52クワ桑 (クワ科)
別名:ヤマグワ
薬用部位:根皮、葉、実、枝
薬効:抜け毛、ふけとり、浮腫、尿利減少、尿の出が少ない、咳嗽、鷲口瘡、脳出血、寝汗、やけど
使用法
抜け毛
頭髪が抜けるのをとめるには、クワの葉とアサの葉を等量にまぜて、ゴマ油にひたしておき、その汁を朝夕つける。また、根の皮の白い部分漢方で桑白皮という20gを、水200㏄で半分になるまで煎じ、その汁を毛根にすりこんでもよい。常用すれば、髪をやわらかくし、つやがよくなる。これにコノテガシワの葉を加えると、なおよいということである。
ふけとり
ふけが多くて困るときには、クワの枝を焼いて灰を作り、これに熱湯を注いでよくまぜ、そのままに放置し、上澄液をとって頭を洗う。
浮腫、尿利減少
クワの根の皮には利尿作用がある。10~15gを一日量として煎じて飲むと、尿の出をよくして、浮腫を去る効がある。
せき。
痰のからむせ咳に、根の皮を煎じて飲むと、痰を消し、咳をなおす効がある。
鷲口瘡
これは、初生児の口内一面に白い膜のつく病気であるが、これには、生の根の皮を突きただらし、その汁をつけると効がある。
脳出血
葉20gを酒で煎じて一日に飲む。または、霜のおりたのちの葉をとって水で煎じ、これで手足を洗うと、しびれによいといわれる。また、葉20gに熱湯をかけてやわらくしたものを乾かし、別に黒ゴマ40gをあぶってすりつぶし、この二味を混ぜて粉末とし、一日量として飲む。また、枝を刻み、煎じて飲んでもよいという・
寝汗
葉を早朝にとり、陰干しにしで粉末とし、空腹時に重湯で8gずつ飲む。
やけど
実をつぶしてつけると効がある。
桑椹酒
クワの実で作った酒をいい、不老長の効がある。作り方は、他の果実酒と同じ要領で、焼酎に入れて作る。 |
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