健康維持や予防なら民間薬で十分です。副作用もなくお茶代わりに安心して服用できます。
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漢方と民間薬百科:大塚敬節著書(主婦の友社)
さ行
34-1スイカ 西瓜 (ウリ科)

部位:果実
薬効:利尿、尿の出をよくする、あせも汗疹、口内炎

使用法
利尿
 果実を食べると、尿の出がよくなる。皮や種子を煎じて飲んでもよい。

あせも
 果実の汁をつける。皮のそばの食べられない部分で、軽く摩擦してもよい。

口内炎
 口中が爛れたときは、皮を黒焼きにしてつけるとよい。また、皮を乾かして煎じて飲んでもよい。

西瓜糖の作り方
 尿の出が悪いとき西瓜糖を飲むと出がよくなるので、民間ではよく腎炎やネフローゼに用いる。しかしこれは、腎炎やネフローゼに効くのではなく、その効は尿の出をよくすることにあるから、浮腫がたくて尿の出のよいときには、用いてもむだである。ただ、西瓜糖には副作用がないので、しろうとが用いるのに適している。この西瓜糖は、三宅意安の「橘窓紀方」という本に、大橋杏庵という人が用いたとして、その作り方と飲み方が出ているが、ここでは、村井弦斎の推奨した方法を、村井米子さんの「薬になる食べ物」の中から引用する。

 「よく熟した赤肉の西瓜を二つに割って、なるべく竹のへらで中身をはぎとます。竹のへらを使うのは、鉄の刃物だと化学的作用を起して、味が悪くたるためです。西瓜は、たにぶんにも大部分が水分ですから、煮つめるとひどく少量になるもので、180CCの西瓜糖を作るためには、大ぶりの西瓜二、三個も必要です。削りとった西瓜の果肉を、布袋に入れてよく絞ると、赤い汁ができます。大なべにこの汁を入れて中火にかけ、二、三時間煮ていると、赤いモロモロしたものが浮いてきます。この赤いものが、鍋の周りにつきますから、時々木のしゃくしで赤いものをかき落し、汁の中へよく混ぜます。朝から夕方まで煮つめると、段々水分が減ってきますが、まだ鍋の底のほうに、赤い水が流動体で残ります。このとき目を離して油断していると、底が焦げててしまいます。水分の減ったときの注意が大切で、焦げがをかせると、焦げ臭いばかりか、苦くて、食べにくくなります。鍋底の流動体の赤い汁を、小豆にかき混ぜていると、急に分量が減って、ドロドロした濃いものになります。それからは手を休めずに、絶えずかき混ぜないと、すぐ焦げつきます。水飴のように煮つまってきたらでき上がりですから、火からおろして、冷めかったときに瓶に詰めておくと、冷めるにしたがって固まって、箸で巻けるほどになります。でき上がった西瓜糖は瓶に詰め、よく目張りをして空気の浸入したいようにしておくと、一年でも二年でも、あるいは三年置いても、味の変ることはありません。腎臓病で水気のある病人は、この西瓜糖を、毎日大さじ一杯ずつ、三度くらい用いますと、水気が不思議とよくとれます。ごく重い病人や、あるいは急性の病人は、その二倍も三倍も飲ませてかまいません。
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