19サンショウ山椒(ミカン科)
別名:ハジカミ、蜀椒
部位:果皮(中の黒い種子ではなく、果皮を薬用とする。あまり熟しすぎないうちに採集して、日に乾かして用いる)木、皮、葉
薬効:漆かぶれ、胃腸病、ものもらい、麦粒腫、ひびあかぎれ、歯痛、犬の咬み傷、毒虫刺され、蛔虫予防
漆かふれ
果皮を煎じた汁でかぶれたところを洗う。また幹の皮、葉、実などをいっしょに刻んでから煎じて、熱いうちに患部をたびたび湿布する。
胃腸病
胃腸が弱くて、冷え症で、ガスのたまりやすい人や、ガスのために腹の痛む人は、果皮2gを一日分として、煎じるか粉末にするかして、飲む。
ものもらい
まだ青いうちに、実を五粒ほどとり、これを米のりで丸薬にして、咬まないで飲むと、翌朝はなおっているという。もし青いものがなければ、実の中にある黒い種子(漢方で蜀目)で代用してもよい。
ひびあかぎれ
果皮を煎じた汁で温罨法するとよい。
歯痛
果皮の煎汁でうがいするか、粉末を虫歯の穴に入れる。
犬の咬み傷、毒虫刺され
葉のしぼり汁をつけるとよい。
蛔虫予防
木皮を剥ぎ取り、こまかく刻み、醤油で煮つめて、つくだ煮にし、毎日少しずつ食べると、蛔虫の予防になる。 |
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