女性のための健康コラム

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免疫力アップ講座 解熱剤を飲む前に 変化しつづけるウイルスとワクチンは終わらないおいかけっこをしているようなものです。ようやくSARSが終息したかと思えば鳥インフルエンザ、というように、新たな感染症には終わりがないといえます。こうなると一番頼れるのは自分自身の免疫力以外にありません。しかし、自分を守るはずの薬が逆に免疫力を下げていることに気づいていない人は多いのです。代表的な例が解熱剤です。 いったん細胞の中に入り込んだウイルスや細菌を攻撃すると、正常な細胞も死んでしまいます。ところが、体温が38度5分以上あると、ウイルスも細菌も正常細胞を殺さず、自分たちだけが全滅してくれるのです。ここで、解熱剤で安易に体温を下げてしまうと、菌は生き残って奥深いところに隠れ、慢性化してしまいます。腎炎や慢性気管支炎の炎症部分に巣くったり、無菌でなければならない子宮の中にも感染菌が入って何年もそのままでいたりすることもあります。 解熱剤を常用すると、やがて平熱が下がっていきます。36度を下回ってしまうと、ウイルスに感染してもそれを撃退するのに十分な体温を上昇させることができません。熱がでないので本人は感染の自覚もないのですが、気づいたときには進行しているケースもめずらしくないのです。 よく夕方になって微熱が出るという人がいますが、それはそんな慢性の菌が潜んでいるということが多いのです。また、慢性的に風邪を引いているような人は、菌やウイルスが生きたまま血液中をグルグル回っていたりします。ガン細胞がはがれて動いている場合もあります。 高熱が一番影響しやすいのは脳です。ですから熱があるときは、頭だけは氷まくらでもして冷やしたほうがいいですが、首から下は体温が高いほうがウイルスや細菌を殺すという意味では効果があります。高い体温は、ウイルスやカビ、細菌が全滅してくれるだけではなく、自分が知らないうちに増殖していたガン細胞までもついでに全滅してくれるのです。つまり、「きちんと」熱を出せるということは、人間の自己防衛機能でもあるといえるのですね。風邪ひきに味噌煮込みうどんや卵がゆは、こうした免疫力アップにも役立ちます。

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