健康維持や予防なら民間薬で十分です。副作用もなくお茶代わりに安心して服用できます。
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漢方と民間薬百科:大塚敬節著書(主婦の友社)
さ行
10サトイモ里芋

別名:タイモ
部位:根茎
薬効:肩こり、一扁桃腺炎、歯痛、乳腺炎、ねぶと、ハチ、毒虫刺され、しもやけ、やけど、指の腫れ、虫垂炎、盲腸炎、気管支炎。

使用法
肩こり、扁桃炎、歯痛
肩こりには、こっている肩に、扁桃炎は炎症を起こしている側のくびの皮膚に、歯痛は痛んでいる側のほおに、それぞれ芋薬を貼る。

乳腺炎、癤、癰、疔
これも芋薬が効くが、化膿して散る見込みのい無いときには、乾燥した葉を一晩酢につけておき、これを日光で乾かしてから、黒焼きにして、米のりで煉ってはると口があく。とげがたったときも、これをはるとよい。

蜂、毒虫刺され
生の葉柄をつぶして、汁をぬると、痛みが消える。また、芋をつぶしてつけてもよい。

しもやけ、やけど
芋をすりつぶして、ゴマ油で煉ってつける。また、芋を土のついたまま黒焼きにし、ゴマ油で煉って、患部につけるとよい。

指の腫れ
芋を、糠味噌に一晩つけてから、おろし金でおろし、紙に伸ばして貼る。

虫垂炎
素人療法は危険であるが、手術をせずになおる見込みのあるものに、補助療法として、患部に芋薬をはる。

気管支炎
里芋の味噌汁は、老人の痰持ちによい。慢性気管支炎、気管支拡張症などの人は、この味噌汁を食べるとよい。


芋薬の作り方と用い方
芋薬には消炎の効があって、腫れものによく効く。この作り方にはいく通りもあるが、その二、三を紹介しよう。一、サト芋の皮を剥いたものと、ヒネ生姜を、それぞれおろし金でおろし、おろしたサト芋九分に生姜三分、小麦粉九分、カブの根のまる焼き五分、蜂蜜三分の割合でよくねり合わせる。二、上記の一の作り方で、カブの根とはち蜂蜜を入れないで作る。三、サトイモの皮を厚くはぎ、スイセンの球根とともに、おろし金でおろして、それと等量の小麦粉をまぜてねり合わせる。四、サトイモをおろし、それと等量の小麦粉と、約一割のすりつぶした生姜と食塩を加え一、ねり合わせる。以上のようにして作ったものを、紙か布に1㎝くらいの厚さにのばし、患部にはる。乾いたらとりかえる。

なお、この薬は古くなると効がないから、毎日新しいものを作ってはる。張り替えるときは、約80gほどの生姜をおろし、それを布に包み、2lほどの湯で振り出し、その湯で患部を蒸すようにしてふくとよい。芋の皮は、剥かないで使うと、刺激が強すぎて皮膚が爛れることがあるから、忘れずに剥くこと。もし爛れたら、柿の渋をぬればなおる。また、芋の汁にかぶれて痒いときには、タデの葉を絞って汁をつけるとなおる。
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