女性のための健康コラム

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たかが便秘、されど便秘３ お酢パワーを見直そう 長年いろんな食材を科学的に調査して実験を行ってきたなかでも、お酢の効用には驚くべきものがあります。 　お酢の酸っぱさのもと「酢酸」は味やにおいを感じる神経を刺激します。お酢が食欲をそそるのはそのためです。また、カルシウムなどミネラル類の吸収を良くしたり、疲労物質の乳酸がたまるのを抑えたりする効果もあるのです。疲れたときにお酢が即効性を発揮するのも納得がいきますね。 　お酢の中でも注目される黒酢には、遊離アミノ酸が非常に多く含まれています。私たちの体はたんぱく質でできています。体内に入ったたんぱく質は、分解してばらばらになってから腸内に吸収されていきますが、そのばらばらになった形がアミノ酸です。遊離アミノ酸は、血液中にあって、常に体内を循環しているアミノ酸のことです。必要に応じて血液中から組織に取り込まれてたんぱく質をつくります。 　遊離アミノ酸は体のPHバランスを整える働きがとても優れています。体が非常に酸性に傾いている人は、弱アルカリに、そしてアルカリ性に傾いている人も中庸にもっていくのです。便秘の人は、腸内がアルカリ性に傾いているので、PHバランスが酸性にもどると、自然と便秘も改善され、善玉菌、ビフィズス菌が増加するのです。お酢の酢酸も腸のぜん動運動を促します。 　ビフィズス菌が便秘解消に効果的なのは、自分が増えるときに、酢酸を作り出すからです。酢酸が増えれば増えるほど、腸内細菌は酸性（ｐｈ6.8）に傾くので、便の出がよくなるのです。黒酢の黒い色は長期醸造したことによってできる色です。黒い色は内側からおだやかに体を温める効果があり、血液サラサラにも一役買ってくれます。だから、冷え性や便秘の、あまり普段から腸が動かなくなっている人は、黒酢を飲むと解消されるんですね。 　こんなに優等生の黒酢をはじめ、いろんなお酢を毎日の食事に取り入れない手はありません。麺つゆに加えてみたり、普段の醤油を酢醤油にしてみたり、煮込み料理にコクを加えたり…相性のいい組み合わせは意外に多いのです。酢の物とおすしだけ、と既成概念にとらわれず、どんどん試してみることをおすすめします

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