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漢方と民間薬百科:大塚敬節著書(主婦の友社)
は行
23ビワ 枇杷 バラ科

部位:葉、種子
薬効:せき(咳嗽)健胃、利尿(尿の出をよくする)浮腫、マムシの咬み傷、毒虫刺さ    れ、あせも、かぶれ

使用法
せき、健胃
 葉の麦面のある小さい毛をぬぐい去り、4~10gを一日量として、刻んで煎じて飲む、。煎じたあと、飴を入れるとなおよく効く。種子を一日五個あてつぶして、煎じて飲んでもよい。

利尿、浮腫
 生、または乾燥した葉四、五枚を一日量とし、茶のかわりに煎じて飲むと、尿の出をよくし、浮腫をとる効がある。

マムシの咬み傷、毒虫刺され
 種子をかみ砕いてつける。また、種子を粉末にして米糊で煉ってつける。

あせも
 葉を煎じた汁で湿布をする。また、風呂に入れてもよい。

皮膚炎
 毛虫や、しらが染めなどにかぶれたとき、葉を煎じた汁で湿布すると奇効がある。

万病に効くビワの葉療法
 昭和八年、私は浜名湖畔気賀町現、細江町の金地院に、河野禅師を尋ねた。そのころ禅師は、ビワの葉だけで難病、痼疾をなおすという評判が高く、全国から患者が集まっていた。瘰癧、脳出血などが実際によくなった例を私も見たし、私の治療していた婦人の腹水が、たった一回、ビワの葉でお腹をなでただけで、消えてしまったこともあった。禅師の治療法は、ビワの葉に墨でお経の文句を書き、それを火鉢であぶりながら、まず患者の腹をさすり、次にそれぞれの患部をさするのであった。一人の患者の治療に要する時間は二、三分であった。この場合、ビワの葉の効果のほかに禅師の精神力が病気の治癒に大きく働いているように私には思えた。ところが、私はその後、癌の患者で胸部がひどく痛む者に、ビワの葉に墨を塗って火であぶり、患部を温めるだけで疼痛の軽くなるのを見た。もちろん、癌がなおったわけではなかったので、その患者は死んだけれども、あの激しい痛みがビワの葉で軽くなったということは不思議であった。

毛虫のかぶれに著効
 終戦後まもないころ、私の家の近所の老人が、首から背にかけて毛虫にまけ、ひどくかぶれたので、家の庭のビワの葉を十枚ほどとり、この煎汁で湿布してみなさい、といって渡した。翌日、老人がたずねて来ていうのに、一回の湿布でかゆみの大半が去り、二回で全治したということであった。
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