39クサノオウ 草の王ケシ科
別名:白屈菜
薬用部位::葉、茎
薬効::いぼ、打撲打ち身、腫れ物、たむし
使用法いぼ
茎を切ると、褐色の汁が出るから、しるを一日三回、四回ずつ塗りつける。
打撲、腫れ物
葉、茎から出る汁をつける。
たむし
やはり、葉、茎から出る汁をつける。
尾崎紅葉も飲んだクサノオウ
明治初斯のころ、クサノオウが胃癌に効くと宣伝されたことがあり、尾崎紅葉もこれを飲んだと伝えられている。クサノオウが胃癌に効くといったのは、ロシアのドクトル、デニセンコーで、一八九六年にモスコーで開かれた外科学会で、この薬について激しい討論があり、聞いたといって賛成する者と、無効を主張する者とが対立した。日本でも一時用いる人があったが、このごろは忘れられている。この草は有毒植物だから、内服の際には注意が必要である。 |
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