、車も県の運動場(臥竜公園の百々川寄り)で沢山駐車できて、便利で大変よかった。夏になると、八十二銀行が長野県の花火大会リストを出すので、これを見て花火見物の作戦を練るといいでしょう。8月15日の信州新町の花火大会は、犀川の灯ろう流しもありいいと聞いていましたが、これは行きそこねました。8月23日(土)の牟礼村花火大会は、今年は霊仙寺湖は工事で干上がっていたので、行かなかった。11月には、長野市でえびす講の花火大会があり、子供の時に見ているので今から楽しみです。

Q: どんど焼きはいつ行なわれますか。

A: 長野市内では、小学6年生が中心になりお正月の門松や松飾りなどを集めて、近くの神社で1月15日の昼間12時にどんど焼きが行なわれます。どんど焼きの残り火で焼いたもちを食べると、1年中カゼを引かないと言い伝えられています。どんど焼きの大がかりなものが、野沢温泉村の無形民族文化財「道祖神祭り」です。1月14日から社殿(木造の櫓)を組み立て始め、15日正午には完成します。夜8時35分には子供の火付けが、8:50からは大人の火付けが行なわれ、後者は厄年の男衆(25才と42才)が社殿を守り、その他の男衆が攻めるという日本三大祭りの一つです。

私は子供のころ牟礼村の雪の中で行なわれたどんど焼きを今でもよく覚えています。信州の代表的作家島崎藤村は第2次大戦中の晩年を神奈川県大磯町に過ごし、そこで亡くなり、そこのお寺に墓もあります。大磯町は1月14日夜に海岸で壮大などんど焼き(神奈川県では一般に左義長と呼んでいる)を行なうところで、暖かい地方に住むという目的以外に、藤村はこのどんど焼きを愛でて大磯に移り住んだのかな、と私は想像しています。

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民話

Q: 信州は民話が盛んなところですか。

A: 新潟県、山形県などについで盛んなところです。小県[ちいさがた]地方(上田市付近)の赤いつつじと娘(嵐の夜も通ってくる娘を魔物として谷から突き落とした若者に、その後真っ赤なつつじが毎年咲いた)、姥捨山[うばすてやま]、小谷[おたり]地方の牛飼いとやまんば(やまんばに追いかけられた三十郎が知恵と勇気で退治して財宝を得る)など、懐かしくて、悲しい、面白い民話が沢山あります。

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山と川と信州の自然(花と紅葉など)

Q: 北信五岳って聞いたことがありますが...

A: 長野市の北、新潟県県境に、飯綱山(標高1917m)、戸隠連峰(1911m)、黒姫山(2053m)、妙高山(2446m)、斑尾山(1382m)という5つの山があります。(妙高山は、実際には新潟県にあります。) これらは続いた1つの山脈でなくて、それぞれが特長のある独立峰で、ずんぐりむっくりした飯綱山、険しい戸隠山、姿の美しい黒姫山、スラッとした妙高山、こじんまりした斑尾山といったところです。このあたりの人は、いずれにしてもこれらの山のいずれかの麓に住み、朝夕その山を見て過ごし、夏には簡単に登ることもできるので、自分の近くの山を親しみを込めて話します。私も東京生まれですが、飯綱山の麓の牟礼村で育ったので、この山が世界で一番いい山だと思っています。

長野市から北に、大峰山の上に少し見えるのが飯綱山です。また、信越高速道の長野インターチェンジで晴れていれば、北の方角に北信五岳がすべて遠く見えます。'97年2月のある土曜日の昼ごろ、汽車で信越線を長野市から直江津で乗り換えて新潟へ行く機会がありましたが、左の車窓に雪をかぶった飯綱、戸隠、黒姫、妙高が次々に見えてすばらしい景色に、車中でビール片手に雪見酒を楽しみました。斑尾山だけは信越線からはうまく見えなくて、多分飯山線からよく見えるのでしょうか。それから、長野市のSBC通りから北へ若槻大通りを経て行く北国街道荒瀬原線の三本松およびそのすぐ手前で右にある丹霞郷(5月に桃の花の名所)、小布施町の山側にある小布施温泉(026-247-2525、温泉の窓に北信五岳が描いてある)、などが北信五岳を見る名所です。

Q: どこか簡単に登れる山はありますか。

A: まず、4月に長野市街から西に見える旭山(783m)に登りました。裾花橋を渡って、分りにくいが平柴台団地を通って、旭山観世音に駐車して、30分で登れました。善光寺平のすばらしい景色が楽しめますが、途中にシュンランをよく見ました。そこから、約30分車で富士ノ塔山まで行きました。長野市街から北に見えるのが大峰山(981m)で、戸隠村へ行く県道の途中、バードラインへ入るところの手前で右に曲がるところにあり、お城風の「チョウと自然の博物館」があります。

中条町の虫倉山(1,378m)へは、5月10日に登りました。長野市から国道19号線を白馬方面へ行き、笹平で旧19号線の中条町に入って、不動滝(または虫倉神社)近くに駐車して、90分で360度の眺望を楽しめる頂上まで登れ、北に北信五岳、西に北アルプスが見えましたが、東の志賀高原と南の富士山は春霞で見れませんでした。

鍋倉山(1,288m)へは、飯山市を通り過ぎて、JR戸狩野沢温泉駅のところで県道上越飯山線に入り、戸狩スキー場を左に見て、関田峠に駐車して、1時間半で登ることができます(黒倉山経由)。5月31日に登りましたが、3つの雪渓を越えなければなりませんでした。全山ブナ林で、登山をしなくても、関田峠の近くの茶屋池のまわりのブナ林散策がおすすめ。

飯綱山(1,917m)へは、6月1日に登りましたが、善光寺の裏から七曲がり経由でバードラインに出て、一の鳥居に駐車して、南登山口から2時間で登りました。下山は瑪瑙山経由で奥社の方へ行きましたが、瑪瑙山へ登るようになっているのがきつかったのと、途中でスキーゲレンデに出てしまい、奥社へ行くのをやめて、中社へ出る道をさがしてそちらへ出ました。飯綱山から霊仙寺山へはかなりのくまざさ道なので行きませんが、今度は中社から登る西登山道が一番いいと思うので、そこから飯綱山へ登り霊仙寺山へも行き、牟礼村の霊仙寺湖へ降りて天狗の舘でお風呂に入るコースを取ろうと思います。斑尾山(1382m)は、6月7日に西側(野尻湖の北東側)の菅川(すがかわ)からの登山道が途中工事中で車が入れなかったので、南側の荒瀬原登山口から多少林道を使い駐車して、釜石山(1120m)・大明神岳(1350m)経由で1時間半で登りました。頂上からは中野市と高井富士の方面がながめがいいのですが、大明神岳からは野尻湖と長野市・飯綱山・黒姫山・妙高山の雄大なながめを楽しめます。北側のまだらお高原スキー場から登るのが一番簡単なようですが、それでもぜひ南の大明神岳にチョット下って寄ることをお薦めします。

9月になって、中野市と木島平村の間にある高社山(1,352m)へ登りました、別名高井富士とも呼ばれていて、JR飯山線あるいは国道117号線からは大きな、すばらしい山に見えます。西側の高社神社から登り、そこへ戻ってきましたが、麓で巨峰ぶどうを分けてもらい、ゆったりと楽しみながら登れました。頂上からの景色は抜群で、中野市、須坂市、木島平村、飯山市、千曲川を遡って長野市まで、360度の景色が見れました。毎年、大晦日の晩9時頃市民会館に集まって、南側のスキー場から雪の中を「越年登山」をやっているそうで、機会があれば参加してみたいと思います。10月26日には、上田市の南郊外に当る青木村の夫神山(おがみやま、1250m)に登りました。1時間半で登れるもので、頂上からのながめはすばらしく、眼下の青木村と塩田平(別所温泉)と上田市の向こうに、遠く黒姫山から、根子岳・四阿(あずま)山、烏帽子岳、浅間山から、立科山までが見えました。

11月2日になって、小谷村(おたりむら)の雨飾山(あめかざりやま、1966m、下の紅葉の項目も参照)に登ろうと思って行ったところ、前日に雪が降りアイゼンがないと登れないので、その近くの大渚山(おおなぎさん、1564m)に登りました。小谷温泉の上の雨飾山登山道へ行く方の道が分れるところまで車で行き、1時間ほど峠まであるいて、そこから1時間の登りで遊歩道とありました。始めは5センチの雪、頂上から展望台(頂上から300m)へは20センチの雪でしたが、スパッツなしで済ませました。この日は快晴の暖かい日で、途中から日本海と糸魚川市が見え、頂上および展望台からは北アルプスが槍ヶ岳の向こうまで、戸隠の高妻山・乙妻山、妙高山などのすばらしい景色が見れました。

Q: 中級向きの山へもいったのですか。

A: 段々と自分の山登りのスタイルを考えて、それを6月ごろから実行しました。他の人がたてた計画にのることは止めて、自分で登山の計画をたて、日帰り登山を主にして、特に登山用具は買わずに、簡単な山をスニーカーとジーンズと弁当とペットボトルの水で登山するというものです。10月になって安物の登山靴を買ったのですが、水がしみるので革製の簡易登山靴(2万円くらい、4本爪のアイゼンは使える)を買えばよかったと反省しています。

中級向きの山としては、戸隠山(1904m)へ登りました。6月14日の朝8時に奥社駐車場から歩きはじめ、奥社からきつい登りに耐え、八方睨み(1900m)ですばらしい眺めを楽しみ、途中雨に降られて、一不動を経て、午後3時に戸隠牧場へ下りてきました。蟻の戸渡り・剣の刃渡りなどの有名な難所の前にも大変な難関があり、危険な山で、多分アメリカ人の感覚からは登山はお薦めできないというようなところでした。一不動からさらに北へ行くと高妻山(2352m)になり、ここが戸隠連峰で一番高い山になります。6月始め時点で、黒姫山と妙高山はまだ雪に覆われていて、多分7月中旬まで簡単に登れないと思いました。

黒姫山(2053m)へは、7月27日1と月半ぶりの山登りで、長野市の車でどこへでも行くことに慣れてしまった身には、大変つらい登山でした。戸隠の奥社を過ぎて、鳥居川を渡ったところの大橋林道の入り口で駐車して、いわゆる新道と呼ばれる登山路で上り3時間でした。カラマツの林を抜けると、ブナの林に入り、さらにモミの林がすむと、クマザサだけになるという典型的な長野県北部の山の樹木を楽しめました。頂上からは、台風9号が日本海に去った冷たい風が吹き、火打山、焼山、戸隠連峰、飯綱山、遠くに長野市から千曲川に沿って須坂から中野まできれいに見えました。頂上から乗越経由で下の七ツ池(中野城主の娘黒姫とここに住む竜との伝説がある)と大池に寄り、七ツ池の小さなクマザサのカーペットで30分間居眠りを楽しんだ後西登山道から帰りましたが、この下山道は岩と木の根本を越える大変な難所で、朝9時に出発して午後5時に駐車場へたどりつくという長行軍になってしまいました。8月30日、ついにやった! 中級向きの妙高山(2446m)を制覇して、北信五岳はすべて登りました。晴れた空の下、最近開通した信越大橋を通りながら見上げる妙高山は巨大で、これから登れるのかと多少不安になりましたが、朝8時に燕温泉に駐車して、南側の燕登山道から登り、昼ごろ頂上に着きました。曇り空になったため、頂上からの眺めは北西側の火打山(2462m)だけが見えただけでした。下山は北側の燕新道を延々と下り、最後は川原の露天風呂(きれいな青白色のお湯)に入って、午後4時ごろ駐車場に戻りました。今度は笹ヶ峰から入り、高谷池ヒュッテに泊り、火打山にも登るルート(高山植物がきれいという)を行きたいと思います。

登山の項に関しては、ご同行いただいた平手肇さん、佐藤正俊さん、三上明子さんその他の方々に感謝します。北信以外の信州の山については、上のウィークエンドの過ごし方の項を見てください。

Q: 千曲川について話してください。

A: 千曲川は野辺山ちかくの甲武信ヶ岳、三国山あたりに源を発し、八ヶ岳山麓の水も集めて、小諸市付近で大きな川になり、上田市、長野市、飯山市などを通り、新潟県に流れて信濃川と名前を変えて日本海にそそぐ、日本で一番長い川です。信州の川はこの他に、上高地からの梓川(あずさがわ)の水も集めて、松本市を通り、長野市で千曲川にそそぐ犀川(さいがわ)や、諏訪湖に発して南部の伊那市、飯田市などを流れて、静岡県で太平洋にそそぐ天竜川などがあります。諏訪湖のすぐ北の塩尻峠が、日本海と太平洋にそそぐ河川の分水嶺になります。

信州人にとっては、これらの大きな川も大切なのですが、それぞれの故郷のこれらの川にそそぐ小さな川で、春にはネコヤナギやツクシンボを採ったり、夏には魚を突いたり、晩秋に沢グルミを拾ったりした思い出があります。私にとっては、牟礼村の八蛇川(やじゃがわ)と黒川が故郷の川で、これは鳥居川に合流して、豊野町でさらに千曲川にそそぎます。

Q: 桜の名所はどこですか。

A: 高遠町(たかとうまち)の桜が一番有名でしょう。長野市から長野道で岡谷まで行き、さらに央高速道路の伊那で降りて15分くらい東にいったところにあり、長野市からは90分くらいかかります。コヒカンザクラという淡いピンクの桜で、4月20ごろが見ごろですが、'97年4月は1週間ほど早く満開になりました。西の空に雪が残った駒ヶ岳が見えて、うしろにかすかに南アルプスの仙丈ヶ岳が見える高台(高遠城跡)にあります。伊那市ではこの外、伊那公園のソメイヨシノと春日公園のソメイヨシノとコヒカンザクラが有名です。春日公園からは、南アルプスの北側の峰々がすべて見えて、ここもすばらしい景色でした。

牟礼村の地蔵久保(霊仙寺湖から坂中峠を通って長野市に抜ける県道の途中)にある、赤味がかったオオヤマザクラ(1本)は立派でした。須坂市の臥竜公園の桜は、見そこねました。1997年春は、10日ほど春がはやく来た関係で、ウソが桜のつぼみを食べてしまったということで、豊科町の光城山(山に登る道の両側に山麓から頂上までソメイヨシノが咲く)などの信州の桜の名所はほとんど全滅に近い状況でした。

Q: 桜以外の花はどうですか。

A: 私が見たのは次のようなものです。(1997年は、例年より春が10日ほどはやくきた。) 更埴市のアンズ(4月10日)、長野市のSBC通りのアメリカハナミズキ(5月連休前後)、牟礼村平出[ひらいで]にある丹霞郷(たんかきょう、北国街道の途中)の。五竜とうみスキー場の南側のカタクリは、4月末に咲いてしまい5月10日には見過ごしましたが、戸隠森林植物園のは見れました。

ミズバショウは、牟礼村の飯綱リゾートスキー場の隣(5月4日)、戸隠村の森林植物園(5月中旬)、越水ヶ原(白樺荘の私有地、同)などで見ました。鬼無里村の奥裾花川自然園は全国的にも有名ですが、'96年に続いて'97年も濁川林道が閉鎖されていて、ミズバショウは見れませんでした。小谷村(おたりむら)の栂池自然園では6月にミズバショウが見れますが、6月1日に訪れた人は自然園がまだ雪に覆われていたと報告しています。

Q: 紅葉はどこがいいですか。

A: このあたりでは、10月中旬から下旬に紅葉が楽しめます。志賀高原、奥志賀、秋山郷(あきやまごう)などの広く知られたところより、土地の人しか知らないところが車が混まなくていいでしょう。松川渓谷は須坂市から山側の高山村にあり、山田温泉から五色温泉を経て七味温泉までの渓谷美、舞の道(山田温泉の下で橋を渡ったところから全長600m、往復30分、右の写真)、雷滝(裏見の滝)などが楽しめ、帰りは七味温泉の下から山田牧場にドライブして鎌田山をまくようにして鎌田林道のカラマツの中を走って山田温泉に戻るか、山田牧場から笠ヶ岳(2075m、1時間半くらいで登れる)の脇を通って志賀高原へ登り丸池から雄大な景色を見ながら中野市へ下ることもできます。10月下旬にいった時には、舞の道でサルのボスに、五色温泉から七味温泉へ至る遊歩道でカモシカ(本当だよ!)に出会いました。小谷村から紅葉の名所雨飾山(1963m)に登り、北側(新潟県側)に下りる途中でで梶山新湯か南側(長野県側)に下りて小谷温泉にへ入り(姫川温泉は景色がよくないのでスキップ)、148号線を25km北へ走り日本海に出たところ(糸魚川市)で「吉川鮮魚店」の看板を見て、左前方の海岸の方へ行き、この店でサシミ(5000円と6000円、4人分)を食べるといい(ただし、オーダーは午後3時まで)。

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ワインとお酒

Q: 信州産のワインはどうですか。

A: 最近ワインを信州のあらゆる村で作りはじめています。斑尾高原、桔梗ヶ原(塩尻市の西方、乗鞍岳の北山麓)、白馬などですが、残念ながらあまりおいしいワインにお目にかかっていません。製造年が書いてないというとんでもない常識がまかり通っています。まぁまぁよかったもの: 小布施酒造(247-2050、小布施市)のオブセワインBlack Pegarl(日本の山葡萄と欧州種の交配新品種、多少フルーティー、木島平山荘の依頼で作っているそうです)、斑尾高原農場(253-7002または0120-537002、三水村さみずむら)のSt.Cousair Madarao Rouge。

まずかったもの(私の嫌いな、女性趣味の甘口ワイン、あまりにフルーティーな味などの理由で): 林農場(塩尻市)の五一わいん赤スペシャルおよびマスカットベリーA、メルシャン(山梨県勝沼町)の信州善光寺平竜眼(竜眼は中国からきたといわれる善光寺ぶどう)、井筒ワイン製造(塩尻市)のイヅツワイン赤、斑尾高原農場のSt.Cousair Samizu Chardonnay、アルプス(塩尻市)のアルプスワイン[ロゼ]、。これから試飲するもの(ワクワク!): 信濃ワイン(塩尻市)の銀ラベル赤。

という訳で、ワイナリーを観光趣味で訪れるのがいいでしょう。長野県では、斑尾高原農場(三水村、253-7002、外からワイン樽がみえるだけですが、ショップは完備)、マンズ・ワイン(小諸市)など。メルシャン(御代田町)はワイナリーを止めて美術館になりました。新潟県では、国道18号線で上越市の高田城址へ行く交差点で反対側の国道405を西方へ10分ほど行くと、山懐に岩の原葡萄園(0255-28-4002)があります。1890年代に川上善兵衛が苦労して設立した由緒あるワイナリーで、11月初旬は「にごり新酒」が飲めました。近くの新井ビール(0255-70-1111)と米と酒の謎蔵(0255-32-4115)と越後バッカス街道を作っています。塩尻の国道19号線沿いの桔梗ヶ原のワイナリーなど、みなさんのおすすめをお知らせください。

Q: 信州のお酒はどうですか。

A: 長野市へ来たら、まず若緑(今井酒造店、長野市大字小島62)を飲んでみてください。吟醸(もとの二級、一升瓶が約1500円)、上撰(もとの一級、約1700円)、甘くて高価な純米酒(1800、20000円の2種類)があります。よしのや(吉野屋、237-5000)は西之門(善光寺の石畳の参道が始まる交差点で左に曲がって70米位いったところ)にあり、酒造工場をガラス越しに見下ろすことができます。ショップで雲山などのお酒や長期熟成みそを販売しており、レストランもあります。

その他、信州は新潟に比べてマーケティングが下手だといわれますが(田中角栄は中国首相との晩さん会に越の寒梅を北京へ持っていった)、諏訪市の真澄、真澄あらばしり(深澤酒造)、雲山銘醸(長野市松城、この会社のは他から買い酒をしているという説あり)の鬼無里鬼ごろし、福島町の七笑(ななわらい)、大桑村の木曾のかけはし(西尾酒造)、八千穂村の井筒長、などがあります。新潟県の長野県に近い所でのお酒では、丸山酒造場(上越市西郊外の中頚城郡三和村)の雪中梅、安くておいしい天狗の舞い、千代の光(千代の光酒造、新井市)、君ノ井(君ノ井酒造、同)なども飲まれています。

Q: 信州の地ビールはどうですか。

A: 蕃龍(ばんりゅう)という会社が、信濃ブルワリー(信濃町)で作った信濃エール(白)、ドラゴンエール(黒)、マウンテンエール(黒)の3種類の販売を'96年末から始めました。長野市の若槻大通りとSBC通りにある焼き肉店、蕃龍館(263-4129および244-1226)でも飲めますが、黒姫童話館やコスモスを黒姫高原で見た帰りに、山を下る途中で看板の指示で左に曲がりすぐ右の森に入り、信濃ブルワリー(255-6633)でビールの工場を見て、デッキから田園風景を眺めながら地ビールを楽しむのがいいでしょう。(国道18号線からは、信濃町・柏原の町を過ぎたところで、信越高速道路をまたぐ橋を渡ってすぐ左へ黒姫高原方面へ曲がる。) この他、東部町のレストランOh!La!Ho! (おらほ、国道18号線から北の山側へ上り、遠く丸子町を見下ろすすばらしい景色のところ、お風呂もある)、白馬町、軽井沢(ヤッホー・ブルーイングのよなよなエール、缶入り)にもあります。

地ビールは、通常のビールと同じに、冷やしてグイグイと飲むものではありません。値段も高いので、そうすると値段的にも合わないのでもう買わないとなると思います。日本地ビール協会が最近始めたBeer Tasterの資格(EvaluatorとJudge)に関するNHKテレビ番組での紹介によると、常温で太めのタンブラーにそそぎ、目で楽しみ、臭いをかいで、口に含んで味わい、丁度ワインテースティングのように飲みます。やってみてください。

Q: ワインショップと酒屋はどこがいいですか。

A: 長野市のワインは値段が高い。その中でも東急デパート(226-8181)の地下が比較的安いという意見があります。車があれば、国道18号線南俣交差点の酒のスーパーたかぎ(221-7155)は大きな倉庫のような店で、長野市内の各地に支店を展開中。奥さんがワイン好きの丸本(まるほん)洋酒店(234-2444、中央通りのセントラル・スクエアの新田町交差点寄り)は私の友人ローラン・マブソンさんもおすすめ。ソムリエがオーナーの高野(232-2306 or 232-2424?)。ワインのアドバイスは小布施市にある小林喜一商店(247-2212)。詳しくは、英語の答をみてください。

気に入った小売店と仲良くしておく理由は、例えば'97年11月12日13:30〜15:30にメルパルクで丸本洋酒店が中心で「The World's Sparkling Wine Tasting with Hugh Johnson」が開催され、入場料2,000円でMoet & Chandonとその世界の子会社の7種類のスパークリング・ワイン(何とCuvee Dom Perignon Blanc 1990もあったよ、多分日本で1瓶5万円!)を、かの「Pocket Wine Book」を出版している有名なヒュー・ジョンソンの解説で楽しく飲むことができました。表向きはジャーディン ワインズ アンド スピリッツ(株)と長野ワインサービス研究会の主催で、 後者はロイヤル・ホテルで信州の新酒利き酒会(11月22日)などもやっているようです。

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