3ハス 蓮 スイレン科
別名:ハチス
部位:根、葉、実
薬効:出血、カニの中毒、酒の悪酔い、下痢、かぜ、感冒熱、頭痛、のどの痛、みしゃっ くり歯痛、口内炎、淋疾、やけど、漆かぶれ、夜尿症、痔、滋養強壮
使用法
出血
喀血、吐血、下血、鼻血などに、根の汁がよく効く。黒い節のままをおろして汁を絞り、湯飲みに一杯ほど飲む。なかなかとまらない喀血がこれでとまることがよくある。
蟹の中毒
酒の悪酔い根をおろして、湯飲み一杯ほど飲む。
下痢
根の絞り汁を飲む。また、食塩を少し加えて、煎じて飲んでもよい。
かぜ、熱、頭痛、のどの痛み
ハスの生の根と、ダイコンとネギの白根を一本ずつおろし器でおろし、それを半分ほど湯飲みに入れ、その中に梅干しを一つつぶして入れ、そこに、別にわかしたヘチマ水(なければ塩水)を湯飲みに一杯になるまで入れて、一回に飲むと、かぜひきで、熱が出、頭痛がし、のどの痛む場合によく効く。
しゃっくり
乾燥した根の粉末を飲む。また、実を黒焼きにして白湯で飲んでもよい。
歯痛
歯ぐきが腫れて痛む場合は、葉の黒薬の粉末を、すりつけるとよい、また、葉に味噌を塗ってから、黒薬にしてつけてもよい。あるいは、ハスの葉とクヌギの皮とを、ともに黒焼きにして等量まぜたものでもよい。
口内炎
口内のただれに、葉の黒焼きを布に包んで水にひたしてから、口にふくんでいるとよい。
淋疾
葉の黒焼きを、一回に2gずつ一日三回飲む。また、乾燥した葉10~20gを、煎じて一回に飲む。
やけど
葉の黒焼きを扮末にして、ゴマ油でねってつける。
漆かぶれ
乾燥した葉を煎じた汁で、たびたび洗う。
夜尿症
陰干しにした葉二枚に、甘草を少し入れて煎じ、一日に飲む。
痔
葉10gに、同量のイチジクの葉を加えて煎じた汁を、一日に飲む。
滋養強壮
実の黒い堅い殻をとり去るか、そのままならこまかく砕いてから、一日量10~20gを煎じて飲む。実には、滋養強壮の効がある。
腫れもの
葉の黒焼きを飯粒でねってつけると、膿を吸い出す効がある。 |
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