健康維持や予防なら民間薬で十分です。副作用もなくお茶代わりに安心して服用できます。
民間薬で病気の予防をしましょう。健康維持にお役立て下さい。
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漢方と民間薬百科:大塚敬節著書(主婦の友社)
■薬草を正しく効果的に使う上での注意

◆寒熱=温めるか、冷やすか

薬草には暖める作用(程度の差により寒性や涼性に分けられる)、冷やす作用(程度の差により熱性や温性に分けられる)、暖めも冷やしもしない作用(平性)があります。たとえば胃腸が冷えて胃痛や不振などを訴える人が苦味健胃薬の薬草(苦みの生薬はその多くが冷やす作用なのです)を飲み続けると、胃がますます冷えて症状が改善するどころか悪化してしまうことが少なくありません。


◆燥湿=乾かすか、潤すか

薬草には寒と熱の作用のほかに、乾かす作用(燥性)と潤す作用(湿性)があり、そのどちらでもない作用(平性)があります。日頃から水分をよく摂る人は、体の中に水気がだぶついていますが、潤す作用の薬草を飲み続けると体の中に水分が溜まってきて体調不良を訴えることがあります。また、咳止めの薬草で時々耳にしますが、咳には肺や気管支に水分が貯まって咳や痰がでる状態と、肺や気管支の潤いが足りなくて咳がでる場合がありますが、この場合に間違って飲むととても苦しい思いをします


◆帰経=身体のどこに作用するか

飲もうとする薬草が体のどの部分に作用するかも大事な点です。漢方では肝・心・脾・肺・腎の5つを五臓と呼び、どの部分に異変があるのかを考慮に入れながら使う薬方を選びます。慢性肝炎に小柴胡湯やウコンを使ったり、麻杏甘石湯や南天実を咳に使うのがいい例でしょう。この場合でも寒熱などを間違って使うことは、いくら漢方薬とはいえ体調が悪くなる事が十分にあり得るわけで、また、薬草にも全く同様の事がいえます。

従って薬草を飲むときにも自分の体がどのような状態なのかを十分把握しておく必要があります。この点を間違わずに服用すれば薬草はあなたの健康維持にすばらしい恩恵を与えてくれるものです。


◆用量について
 とくに断りの無い場合は成人の1日量で示しています
・小児では、3歳では成人の1/3
・  〃   、7歳では1/2
・  〃   、12歳では2/3を目安として考えます、大柄だからといって多量に飲むこともしません。  


◆抽出法
1:常煎法
日本では煎じる場合、おおむね水500ml(薬草の約20倍の水)で以て、その半量になるまで「とろ火」で、葉や草の類は約30分、木や根の類は約50分間、煎じあげ、出来上がったら熱いうちに滓を茶ごしやガーゼなどでこして、1日2~3回に分けて、温服する。服用時間は、食前または食間の空腹時というのが通例となっている

2:振出し法
1回分の薬草を湯飲みに入れ、これに熱湯100mlを注ぎ、5分程放置した後、かすをこして飲むセンブリやサフランやカモミールなどのハーブなどはこのようにして飲みます

◆飲み方
服用するのは食前か食間の空腹時というのが通例となっています。ただし、吐き気や出血の有る場合に温かいものを飲むと、吐き気や出血がひどくなる事があるので、冷えたものを少しずつ回数を増やしてのみます。


◆粉末の服用法
ぬるま湯でそのまま服用します(沖服という)。飲みにくい場合にはオブラートなどに包んで飲んでもかまいません。


◆煎じる為の器(抽出器具)
使用する容器は土瓶やゆきひらが最も良く、これらがなければ、ホーロー、アルミニウム製、アルマイト製の器でも差し支えありません。又、最近発明された自動煎出器を利用しても良いでしょう。ただし鉄製や銅製の器は化学変化を起こすために使用しないで下さい。


◆要注意、煎じ液の保存法
飲み残した煎液は腐敗し易いので必ず冷蔵庫にしまっておいて飲むときに再度軽く温め直して服用します。煎液は栄養分が多いので特に夏場には半日で腐敗する場合もあります。


◆和法とは
中国伝来の漢方に対して、日本で古来より行われてきた民間療法の発展したもので、数種類の薬草を用いて、治療に効果を上げているものをさします。良く用いられているものを次に例をあげてみる。

1.糖尿病
タラ根皮、連銭草、枇杷葉 各5g、水煎し3回に分け温服する。更にフジバカマ5gを加えてもよい。

2.浮腫
彼岸花、トウゴマ 同量を皮を去りすりつぶして土踏まずに貼り、乾いたら貼り替える。最低でも1週間は続ける。


◆薬用酒について
広口びんに薬草を入れ、35°のホワイトリカーを注いでしっかりとフタをして冷暗所に保存します。有効成分が多く出るように最低3か月から6カ月間熟成させます。

◆飲み方
・アルコールが強いので飲むときには必ずうすめて飲むようにします。
・薬酒10mlに水30~50ml加えて下さい。
・特に胃の調子の良くない者は必ずうすめて飲んで下さい。
・飲むときに蜂蜜などで味を調えると更に飲み易くなります。
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