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41アンチエイジング栄養学(4) 脂質のアメとムチ 2.脂質 脂質は油やバターばかりではなく、肉類、魚介類、卵、乳製品、穀類など私達が普段口にしているあらゆる食品に含まれています。 脂質は1グラムで9キロカロリーと少量で多くのエネルギーを作り出してくれる効率の良いエネルギー源であり、エネルギーとして使われなかったものは、体脂肪となり体に蓄えられます。蓄えられた脂肪は、体温を保つために使われたり、運動をしたときに分解されてエネルギー源として使われます。その他の脂質は、細胞膜や神経組織になったり、プロスタグランジンという生理活性物質になって、血管や気管支、女性の子宮収縮、血圧の調節などをします。 また、食べものに独特の味や食感を作り出し、食べものを美味しく感じさせる効果があります。霜降り肉やマグロのトロなどを思い浮かべてもらうとわかりやすいでしょう。 脂質は胃の中にとどまる時間が他の栄養素に比べて長いため、腹持ちをよくしてくれます。 みなさん既にご存知の通り、脂質の取りすぎは肥満につながります。1日の摂取エネルギーの内、脂質から摂る割合は25%未満にするのが望ましいとされています。 40代女性の場合、1日の目標摂取カロリー量を1700キロカロリーとすると、脂質から摂るカロリーは425キロカロリー、グラムにすると47グラムとなります。豚ロース肉1枚には約20g、サーロインステーキ100gには約24gです。さんま1匹には約25g、チーズ1切れに5g、と普段何気なく食べている食品の中にも意外に沢山の脂質が食品中には含まれているので、揚物や肉の脂肪に気をつけることはもちろん、油の多いものを食べた時には、その次の2食はあっさりとしたものを食べるという心構えが必要になってきます。 特に飽和脂肪酸は体内に入ると固まりやすい性質があり、(1)血液の流れを悪くする、(2)コレステロールや中性脂肪を増やす、(3)動脈硬化を誘発するので、中年以降になったら、特に注意が必要です。飽和脂肪酸は肉、牛乳、バターなどに多く含まれ、不飽和脂肪酸は植物性油、魚介類、豆類などに含まれています。 不飽和脂肪酸には血液中のコレステロールの低下や、脳の働きを向上させるなどの体に有益な働きもあります。 以下、不飽和脂肪酸の具体的な働きを記します。 オレイン酸 血中のコレステロールを減らし、動脈硬化や心筋梗塞を予防。オリーブ油などに含まれる エイコサペンタエン酸 血栓をとかし、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしてくれる。魚介類の脂に含まれる。 ドコサヘキサエン酸 神経組織に多く含まれ、アルツハイマー型痴呆の改善にも効果がある。魚介類の脂に含まれる。 リノール酸 コレステロールを減らし、血圧を下げる。ごま油、大豆油などに含まれる。 |
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