20ツユクサ 露草 ツユクサ科
別名:鴨跖草
部位:全草
薬効:結膜炎、ぜんそく、心臓病、はれもの
使用法
結膜炎
昔は、ツユクサで染めた青い紙があって、その紙を水にひたし、その水で目を洗ったが、ツユクサの花をとってよく洗い、その汁をしぼって洗眼してもよい。
ぜんそく
生のものは、一日量として小皿一杯を一回に食べる。乾燥したものは、15gを煎じて飲むとよいという。長塩容伸君の経験による。
心臓病
乾燥したもの15gを一日量として、煎じて飲む。尿の出をよくして、浮腫を去る。
腫れもの
生の葉、茎をいっしょにしぼって汁をとり、患部にぬる。
ツユクサ料理で、ぜんそくがなおった話
長塩容伸君の「薬草の知識と効用」に、次のような記事がある。「昭和十五年ごろ、私の家の近くを、金太郎あめを売り歩く六十才くらいの老人がいて、ぜんそくがあるうえに心臓も悪いので、漢方薬もときどき飲んではいるのだが、いっこうにききめがない。なんとかしてくれないかと哀願されました。そこで、ツユクサを生で食べたり、ひたし物か、みそ汁などにして毎日食べるようにと、くわしく教えてあげました。ところが、半年くらい経ってから、栃木県の在から手紙が来て、あれ以来、おかげですっかり元の健康体にもどり、小学校の小使いに奉職できて喜んでいるとのことでした」 |
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