56ゲンノショウコ
[現の証拠]
別名:日本の各所によって多くある。
薬用部位
葉茎(六月から八月にかけて、花の咲いているころに採集し、陰干しにしてたくわえておく。花の色は、白色、紅色、淡紫色のものがあるが、白色のものがよく効くといわれている)
薬効
下痢、便秘、健胃整腸、子宮内膜炎、腫れ物、切り傷
使用法
1:下痢大腸炎、赤痢などの下痢によくきく。葉、茎とも20gを一日量として、600CCの水でせんじ、半量に煮つめて三回に分けて飲む。飲むたびにあたためる。これで下痢がとまっても、便秘したり、食欲がなくなったりするような副作用がないので、安心である。長期間飲んでもさしつかえないばかりか、お茶がわりに飲むに適する。
2:便秘便秘しているのに、下剤を飲むと腹が痛んで下痢し、気持ちよい通じのない人は、葉、茎と、20gを600CCの水でせんじ、沸騰したらすぐ火からおろし、その汁を四、五回に分けて飲むとよい。この場合は冷たいものがよい。また、同量の決明子の実、または十薬を加えてせんじると、なおよくきく。
3:健胃整腸.胃腸をじょうぶにする目的でお茶がわりに飲むとよい。
4:子宮内膜炎子宮内膜炎で帯下(こしけ)のある人が、これを常用していると、よくあたたまり、帯下もなくなる。これで不妊症がなおって、子宝に恵まれた例もある。
5:腫れ物切り傷
癰、庁、癤などの腫れ物が出来た時には、煎じた汁で温罨法をする。切り傷は、煎じた汁で洗うか、生の葉を絞って汁をとり、塗りつけつるとよい。 |
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