3サクラ桜(バラ科)
部位:外皮を取り去った内皮(甘肌)、花、実。
薬効:腫れもの、蕁麻疹、水虫、魚、きのこの中毒、腸炎、酒の悪酔い、咳嗽、皮膚炎、かぶれ、肩こり、しゃつくり。
使用法
腫れ物
甘肌10gを一日分として、煎じて飲む。発病初期によい。これでそのまま散ることがある。
蕁麻疹、水虫
甘肌10gをせんじて飲む。または、粉末にして一日6gを飲む。
魚、きのこの中毒
フグ、カツオ、マグロ、毒きのこの中毒に、甘肌10gを煎じて飲む。葉を煎じて飲んでもよい。または、スルメと甘はだを等量煎じて飲んでも効く。
腸炎
しぶりぎみの下痢に、甘肌15gを煎じて飲む。
酒の悪酔い
酒の悪酔いには、皮を黒焼きにして欲むか、花を塩づけにしてたくわえ、必要のとき、湯に振り出して用いる。
咳嗽
実をしぼった汁は、咳にきく。また、甘肌を煎じて飲んでもよい。
皮膚炎
うるし、しらが染めなどにかぶれたときは甘肌を煎じて飲むとともに、外皮とクルミの技を煎じた汁で洗うとよい。
肩こり
急に肩がこったときには、甘肌15gと、クチナシの実8gを、炒ってから粉末とし、少し酔うくらいに、酒で飲むとよい。
しゃっくり
甘肌だを黒焼きにして飲む。 |
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