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漢方と民間薬百科:大塚敬節著書(主婦の友社)
か行
50クロマメ「黒大豆(くろだいず)、豆蘗(とうげつ)」マメ科

「性状」
一年生草本、葉は三葉からなる羽状複葉で、夏に葉腋に小さな蝶形花をつけ、晩夏または初秋のころ葵果を結ぶ。

「薬用部位と採集時期」
葉、根瘤。春~秋。種子、晩夏~秋。

「調製法」
種子は採集し、乾燥する(黒大豆)。または水に浸し、発芽、発根をさせたのち、皮部を除いて陰干しとするか、発芽するとすぐに日光にあてて乾かし、皮、芽を除いて子葉部を炒る(豆蘗)。

「薬効」
・黒大豆50gに甘草3~10gを煎服すれば解毒剤として魚、鳥、獣などの食中毒、二日酔などの酒の中毒、砒素、巴豆、附子などの薬の中毒に効がある(少量の甘草を入れる)。
・黒大豆の煎汁に氷砂糖を入れて服用すると、カゼ、咳その他による声がれに効がある。
・黒豆を酢で煎じ、煎液で洗浄すればふけに効があり、豆腐で患部を湿布すれば火傷、腫物、乳腫に効がある。
・黒豆を煎服すると吐血、中風、脚気、脚弱、腰痛、産後の諸疾患、浮腫に効がある。
・粉末とし酒で飲んでも効があり、黒豆を酒で煎じ口に含んでいると菌痛に効がある。
・豆蘗を煎服または煮て食べれば黒豆と同効があるほか、解熱、強壮、利尿剤として腎臓病、視力減退、中風、体のしびれに効がある。
・黒豆のさやを乾燥し、うぶ毛を除き、粉末として一回8~10gを砂糖水で飲むと回虫駆除に効がある。
・生葉汁を塗布すれば丹毒、毒虫の刺傷に効がある。根瘤を湯で飲むと腹痛に効がある。

「組合せの薬効」
・黒大豆、黒胡麻同量を炒って粉末とし服用または煎服すれば不感症、乳汁不足に効がある。さらに松葉を加えれば強精、強壮薬となり不老長寿に効がある。
・もち米の粉末と少量の黒砂糖を加えれば乳の出がよくなる。
・黒大豆に竹葉、甘草あるいは松葉、南天葉あるいは桔梗、南天実を加えて煎服すればせき止め、咽喉炎、声がれに効があり、黒大豆、昆布、後の衰弱、腺病質、神経衰弱に効がある。
・薏苡仁を炒って粉末としたものを茶代用として持薬にすれば老衰、病後の衰弱、腺病質を改善する。
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