健康維持や予防なら民間薬で十分です。副作用もなくお茶代わりに安心して服用できます。
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漢方と民間薬百科:大塚敬節著書(主婦の友社)
か行
48クリ 栗(ブナ科)

薬用部位:葉、木、皮、実、いが

薬効:皮膚炎、かぶれ、乳腺炎、乳首の裂傷、やけど、馬の咬み傷、脱毛、魚の中毒

使用法
皮膚炎
 うるし、毛虫などにかぶれて痒いときには、葉を一にぎりほどとって煎じ、その汁で患部を湿布すると、不思議によくなるものである。もし葉のないときには、木皮を煎じた汁で湿布してもよい。


乳腺炎
 乳首の裂傷いずれも、生の実をすりつぶしてつける。生の実のないときには、乾栗を粉末とし、水で煉ってつける。

やけど
 実を黒焼きにして、ゴマ油で煉ってつける。

馬の咬み傷
 実をかんでつける。または、実を黒焼きにしてつけても効く。

毛はえ薬
 いがを黒焼きにして、ゴマ油で煉ってつける。

魚の中毒
 イワシ、タコ、イカなどの中毒には、生グリを渋皮のままかみ砕いて、吸っているとよい。


漆かぶれに著効
 私の家族が、戦時中疎開していた村に、非常によく人の世話をする老人がいた。ところがこの人が、ある日、首のまわり一面に、漆にかぶれて困っていたので、庭にあるクリの葉をとって、水で濃く煎じて湿布するようにと教えた。翌日、その老人が来て、十分ほど湿布したら痒みがとれ、床につく前にもう一度湿布したら、それきりり治った。医者の薬りよりはるかの効きますねえと、感心して話したことがある。


髪の栄養になる栗のイガ
 「主婦の友」の読者の体験談。「私には三人女の子がいますが、私に似て頭髪が薄く、これには人知れず悩みました。ある日、女学校時代の友だちにあいました。その人も私と同しように頭髪の薄い人だったのに、フサフサとした濃い髪になっています。驚いた私は、早速そのわけを尋ねると、頭髪を濃くする秘訣といつのを教えてくださいました。それは、クリのイガの黒焼きと、ゴマ油をまぜ合わせたものを、頭の地にすりつける方法でした。私は、家に帰ると、早速子どもたちとともに、この方法を実行してみました。初めのうちは、こんなことぐらいで毛が生えるものだろうかと疑いましたが、段々用いているうちに、細い毛がゾクゾク生えてきました。そこで、なお続けて用いていたところ、わずか二、三ヵ月で六、七寸に伸びました。また、私は脱毛のひどいたちでしたが、この薬を用いはじめて以来、脱毛もずっと少なくなり、お産のときでさえ、あまり脱毛しなくなりました。作り方は簡単です。あき缶の蓋のあるものに、栗のイガを入れ、火の上におき、黒土のように黒こげになったらおろし、冷めてから粉末にします。ゴマ油一合の中に、イガ十個分の粉末を入れてよくまぜ合わせ、一回に茶さじ一杯くらいずつ、一日に二、三回頭の地にすりこみます。熱病のために、頭髪の抜けてしまった人にも試みましたが、やはり成功いたしました。
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