5カキドオシ連銭草
別名:カントリソウ、馬蹄草、連銭草、積雪草
薬用部位:全草花のあるときにとって、乾燥させて用いる。また、生のままで用いることもある
薬効:虚弱児、ひぜん疥癬、打撲、打ち身、糖尿病、腎臓炎、腎臓結石、胆石、唾石、下痢
使用法
虚弱児
神経質で、からだが弱く、よく下痢をしたり、かぜをひいたりする小児に、10~20gを一日量として、煎じて飲ませる。これは一種の強壮剤であるから、二年でも三年でもつづけて飲んだほうがよい。昔は、幼児のおくい染め茶わんや皿に、この草の絵がかいてあった。
疥癬、打撲
生の葉を揉んで、汁をつける。
糖尿病、腎臓炎
全草を煎じて、お茶がわりに飲む。私は、八味地黄丸の煎剤に、これを加えて、腎臓炎や糖尿病に用いている。
腎臓結石
先年、中国から来たある医学雑誌に、これが腎臓結石に効くという報告が出ていた。私はこれを、桂枝茯苓丸に加えて用い、結石をたおしたことがある。
下痢
大腸炎や赤痢などの下痢に、ゲソノショウコと甘草少しを加え、濃く煎じて、温かいうちに服用する。これは永田徳本の秘伝と伝えられている。 |
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