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血糖値はイライラ値 甘いものでリラックス、は本当? 一般的に甘いものにはストレス解消効果があるといわれています。 糖質は、脳の唯一のエネルギーです。快感中枢を刺激して、脳内でリラックスできるホルモンであるエンドルフィンが分泌されます。糖質が不足すると、イライラしたり、落ち着かない、だるい、脳がしっかり働かないという状態になります。だからといって、甘いものを積極的にとって良いかというと、そういうわけではないのです。 糖質の中でもご飯やパンに比べて吸収が早いのが砂糖です。疲れているというのは、エネルギーを使いすぎて血液にブドウ糖を送り込めなくなっている状態ですから、すばやく果糖とブドウ糖に分解されて、手っ取り早く血糖値を上げてくれる砂糖には即効性があるのです。血糖値があがっている間は一見リラックスしているかのように見えますが、その後には血糖値の急降下が待っています。その反動でまたイライラや疲労感におそわれて、甘いものに手を出してしまう悪循環がここにあるのです。また、糖分を分解して効率的にエネルギーを作り出すのはビタミンB1が不可欠です。これがないとイライラしがちになり、悪循環に拍車をかけてしまうのです。 ストレスを感じると甘いものが欲しくなりますが、これは栄養を補給してストレスを解消しているわけではありません。食べることでストレスを紛らわしているのです。ストレスがたまっている状態というのは、欲求不満がたまっている状態と同じです。しかし、精神的なストレスはなかなか解消することができません。そのため、ストレスを忘れさせるために、食欲など他の欲求を満たすことで心身のバランスを保とうとするのです。 特に要注意なのは、空腹時のケーキ類。血糖値が低いときに食べると、インシュリンというホルモンがどっと分泌されて、ケーキの砂糖や脂肪をせっせと脂肪細胞の中にとりこんでしまいます。どうしても甘いものがほしい人は、食後がおすすめです。満腹時は血糖値が高いのでインシュリンの分泌も少なく、急激に血糖値が下がって異常食欲がわくこともありません。砂糖はとりかた次第で毒にも薬にもなるということをお忘れなく。 |
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