健康維持や予防なら民間薬で十分です。副作用もなくお茶代わりに安心して服用できます。
民間薬で病気の予防をしましょう。健康維持にお役立て下さい。
back
漢方と民間薬百科:大塚敬節著書(主婦の友社)
な行
10ナンテン南天メギ科

別名:南天燭、南天竹
部位:実(晩秋の霜がおりてからとり、陰干しにしてたくわえておく)葉、根、幹
薬効:せき、ぜんそく、百日ぜき、酒の悪酔い、魚の中毒、痔核、脱肛、胃病、乗り物酔い、歯肉炎、歯ぐきの腫れ、症ネズミの咬み傷、手足のまめ、口内の荒れ、のどの痛み、やけど、切り傷、眼病、口臭、下血、強壮

使用法
咳、喘息、百日咳
白ナンテンの実の乾燥したもの30gを、刻んでから布に包み、水あめ150gを入れ、それに二倍の水を加えて、2/3になるまで煮つめ、少しずつ飲む。乾燥した実だけを煎じて飲んでもよく、黒焼きにして飲んでもよい。飲みにくければ、砂糖や、蜂蜜を入れてもよいし、粉末にしてもよい。

注意
白ナンテンが、咳に効くというので、赤い実を脱色して白くしたものを売っていることがあるから、注意すること。

酒の悪酔い、魚の中毒
実または葉を煎じて飲む。生の葉を揉んで汁をとり、そのまま飲んでもよい。

痔核、脱肛
葉に、甘草を少し入れる。

胃病
食べたものが胃にもたれた場合は、生の葉を塩で揉んで、その汁を飲むと、食べたものを吐いてなおる。

乗り物酔い
乗り物で酔った場合には、葉をかんでいるとよい。

歯肉炎
歯ぐきが腫れて痛むときには、葉を煎じて、ふくんでいるとよい。また、茎、実ともに煎じたもでもよく、生の葉をかみしめているだけでもよい。

鼠毒症
ネズミにかまれたときや馬にかまれたときは、葉を塩で揉んで、その汁をつける。

手足のまめ
手足に、まめのできたときには、葉を陰干しにして粉末にしたものをつけるとよい。

口内の荒れ
くちびるがさけたり、舌が荒れたりしたものには、陰干しにした葉を粉末にしてつける。

のどの痛み
扁桃が腫れたり、のどがただれたりして痛むのには、実または葉を煎じて飲む。葉の汁を飲んでもよい。

やけど
生の葉をすり鉢ですって、その汁をたびたびつける。または、葉の黒焼きを粉末にして、油でねってつける。

切り傷
切り傷、すりむき傷には、生の葉の筋を抜いたものを、粉末にしてつける。

眼病
目が充血したり、目やにが出たり、ただれたりずるものには、幹の皮または根の皮を煎じた汁で洗う。

口臭
ニンニクなどを食べて口のくさいときには、葉を煎じた汁を飲むとよい。

下血
幹を煎じた汁を飲む。

強壮
実を粉末にして、5gくらいを一日分として飲むと、強壮の効がある。また、足に力のないような人は、根の皮を煎じて飲むとよい。脚気や歩行困難の者に用いる。


百日咳に効いた黒焼き療法
私どもで三才と一才の二児が百日咳にかかり、治らなくて困っていました。ところが、ある本に「白南天の実と葉の効能」という記事があり、ナンテン実の黒焼きが咳止めによいと書いてありましたので、さっそく故郷へ頼みましたところ、白ナンテン約130㏄ほどと赤ナンテン180㏄ほどを送ってくれました。それをすぐ黒焼きにして、舐めよい程度に砂糖をまぜ、初めは分量をかまわず、舐められるだけ舐めさせました。それが夜の七時、ころでしたが、いつも夜中に七、八回も咳き込んで、床の上に起き上がるほど苦しむのですが、その夜は不思議に一回も咳が出ませんでした。あまりの効果に、ただ驚くばかりでした。その後、残りを二、三日舐めさせているうちに、すっかりな治ってしまいました。知人や近所の人にも教えあげ、みな同様の効果をあり喜ばれました。黒焼きにする正しい方法はよくわかりませんが、私どもは焙烙くがないので、フライパン(油けのないものに)ナンテンの実を入れ、瀬戸物で蓋をし、蒸し焼きにしました。まっ黒に灰のように焼けたら、乳鉢に入れ、よくすりつぶし、子どもの好むように砂糖をまぜ合わせます。用量もはっきりしませんが、私の経験では、子どもの舐めるのにまかせましたが、考えてみると、約七勺の実を黒焼きにして白砂糖をまぜたものの半分を、最初に二人で舐め、残り半分を一日分とし、翌日二人で三回に分服したことになります。ある母親の体験
トップへ
大阪市住吉区山之内丁目番号コンドウ薬局06-6695-2069
コンドウ薬局の案内ご相談の方法サイトマップ