16彼岸花ヒガンバナ ヒガンバナ科
別名:石蒜、曼珠沙華、テンガイバナ
部位:球根、茎
薬効:あかぎれ、痔、歯痛、腫れもの、しらくも
使用法
あかぎれ
球根をおろし、米糊りで煉ってつける。
痔
痔の痛むときに、茎を刻み、煎じて汁で患部を洗うとよい。
歯痛
球根をおろしたものとオオバコの葉とをよ煉り合わせて、痛む側の頬に貼る。
腫れもの、しらくも
球根を生のままですりつぶし、和紙にのべて患部にはる。
土踏まずに貼って浮腫をとる
球根をおろして、唐胡麻の実を潰して煉り合わせ、それを足の土踏まずに貼ると、尿の出がよくなって浮腫がなおったり、腹膜にたまった水がとれたりすることがある。四十年ほど前のことだが、私がみていた患者が、足に包帯をしているので聞いたところ、腹膜炎がたなると教えられたので、土佐では、シイレエ(彼岸花をこう呼ぶの)根をつけているといった。しかしこの患者には効かなかった。
その後、ワイル病の患者で、尿が出たくて困っている者に用いて、著効のあったことがある。 |
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