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漢方と民間薬百科:大塚敬節著書(主婦の友社)
た行
21ツワブキ キク科

別名:イシブキ、タクゴ

部位:葉、茎、葉、柄

薬効:腫れもの、打ち身、やけど、しもやけ、毒虫刺され、うるしかぶれ、痔核、食あたり、魚の中毒、乳汁不足、歯痛

使用法
腫れもの
 俗にいうねぶと、乳腺炎で乳が腫れて痛むとき、指が腫れたときなど、生の葉を火にあぶってから、揉んでやわらかにして、患部にはり、乾いたらとりかえる。早めにするとそのままなおるが、化膿がすすんでいるときは、口があいて膿が出る。

打撲、やけど、しもやけ、毒虫刺され、漆かぶれ 生の葉と茎をいっしょにしぼって、汁をとって患部につける。やけどには、黒焼きにしてつけてもよい。

痔核
 葉、茎ともに煎じ、あたたかいうちに洗うか、温罨法をする。また、煎じ汁を内服すると、固い便をやわらかくして、痔の痛みをとめる効がある。内服には、生のものでも陰干しにしておいたものでもよいが、生のものは、飲んだあと気持ちが悪くたり、吐きけを催すことがある。

食あたり、魚の中毒
 これらが原因で腹の痛むときには、生の汁をたくさん飲むと、食べたものを吐き出してなおる。

乳汁不足
 乳の出の悪いときには、茎の皮をむいてから汁をしぼりとり、その汁をたびたび飲むとよい。

歯痛
 歯ぐきが腫れて痛むときは、葉をあぶってもみやわらげたものを、痛む側のほおにはりつける。
横山大観画伯の秘薬
 昭和十三年、下谷に横山画伯を診察に伺ったとき、画伯から親しく聞いた話である。あるとき、築地のさる料亭に東都の名士が集まったが、その中には、塩田広重、南大曹など一流の名医が数人まじっていた。そのとき、料亭の女中さんが、指を雨戸にはさんでひどくはらし、泣かんばかりに痛がった。これを見た画伯は、お医者無用とばかり、自宅からツワブキをとり寄せ、葉を火であぶって揉んでから、痛む指に巻いてやった。すると、驚いたことに、たちまち痛みが軽くなり、一時間後には痛みを忘れて、お座敷に出られるようになった。この様子を見た名医たちは、どちらが医者かわからぬ、といって大笑いしたという。

やけどの妙薬
 栃木県の小栗玄仲という医者は、やけどに、ツワブキど効くものはないと、「和漢医林新訪」第八七号に、次のように報告している。「私はこの地方に開業して数年になるが、湯傷湯やけどや火傷の患者は医者にかからず、みな自宅でなおしているのを知った。そこで、どんなことをしているかたずねてみたところ、ツワブキの青い葉の、熱湯につけてやわらかくしたものを、患部にはり、その上を包帯するだけである。水疱になったり、ただれたりしているものでも、これをはると、すぐ痛みがとれ、化膿したり、あとが傷になったりす石ことがないという。私は、このようなことを、たびたび見聞した」
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