免疫のシステム」「免疫とアガリクス」

免疫の詳細
 
 自分は医師として手当はするが、治療の手伝いをするに過ぎない。病を治すのは「神」である「神」とは、患者自身に備わっている力の「自然治癒力」です。病気になったら横になって体を休めて積極的に栄養を補給することで、低下している身体の機能を回復させる必要があり、これは自然治癒力を高めると言うことです。

 免疫とは身体の防衛システムで、免疫力とは「病気に対する抵抗力」のことです。抵抗力があると病気にかかりにくく、病気になってもそれと戦う力をもっていることにもなります。自然治癒力を高めるとは、低下した身体の機能を回復することで、免疫力を高めるとは身体の機能をさらに強化することになります。

免疫システムは「国土の防衛」と似ている

   国籍不明の編隊(細菌やウイルスなどの病原体)が侵入したとします。すると自衛隊の偵察機(マクロファージなどの貪食細胞)を発進させ、侵入機の一部を攻撃(貪食)します。そして侵入者の情報を司令本部のコンピュータ(T細胞)に伝えます。司令部のコンピュータには、各種の敵のデータが蓄積されており、データをと偵察機の情報をもとに侵入者の正体を割り出しまし。
 敵が特定できたところで司令部のコンピュータは二つの部隊に迎撃命令を出します。一つは戦闘部隊(キラーT細胞)で、敵機に近づいて空対空ミサイル(リンホカイン)を発射します。もう一つはミサイル部隊(B細胞)です。この部隊はコンピュータが記憶している設計図に基づいて、特定の敵を狙い撃ちできる巡航ミサイル(免疫グロブリン)を量産して、それを発射します。侵入者が未知の場合は、その敵に有効なミサイルの生産は設計図からつくらないとならないので時間がかかります。その場合はかなり被害(発病する)も受けることになります。

 このように、免疫システムの中心的な役割をしてるのが、「白血球」です。白血球とは赤血球と血小板を除いたものの総称で、これらを作ったり貯蔵しているのが、骨髄、扁桃、リンパ節、腸管、脾臓、虫垂などです。細菌やウイルスは、外傷のある場合は傷口から侵入することもありますが、殆どは粘膜からです。粘膜は口腔、食道から直腸まで、鼻や気管から肺まで、腎臓、膀胱、生殖噐など非常に広範です。

   そこで、第一次防衛線として、粘膜のすぐ下で抗体(免疫グロブリンIgA)が防衛しています。胃腸が炎症を起こしている場合、喫煙によって喉や気道の粘膜が荒れていた場合、免疫グロブリンが弱っている場合は、病原体は第一次防衛線を越えて体内に侵入します。こうなると国土防衛の本隊が出動して本格的に戦闘が始まる訳です。病気になって発熱するのは体内で激しい戦闘(免疫反応)が繰り広げられているからです。

 国の秩序を乱す原因は外からとは限りません。犯罪を犯すとは思っていなかった者が、治安の乱れ(体調不良)に乗じて犯罪をしたり、国内の異端分子(ガン細胞)が騒乱を起こすこともあります。免疫システムはこんような事態を未然に防ぐように機能しています。
 
  雑菌などに感染した細胞やガン細胞が敵(異物)であることが判明したら、リンパ系の「NK細胞」が活躍します。NK細胞はコンピュータが蓄積していない各種の敵(異物)を攻撃して破壊する能力をもっています。特定の抗原に対してのみ、効力を発揮する免疫システムのことを、「獲得免疫(後天免疫)」と呼び、非特異的に機能を発揮するシステムのことを「自然免疫(先天免疫)」といいます。

  健康な人でも体内では日常的に、ガン細胞は生まれていますが、発病しないのは、NK細胞が元気で自然免疫が機能しているからです。身体が疲れたり、冷えたり、ストレスがあると自然免疫は十分に機能せず発病します。心身とも健康なら寄せ付けないカゼなどのウイルスにも、疲労やストレスなどでNK細胞の活性が低下していると感染してしまいます。

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